北アルプス裏銀座コース縦走(中編) 烏帽子岳から日本百名山93座目水晶岳へ
山行の概要
山行ナンバー1042北ア裏銀座コース(烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎岳・真砂岳・水晶岳・ワリモ岳・鷲羽岳)2013(平成25)年8月13~18日 5名の記録です。
8/13 佐世保⇒長崎(M君合流)⇒山陽・新名神・中央⇒
8/14 豊科IC⇒信濃大町駅前(東京よりF君合流:朝食他)⇒タクシー2台16,000円⇒高瀬ダム 烏帽子小屋へ(ここまで内容を前編で報告) 8/15 烏帽子小屋→烏帽子岳2,628m往復→三ツ岳・西峰コル→野口五郎岳2,924m→真砂岳→東沢乗越(幕営) 8/16 水晶小屋→赤岳→水晶岳2,978m(今回中編はここまでの内容で) →ワリモ岳→鷲羽岳→三俣山荘→双六小屋→弓折乗越→鏡平手前(幕営) 8/17 鏡平小屋→ワサビ平小屋→新穂高温泉(バス)⇒平湯⇒沢渡⇒松本駅(JR)⇒JR大糸線⇒信濃大町⇒大町温泉郷(入浴)・道の駅⇒
8/18 (中央・名神・山陽道)⇒長崎⇒佐世保
総走行距離2,450㎞ 一人会費35,000円
『日本百名山未踏の山が8座あるが、今回その未踏の水晶岳2,978mと鷲羽岳2,924mを目指して計画した。いずれも北アルプスのど真ん中、黒部川の源流に位置しており、周囲に街並みを望むことはできない山また山が連続する山域である。
今回3日目夕に天気が崩れたが、行動中は最高の天気が続き二つの頂からの眺めは絶景としか言いようがなかった。北アルプス主要な頂が確認でき、見えなかったのは鹿島槍ガ岳以北の後立山連峰や蝶ガ岳ぐらいである。
今回の山行は、一言で疲れた。
初日が日本有数の急登と言われるブナ立尾根の6時間近くの登り。
2日目が共同用水2ℓを抱えての10時間近くのボッカ。F君は25kgは超えていたと思う。水晶小屋までの予定は、天気も心配、チームの疲れも目立って東沢乗越で泊まりとなった。
3日目は、途中水補給できることから個人用水のみで、昨日までの重さが嘘のように身軽になった。しかし12時間近くの行動で双六小屋からは共同用水も加わり牛歩の歩きとなった。最終日のみ楽勝の下山だった。』(再掲載)
日本百名山93座目水晶岳へ
8/15 起床3:00(10時間近くのボッカ)
出発4:25→烏帽子小屋4:45→5:30烏帽子岳2,628m5:45→6:20烏帽子小屋(水購入)6:35→三ツ岳・西峰コル8:30→10:30野口五郎小屋11:00→11:25野口五郎岳2,924m→真砂岳→竹村新道分岐12:15→二重山稜の窪地(岩場)→14:00東沢乗越(幕営)
夜天気崩れる。(松本方面雷雨・大雨警報発令中)
14日、テント撤収して小屋にザックはデポして烏帽子岳を往復する。
縦走路から分かれ岩登りすると山頂である。
小屋に戻って水を買出しする。野口五郎小屋や水晶小屋でも買出しできるようだが、値段が高いことや十分に量が確保できないかもとここで補充した。
さあ出発。最初の大きな登りは三ツ岳2,845mである。西峰手前ではコマクサの可憐な花を確認した。本日の稜線では至る所で高山植物を楽しめたが、次第に余裕が無くなって来た。
真砂岳を巻き竹村新道分岐を過ぎて、二重山稜のくぼ地を歩くようになると岩場歩きとなりF君の頑張りも限界に近かった。適地が見つかった時はホットした。皆さんもバテバテである。元気なら水晶小屋まで1ピッチ強であるが、東沢乗越で本日終了、幕営にした。
黒部川東沢谷の上部である。外で食事をしていると、15時を廻っているのに野口五郎方面へ縦走する人がいる。心配である。我々のテントを覘いて「大丈夫ですか」と声をかける人もいた。レインジャーか?
夜、ラジオでは松本市での大雨情報が流れていた。警報も発令中である。幸い我々の場所は避けてくれたが、雨が降り出した時はヤバイと目が覚めた。雷も一度だけ遠くで鳴ったが、その後、雨もあがり寝付いてしまった。
【真砂岳から東沢乗越。幕営時の写真がない。撮っていたはずだが残念】
8/16 起床2:30(荷は少し軽くなったが12時間近くの山旅)
出発3:45→水晶小屋4:50→赤岳→5:40水晶岳2,978m→(鷲羽岳は後編に続きます。)
星空の幕開けだ。今朝は早目に出発し、水晶小屋には夜明け頃には到着し水晶岳を目指す。
水晶岳からの展望は、北アルプスのど真ん中を実感できた。先月T女史が歩いた立山から薬師岳。6年前の太郎平~雲の平~三俣蓮華岳~黒部五郎。21年前の表銀座の大天井岳に常念岳も。2年前の笠ガ岳。さらには遥か遠くに乗鞍岳も確認できた。今から歩くワリモ岳~鷲羽岳~双六方面は、気持ちを湧々させた。
水晶小屋から先の報告は後編に続きます。