山登り人生VOL222県境縦断記(二人だけの記念山行)その3金泉寺山小屋入り
長崎・佐賀県境は約107kmの縦断の山旅です。
七日間、N副会長49歳、私34歳の二人だけ山旅でした。
第二日目No338 昭和58年1月15日 Nと私
多良山系を歩く。今里橋から金泉寺山の家まで約15km
肥前大浦駅7:15→今里橋(県境縦断スタート)7:45→みさかえの園8:00→山茶花の溜池→多良岳広域林道起点10:50→帆柱岳手前のコル11:20→一の宮岳12:10→13:15金泉寺山の家
スタートは、今里橋であった。
冬空の中、雲仙が鎮座し有明の海も静かである。
帆柱岳が遠くに小さな三角形の姿を現し、私達が来るのを待っている。
橋の欄干で記念写真を撮り気分も新たに出発した。
今日は多良山系の真ん中、金泉寺山の家まで約15kmのコースである。
前半は5万分の1地図を見て歩いたので、
現地の不明瞭さも手伝ってなかなか忠実に歩けない。
「みさかえの園」を過ぎて防火帯に出た所で立派な境界杭を発見してからは、確実に県境を辿ることができた。
2万5千分の1になると流石に正確で5万とは県境のコースさえ違っている。
山茶花の先からは一般登山コースと一緒になったが、
コースは荒れて登る人が少ないことを教えてくれた。
帆柱岳、一ノ宮岳(三角点のある方)、多良岳と続く稜線は、
激しい登り下りであるが県境から外れていた。
帆柱岳は登っていないピークだったので残念であったが、
寄り道するには時間が足りないので見送った。
帆柱岳の西側峠に出たら国土調査の杭が現れて、
よく測ったものだと感心した。
一ノ宮神社を過ぎると稜線の南斜面を徐々に登って、
今日の宿金泉寺山の家に到着した。
N副会長の報告より
1月15日曇り
(今里橋~みさかえの園~山茶花~金泉寺山の家)
一番列車が到着する前に起床。
朝食のウドンを食べていると駅前のおやじがジロリとウドンの零れ汁を横目で一瞥し、何か言いたそうに掃除を始めた。
慌てて、「おはようございます。」と言うと、
「さっきの汽車で来なさったかね。」元気なく「ハイ・・・・・・。」
早々に食事を済ませ掃除も済ませ、お礼を言って出発する。
30分後、山行の起点、今里橋到着。
お互いに記念写真を撮る。県境は川の中。
山茶花までは、伐採の雑木とイバラの連続で歩きにくい。
帆柱岳のピークは、5万分の1では県境となっているが、
2万5千では南側を巻いているので、急斜面を見ながらホットする。
一ノ宮神社で一息入れて、六地蔵を抜けて13時15分金泉寺着。
例によっておばちゃんよりビールを頂く。
「会長さんや皆さんは元気ですか?」とおばちゃん。
連休の割に泊り客は少ない。明日が早いので早々に就寝。