山登り人生VOL464東北の山旅その6
1969年9月23日から記録を執り始めた山日記をブログで振り返っています。ブログは2021年9月1日から始め3周年を迎えました。
先月2日連続投稿が1126日で途切れましたが、気をとり直し続けています。
このシリーズ「山登り人生」は、2023年3月29日から始めています。
45歳頃の山登りです。
平成6年度の山行は19回延べ40日と
年々増加傾向だった山行は、上部機関への出向や所属山岳会の退会で
前年度比7回・8日と減少しました。
東北の山旅6日目岩手山を目指しました。この旅、最後の山です。
No594東北の山旅その6岩手山(日本百名山43座目)
平成6年8月17日 Mと私
16日(晴)八幡平から岩手山麓へ
八幡平登山口14:15⇒大更⇒小岩井⇒17:00岩手山麓国民休暇村
17日(晴)岩手山登山
出発7:05(リフト)終点7:40→姥倉分岐→切取し→不動平小屋→
岩手山頂10:55→不動平→花畑→大地獄→切取し→姥倉分岐→
13:20乗り場(リフト)⇒休暇村16:00⇒盛岡IC(常磐道)⇒新潟⇒
18日帰路に
(北陸道)⇒19:00佐世保 盛岡から25時間30分
43座目岩手山
17日(晴)岩手山へ
盛岡市の東北、北上平野から突如として高度を上げているのが岩手山です。標高2,040.5mは今回の山旅で一番高い唯一の2,000m峰です。
最終日、下山したらそのまま帰路につく一番ハードな一日でした。
岩手山麓国民休暇村(旧網張温泉)下の駐車場で曇り空の朝を迎えました。
リフトの時間に合わせゆっくりした朝です。
最後の山なのに今日もガスの中と思っていたらリフトで高度を上げると上空は澄み切った青空が広がっていました。
登山リフトは3基を乗り継いで
約40分で標高1,300mを越える場所まで運んでくれました。
登り始めてほんの短い時間で犬倉火口の上縁に達します。
轟音を上げて地鳴りがしています。
右手に聞き流し通過します。
犬倉山頂はパスし近道して姥倉山との分岐へ急ぎます。
かすかな硫気があり草も生えていないコルです。
目指す岩手山が一番遠くにどっしりと鎮座しています。
手前には黒倉山から西岩手外輪山の火口壁が鮮烈なスカイラインを見せています。
黒倉山はパスし
山復のオオシラビソ林を横切って切通しの十字路に着きました。
左に進むと大地獄からお花畑で我々の下山コースです。
右にとって屏風のような火口壁の稜線を登ります。
鬼ケ城と呼ばれる痩せ尾根ですが危険は全く感じません。
雫石側から吹き上げて来る風が心地よく感じます。
高山植物も多くリンドウが目立ちます。
単独行の登山者と前後して登ります。
火口山稜が終わり少し下ると不動平の平地で避難小屋が建っていました。
これから最後の登り今までの多彩な風景は一変し、
荒涼たる斜面が山頂まで続いています。
火山砂礫を踏んで巻き気味に登れば東岩手外輪山の一角となり、
登って来た西岩手外輪山の威容を左に見ながら
最高点の薬師岳に立ちました。
東北五つ目のピーク、百名山四つ目、今回の最高峰です。
遠望は相変わらず利きませんが
昨日の八幡平や南西に秋田駒ヶ岳の山々が望まれました。
単独行の登山者と暫く話をし満足感に浸りました。
下山は不動平から大地獄方面へ。
風が通らず蒸し暑いコースです。
お花畑直下の沢水は手が付けられないほどの冷たさです。
この沢に沿って大地獄の噴煙手前から切通しへ上がって、
後は往路をリフト終点まで戻りました。
山々に優劣を付けることはできませんが、
最後の岩手山は印象深い山になりました。
疲労感と満足感を十二分に味わいながら下りのリフトに乗りました。
眼前に小岩井農場や雫石へと続く広大な高原と樹海が広がっていました。
「思えば遠くへ来たもんだ。」実感です。
山は無事終わりました。
休暇村で汗を流しテーマパーク小岩井農場で最後のお土産を買いました。
さあ最後の試練、佐世保までの長いドライブが始まります。