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カナディアン・ロッキーの山旅④

2001年(平成13年)8月4日から19日までの15日間、山仲間4名でカナディアン・ロッキーの山旅を楽しんできました。
前回でMtロブソン登山基地のエンペラーリッジキャンプ場に入りました。
いよいよ山登り・トレッキングと活動開始です。
山登りの記録を投稿します。

8月8日(水)キニーレイクからラルフ小屋へ。 

天気快晴。
この日以降、帰国まで快晴続きです。
4時起床。
3日間の食糧と登攀用具、ビバーク予想しての装備で一杯になったザックを担ぎ朝食抜きで4時15分エンペラーリッジキャンプ場を出発します。
I先生運転の車でトレールヘッドへ。標高853m。
4時25分登山開始。
ロブソン川右岸のトレールコースを約1時間でキニーレイク入り口へ。

橋を渡り湖畔に沿って歩きます。
馬のトレッキングコースもあります。

取り付きが判らないままキニーレイクのキャンプサイトまで来ました。
標高984m。

少し戻ると山側からの流れ込みがあり正しいルートに入りました。
7時を廻りました。
いよいよ本格的な登りとなります。
標高差1,500m、ラルフ小屋を目指しての登りです。
岩片が散らばる雪渓を直上して右の森林帯へ。小枝を掴みながら、水滴にしっかりと濡れながら急峻な斜面を登って行きます。
9時、標高約1,500m付近から頭上に大岸壁を見上げながらの登りとなります。樹林帯を抜けてガラ場となり、小旗やケルンを頼りに登ります。

岸壁基部を右上します。おかしい、間違っていました。左へ下降気味に回り込んで行くと小旗が見つかりました。鎖場があったり、懸垂下降用の支点があったりで、岩登りの様相となってきます。
ロブソンは水平に地層が現れており、地層部分は岩場でその間はガレ場となっています。ロブソン山頂からのクロワールやリトルロブソンからのクロワールが急峻に落ち込んでいます。左手にいつもその姿を見ながら、ただ黙々と登って行きます。

どこを登るのか心配していた2,200m付近の岩場は、しっかりしたルートでロープを使うこともなかった。
岩場手前でようやくラルフ小屋を左手上に確認できホットしました。
なかなか辿り着きません。
最後のガレ場は大きな岩片が累々と重なっています。
ガレ場からリッジに出て、最後の1ピッチでラルフ小屋・標高2,525mに
15時30分到着しました。
明日は休養と決め22時就寝。

8月9日(木)休養

10時30分起床。
絶好の登山日和。山頂から落ち込む氷河の全容が手に取るように見えます。
小屋のすぐ右手の氷河舌端は時折崩壊し、その崩壊は一日中続きました。
崩壊した時のその音は大砲のようであり、谷中に響かせています。

ラルフ小屋からのMtロブソン。奥の白い山

小屋備え付けの記録ノートには、日本からのパーティー記録も記載されています。ここラルフ小屋まで来るにもかなり苦労し、途中でビバークしているパーティーもいます。山頂登頂に成功した記録は数少なく、何度かの挑戦で成功しているようです。
今日の休養がなければ、すぐにギブアップしていたかもしれない。
しかし素晴らしい天気。素晴らしいロブソンの眺望。素晴らしい俯瞰です。
キニーレイクは真下に。
ビジターセンターは南に、ホワイトホーンは北西に。
明日はどうなるのだろうか。 

トレッキング隊の西面からのMtロブソン。

次回はMtロブソンへのアタックを投稿予定です。

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