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長崎佐賀県境縦断、二人だけの記念山行

1983年1∼4月、38年前の県境を忠実に歩いた記録です。有明海肥前大浦海岸から県境を北上し伊万里湾浦ノ崎海岸まで、5回6日間で約110kmを国土地理院の地図を頼りに歩いた。所属山岳会創立30周年を二人でお祝いした山行です。

県境縦断概念図

1月14日肥前大浦駅舎内でベンチで横になる。15日スタート地点の県境今里橋に移動して今里川に沿って縦断の開始である。みさかえの園~山茶花高原を経て多良山系へ。県境は帆柱岳や黒木岳、多良岳は避けています。この日は金泉寺山小屋に泊まります。

肥前大浦駅

金泉寺山小屋

二日目は西岳~笹岳~経が岳へ。経が岳へは当時はあまり利用されていない県境尾根を直登します。

マンサクと南壁 (83)

経が岳からは登り慣れた縦走路を辿りますが、春日越の手前で縦走路を離れ国見岳へ。この先が難儀した記憶しか残っていません。なんとか大野原高原に出て拾ったコーラ瓶に飲まれるぞっと(危ない危ない)、二人で飲んだ記憶があります。非常食のコンビーフが美味しかった。日没前にどうにか俵坂峠に辿りついた。

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2回目1月30日、行動3日目。汽車とバスで俵坂峠へ。直ぐ路は無くなる。地図やコンパスが狂っていると思うことがある。イバラの場所も続く。P472からP446間は最悪。この後、露岩や岩峰が続き苦労する。なんとか路に出て虚空蔵山へ。県境から外れているが小休止する。

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この先、赤岩までは何度か通った路。この先東に進むが杭は消え尾根ははっきりせず何度も引き返す。三角点を見つけるとホットする。桃の木峠手前で北進するが荒れて進めない。ここで初めて妥協して県境を離れ佐賀県側の林道を下り永尾トンネルへ。バスはなくヒッチハイクで地元に戻る。

3回目2月27日、行動4日目。山友2名が参加。車で出発地へ。何処に行くと聞かれても答えようがないコース。標高200m以下の尾根で終始ウラジロとの戦い。唯一のピーク神六山へ。この先標高は更に低くなり再びウラジロとの戦い。ウラジロのラッセル。どうにか目的地村木の東峠に到着。写真:神六山展望台

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4回目3月27日、行動5日目。山友3名が参加。汽車とタクシーで出発地へ。この縦走では一番楽な一日となった。佐賀藩、平戸藩、大村藩の領地境の「三領石」を経て地元入り。国見への稜線に登り八天岳、栗の木峠まで。

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栗の木峠 (1)

5回目4月24日 行動6日目。最終日である。最後の締めくくりは二人で。栗の木峠出発、国見山、一等三角点手前で県境は通過している。平坦で地形に変化なく県境を外しかなりのロスタイム。急尾根を下って志佐川へ。この付近は佐賀県が長崎県に入り込んでいる境界である。写真は国見山頂と伊万里市街地の展望。

06.4国見山頂 (3)

伊万里遠望

国見岳~人形石山から最終石倉山へ。ゴールの伊万里湾が光っている。浦ノ崎海岸に出て海水を舐める。感激のバンザイ。国道に戻り浦ノ崎駅に向かうと出迎えの車が美味しいビールで祝ってくれた。

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