山登り人生vol218阿蘇根子岳山口谷
私33歳。奥様33歳、長女8歳、長男7歳、次男3歳
昭和57年度の山行は20回、36日と回数日数とも減少したが、
家の新築で山登りの余裕はなかったのだろう。
いよいよ新築も完成10月9日に入居しました。
2年振りの根子岳山口谷にやって来ました。
No336阿蘇根子岳山口谷
昭和57年11月27∼28日
T先生夫妻、Yと私
27日佐世保18:00⇒22:40鍋の平
28日出発7:40→最後の堰堤8:40→9:45F2→Cガリー大滝基部11:00→
11:30F2上部→もろい滝(高巻き)12:40→本谷乗越13:00→日の尾峠→
14:35鍋の平14:50⇒15:20地獄温泉16:30⇒佐世保
デルタ尾根以来2年振りに山口谷にやって来た。
昨夜の星空とはうって変わり
強い風に今にも降り出しそうな低い雲が乱れ飛ぶ寒い朝となった。
「また雨か」と言うY。
昭和54年9月の日の尾峠越えを思い出し、今回もダメかと残念がっている。
しかし、まだ雨は降っていない。
「大丈夫さ」と言って山口谷本谷に向かった。
私以外は初めてなので、本谷遡行が第一であるが、
私はCガリー大滝を一度確認したかった。
F1、犬返しの滝、F2を越えて、これよりCガリーに入る。
脆い滝を巻き上がって小休止。
また引き返してくるので空身で登ることにした。
二組でアンザイレンして進む。
小さな滝三つを直登すると、大きな岩がガリーを塞いでいる。
これをチムニー登りの感じで乗越すと、
今まで狭かったガリーは開けて明るくなった。
ここはCガリー内院と呼ばれ素晴らしい景観が展開する。
左にC1大滝、中央に奥壁、右にC2大滝、
いずれも90∼100mの高さがある。
だが、ささやかな望みも灰色の霧に打ち消された。
頭上のシルエットで、その大きさを想像するだけである。
デポ地に戻り昼食にした。
2時間程、Cガリーに寄り道し、再び本谷に戻った。
F2から20分程で行き止まりとなった。
ガスっていることもあり、ルートを間違ったかと思ったが、これが脆い滝で右側よりスズタケの中を高巻き12時40分本谷に戻った。
霧の水滴で服が濡れ、休んでいると寒くなる。
谷も細くなり終わりである。
13時、西峰手前の縦走路に飛び出し、本谷遡行を終了した。
天気はどうにか持ってくれた。
阿蘇五岳はすっぽりと雲の中である。
見えない根子岳を振り返り、別れを惜しんだ。
地獄温泉の露天風呂でビールを飲み一日の疲れを癒し帰路についた。