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山登り人生vol138根子岳山口谷
29歳。長女4歳、長男2歳。
昭和53年度、20代最後の年です。
年間24回45日の山登りで
ここまで多良山系、黒髪山系等の山行を投稿してきました。
これ以外の山行を振り返ってみます。
長く気になっていた阿蘇根子岳の山口谷にようやく入ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693548173569-tTR4OBTR0O.jpg)
No250阿蘇根子岳トリゴエ尾根と山口谷本谷
昭和53年9月22~24日 M社長、K、Iと私
22日佐世保20:30⇒0:30鍋の平BC
23日出発7:20→8:30トリゴエ尾根P3→9:00P2→10:00P1→嫁ノ平11:00→
12:20根子岳西峰12:40→日の尾峠13:30→14:30BC
24日出発7:40→山口本谷No2堰堤8:35→Cガリー分岐9:50→11:00根子岳西峰
11:20→日の尾峠12:30→13:10BC14:00⇒20:30佐世保
三菱電機長崎製作所山岳部発行「山のひびき第22号」(昭和46年2月1日発行)に根子岳山口谷の特集がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1693545416825-SC1F9hB0Fr.jpg?width=1200)
これを読んだのは随分と前のことである。
昨年11月麓まで行ったものの雨で引き返し、
なかなか入山が実現していない。(8月24日vol118投稿済)
今回は山口谷組4名、縦走組3名(松瀬・松本姉妹)で
車2台に分乗し、鍋の平キャンプ場に乗り込んだ。
天気予報は曇り一時雨で期待薄。
西尾根稜線も雲に隠れ小雨がポツポツ、
また雨かと意気消沈して眠りにつく。
23日曇り、トリゴエ尾根へ
天気はどうにか持ちそうである。
定石とおり山口谷の概念を掴むため、先ずはトリゴエ尾根に取り付いた。「P3まで立派な踏み跡がある。」との記述だったが、
背丈まであるブッシュに悩まされぱなしだった。
P3からP1間も終始藪漕ぎで、「二度と来ない。」との声もチラホラ。
![](https://assets.st-note.com/img/1693548299756-aqrQ1TaUsm.jpg?width=1200)
このルートは冬が良いようだ。
いよいよ嫁の平標高1400mへの登りである。
正面を見るとハングの岩壁帯で直登は不可能。
右上しているブッシュを頼りに廻り込む。
急勾配でブッシュ帯がなければ高度感も満点という所だ。
嫁の平と言うからには、頂上は平坦で展望も良いかと思ったが、
予想に反してブッシュと灌木で期待を裏切った。
嫁の平の下りは、20mの懸垂下降。
西峰に居る登山者の見世物になりながらコルに降り立つと
縦走路は間近である。
![](https://assets.st-note.com/img/1693548769931-y0hjcSxKtb.jpg?width=1200)
西峰からは、日の尾峠経由でBCに戻る。
しかし何ということか、冷えたビールは縦走組の車だった。
24日晴れ。山口谷本谷に入る。
ザイルまでは必要としない初心者向きのルート。
取付きの堰堤まではチョットした藪漕ぎはあったが、難なく達した。
この堰堤付近は広い河原で明るく、
一段高くなっているので南側展望が開けている。
上流を見ると西尾根の岩峰群が頭上に迫り、
九州の山岳では類を見ないスカイラインを展開している。
![](https://assets.st-note.com/img/1693548857245-MCR1z47sed.jpg?width=1200)
谷の詳細は「山のひびき」記述のとおりで、
良く調べているなあと感心した。
概念図との位置を確認しながら登って行く。
![](https://assets.st-note.com/img/1693548353066-Ktz9WcmiBc.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1693548382563-EVIBiC1ENP.jpg?width=1200)
左手に嫁の平岩場が近づくと、すんなりと縦走路に飛び出した。
西峰には昨日より1時間早く到着した。
12月にはデルタ2尾根に取り付きました。
明日、投稿予定です。