日本百名山㏌よっちゃん33座目蔵王山、34座目安達太良山、35座目磐梯山
前半行程
No559蔵王・安達太良山・会津磐梯山 平成5年5月1∼6日 6名
月山、鳥海山を目指して北陸から東北を目指しましたが、予定は大きく変わりました。
5月1日 佐世保19:00⇒
5月2日 新潟12:00⇒月山トンネル⇒Uターン
トンネルを抜けると雪国でした。タイヤチェーンがない私達は道路積雪でUターンして泊まり場を探し空地に幕営となりました。日本海低気圧の通過で大荒れです。この夜、月山で生死を彷徨うスキーヤーがいるとの情報が入ります。
5月3日 出発7:00⇒月山登山口8:30⇒リフト上駅10:00(月山諦め鳥海山へ転進)⇒鶴岡⇒鳥海山ブルーライン(3~5㎝の積雪)
月山登山口、リフト上駅は騒然としています。4名のスキーヤーが山頂直下で滑落者を探すうちに悪天に襲われルートを見失って遭難死されたようです。救助隊員を乗せた除雪車が現場に向っているし、天気もまだ回復していないことから、登山は早々に諦めました。明日への期待を胸に鳥海山ブルーラインに向いました。
5月4日 鳥海山中止、蔵王に転進。出発5:00⇒鶴岡市・山形市⇒エコーライン待機出発9:00⇒蔵王山登山へ
天気は回復せず風雪。山は相当な積雪のようです。ブルーライン路面もたっぷりと水分を含んだ雪が数センチ、鉾立展望台まで登りましたが即座に諦め南下することにしました。
国道112号線の山越えは今回5度目の走行です。月山への期待も山は雲の中そのまま南下しました。
33座目蔵王山
新潮文庫 日本百名山 深田久弥著ではこう紹介されています。 18蔵王山の冒頭「同じ東北の山でも、蔵王には、鳥海や岩手のような独立孤高の姿勢がない。群雄並立といった感じで、その群雄を圧してそびえ立つ盟主がない。山形から見ても、仙台から見ても、一脈の山が長々と連なっているだけで、その中に取り立てて眼を惹くような、抜きんでた高峰がない。それは地図を見てもわかる。どの峰も稜線上の鞍部からせいぜい二百米位の登りしかない。だからわれわれが蔵王と呼ぶ時には、この一連の山脈を指して言う。・・・」
5月4日続き エコーライン待機出発9:00⇒登山口10:00→蔵王山頂11:00⇒登山口⇒16:00奥岳温泉(安達太良山登山口) 天気は次第に回復してきます。蔵王は車の列です。エコーラインの開門と同時に出発し山頂駐車場へ向かいました。月山、鳥海山と振られようやく蔵王の熊野岳頂に立つことができました。登山後、次を目指して移動しました。
34座目安達太良山
新潮文庫 日本百名山 深田久弥著ではこう紹介されています。
21安達太良山の冒頭『あだたらの名は早くも万葉集に出ている。 「安太多良の嶺に伏す鹿猪のありつつも吾は到らむ寝処な去りそね みちのくの安太多良真弓弾き置きて撥らしめきなば弦著かめやも」 叙景の歌ではにから、この安太多良が今の安達太良山であるかどうか、確かめる手だてはない。しかしその昔にこの山の名が知られていたことは、興味ぶかい。おそらく万葉集に出てくる山では、最北のものだろう。東の国からみちのくへかかって、つまり現在の福島県に入って、郡山から福島までの間で、汽車の窓から左手にあざやかにこの山が眺められる。雪のある時には、その姿は一層立派に私達の眼に迫ってくる。昔の旅人がこれを見逃すはずはない。・・・』
5月5日 ロープウェイ山頂駅7:30→安達太良山頂8:30→奥岳温泉9:30⇒裏磐梯高原⇒八光台(登山口)10:00→会津磐梯山登山へ
リフトで上がり安達太良山頂へ。素晴らしい眺めです。
35座目会津磐梯山
新潮文庫 日本百名山 深田久弥著ではこう紹介されています。
22磐梯山の冒頭「明治21年(1888年)7月15日の朝、磐梯山は大爆発した。噴きあげた濃い灰のため、暫くは四方暗黒、遠くから眺めると、柱状をなした煙の高さは磐梯山の三、四倍に達した。やがてその煙は傘のように拡がって、大空を覆ったという。キノコ雲の実演であった。ただその灰の中にストロンチウムはなかった。 爆発の個所は、主峰の北にあった小磐梯山で、その山形は吹っ飛び、溶岩は北に向かって流れた。桧原村の部落はその下に埋没し、死傷五百余人、斃れた牛馬は五十七、被害反別は一万千三十二町に及んだ。山北数里の地は変じて高原となり、川が堰かれて幾つかに湖を生じた。・・・」
5月5日つづき →安達太良山登山後⇒裏磐梯高原⇒八光台(登山口)10:00→会津磐梯山13:00→14:30登山口⇒会津若松(飯盛山)⇒新潟⇒ 5月6日佐世保
次は磐梯山の山容に登高欲をそそられ八光台から登りました。吾妻岳、飯豊、磐梯に囲まれた磐梯朝日国立公園の素晴らしさは何とも言えなかった。最後に登った会津磐梯山で、今回の合宿が満足できるものになりました。
29年前の記録で詳しい記述がなく恐縮です。読んでいただきありがとうございます。
次回は、36座目南アルプス塩見岳を投稿予定です。
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