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誰のことも思い浮かばないクリスマス
クリスマスなんて、誰かを誘って楽しく過ごす絶好の機会。
恋人や家族と過ごしてもいいし、仲のいい友達と騒いでもいいし、誰かと一緒に時間を過ごす、これ以上なく良い機会。
イベントの日っていうのか、記念の日っていうのか。こういう日には、みんな誰かと寄り添って、特別な時間を噛みしめるのが普通だと思う。
クリスマスにはいつも、目の前にいない誰かのことを思い浮かべていた。
独りで過ごした年も、仲のいい友達と過ごしていた年も。その場にいない誰かのことをいつも思っていた。
クリスマスじゃなくても、自分の誕生日でも、花火大会を見に行った日も、いつも目の前にいない男の人のことを考えていた。
好きな人と過ごしてこそ意味のある日だと思っていたし、そうじゃなければ意味がないと思っている。好きでもない人と見に行く花火は、ただただ一時間も空の光を見つめていただけで、クリスマスに恋人を求めている人が集まったパーティに参加しても、少しの料理とお酒のために高いお金と愛想笑いを置いてきただけだった。
誘ってくれた友達のことは好きだけど、楽しくはなかったな、と今でも思う。
恋人がいた頃は、なんでもない土曜日でさえも会う予定があれば特別な日になるのに。生まれてきてから何度となく経験したクリスマスという日が、突如知らない色に染まって、日常の目標となって、俺たちが時間のトンネルをくぐり抜けてくるのを待ってくれていたのに。
恋愛って素敵だなぁって思う。
まっっったく好きな人がいない今年だからこそ、深く深くそう思う。
独り身で過ごす、予定のないクリスマスなんて何度も経験してきたけど、誰に会いたいとも思わないのはさすがに今年が初めて。
今年は俺、恋愛しなかったなぁって、クリスマスというか年の瀬が近づいて改めて思う。
占い師のおばさんに「お前は一生恋愛している人生だ」って言われたけど、今年ほど記憶に恋愛の思い出が刻まれていない年も初めて。
ドラッグストアにトイレットペーパーを買いに行く以外の外出もなし。
独り身暮らしにも慣れてくると、寂しさとも共存できるようになってきて、初note投稿をして今日の気持ちを書きなぐるくらいしないと、今「自分が寂しい状況にいるんだ」っていう実感も湧かなくなってきた。
大人になったな。思ってたのとは違う姿になってるけど。
来年はきっといいことあるよ。