山登り人生VOL221県境縦断記(二人だけの記念山行)その2肥前大浦駅舎泊り
長崎・佐賀県境は約107kmの縦断の山旅です。
七日間、N副会長49歳、私34歳の二人だけ山旅でした。
第一日目No338佐世保出発、肥前大浦駅舎泊り
昭和58年1月14日 Nと私
佐世保駅19:00(1,130円)⇒諫早21:34⇒22:10肥前大浦駅
N副会長の報告より
諫早で太良行き列車に乗り込んだら、諫早山岳会のH氏と会う。
「多良ですか。」「はい、県境縦断です。」「ヘー」、
この人もあまり興味なさそうである。
定刻、肥前大浦駅着。
完全な無人駅で1,130円の切符を鉄製の集札箱に入れて出札口を出た。
こんなことなら薩摩守でも良かったな。(青柳さんごめんなさい。)
幸い待合室は板のベンチとなっており、
大型の蛍光灯の明るさが気になる他は快適な一夜と思われた。
お茶などを飲んで寝ようとしていたら、誰かさんがアルミサッシを叩いた。
管理人が来たかと観念していると、
「あんた方、どこから来なさった。饅頭は食べなさいますか?」と中年女性である。
見れば先刻の列車で会った人で、駅隣の電気屋さんとのこと。
「頂きます。」と応えて、ほっとして饅頭を待つことにした。
しかし、待てど暮らせど来ない。
「明朝でも呉れるだろう。」と話しながらシュラフに潜り込んだ。
ウトウトしていたら、ようやくミカンと法事の酒慢を持って来た。
時に12時、親切に感謝し、安心して就寝。
明日から縦断北上開始です。
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