見出し画像

日本百名山97座目焼岳-98座目苗場山の春(本白根山・宮島弥山を含む)

百名山の全山踏破も見えて来ました。2016(平成28)年4月30日~5月4日  山友4名でマイカーで長野へ向け出発です。

2010年1月豪雪のため敗退した焼岳2393mには1日に、2012年5月豪雨のため山麓で中止した苗場山2154mには2日に、それぞれ登頂してリベンジを果たし日本百名山97、98座目を踏破しました。
この後も3日には志賀高原「白根山」の最高峰本白根山2171mに登りました。ここは1992年夏に草津白根山に登っていましたが今回、最高峰の本白根山を踏破しました。そして4日帰路の途中で世界遺産「広島宮島の弥山535m」に登り余りある連休の山行でした。

0広域図

4月30日佐世保を出発、5月1日97座目「焼岳」登山

4/30 佐世保中央IC6:50⇒東海北陸道⇒安房トンネル⇒17:50新中の湯登山口(幕営)

1日の天気予報は微妙だった。新潟県と長野県で違うのだ。雲り後雨と曇り後晴れ。敗退は繰り返したくないとの思いで計画を変更して焼岳を先にした。これがズバリ的中する。前日早い時間に登山口に入山でき休養できたし、後の行動が事ごとく上手くいった。


30日朝最後のF君を大野で拾って、一路長野向けである。昼間の走行は気分的にも体力的にも楽である。11時間で登山口に到着した。乗鞍山群を貫通する安房トンネルが開通したお蔭で随分と近くなった。中の湯温泉は大勢の登山客で賑わっているようだった。明るいうちに幕営を終えて早い時間に寝袋に入った。

1焼岳 (1)

0地図上高地

5/01出発6:30→P1972m7:30→りんどう平8:00→上堀沢雪渓コル8:50→焼岳北峰9:15→P1972m10:30→11:25登山口

0地図焼岳 (2)

昨夕は車3台であったが、10数台に増えている。心配した雨もあがり晴れるのを期待しながら出発した。暫く雪はなく夏道を歩いた。間もなく熊笹が茂る急登となる。敗退時のラッセルを思い出しながらの登りである。
P1972mの少し前から雪道となる。下り気味となり山腹を辿ると間もなくりんどう峠の平坦地である。釜トンネル入り口付近からの登山道と合流する場所だ。間もなく森林限界となる。ここまで来ると山頂(北峰)が見えるはずだがガスって隠れている。
 暫くは南峰尾根の斜面を登り、次第に下堀沢の斜面を登るようになる。ガスに隠れて上部が見えない分、コル到着は意外と早く感じた。

1焼岳 (2)

1焼岳 (3)

1焼岳 (4)

1焼岳 (5)

1焼岳 (7)

1焼岳 (8)

1焼岳 (9)

焼岳は活火山である。噴気音を聞き岩場基部を廻り込みながら最後の雪稜に出て噴気口が見え硫黄臭くなると直ぐ山頂だった。展望がないのが残念である。12時前には下山し苗場山登山口に移動する。

1焼岳 (10)

1焼岳 (11)

1焼岳 (12)

1焼岳 (13)

1焼岳 (14)

1焼岳 (15)

1焼岳 (16)

1焼岳 (17)

1焼岳 (18)

1焼岳 (19)

1焼岳 (20)

1焼岳 (21)

1焼岳 (22)

苗場山に向けて移動 登山口12:00⇒松本IC⇒長野・上信越道⇒豊田飯山IC⇒栄村秋山郷⇒16:30苗場山三合目駐車場

201苗場山 (1)

201苗場山 (2)

4年前秋山郷の水田には積雪があり至る所に除雪の雪だまりがあったが、今回は皆無であった。栄村HPによると昨年3月末の積雪は2mであるが今年はゼロである。三合目手前で通行止めになっていたが、下山して来た登山者より先まで行けますよとアドバイスを受けたので自己責任と言い聞かせ三合目駐車場まで入ることが出来た。ラッキーだ。明日の天気予報もいい。彼らがトレースは付けていると言っていたし、リベンジを確信した。

5月2日98座目「苗場山」登山

5/02出発6:10→四合目6:45→五合目7:10→七合目8:10→九合目坪池8:40→9:40苗場山11:00→九合目坪池11:20→七合目11:40→13:00三合目⇒14:30切明温泉(河湯:入浴)16:30⇒17:00近く空地

200地図苗場 (6)

200地図苗場 (3)

2日、昨朝同様小鳥のさえずりで目が覚める。朝から一台の車が進入して来た。その単独行者が先行して行動を開始した。ここでも暫く雪はなかったが四合目からは雪道となる。単独行者を追い越し二人パーティーに追いついた。通行止めから三合目までは歩いたそうで、ズルいですよと言いたげであった。
 積雪が多いと五~六合目付近から直接山頂帯にルートを求めるようだが、今回はほぼ夏道に沿ってトレースは伸びていた。七合目付近は鎖場であるが一部が露出していた。八合目付近から直登する。クラストしているとロープが必要な感じだが、ステップがありクラストまではしていない。F君が緊張した場所である。下りを心配したが、下るときは最適なコンディションであった。

201苗場山 (3)

201苗場山 (4)

201苗場山 (5)

201苗場山 (7)

201苗場山 (8)

201苗場山 (9)

201苗場山 (10)

201苗場山 (11)

201苗場山 (12)

201苗場山 (13)

201苗場山 (14)

201苗場山 (15)

201苗場山 (16)

 急登が終わると坪場と呼ばれる平坦地に出て、これより苗場山の醍醐味を味わうことになる。この日に苗場を目指してグッドタイミングであった。三パーティーは前後して山頂に到着。山頂の印がない。標柱はあるのだが雪に埋もれているようだ。F君のGPSで確認した。
 今日は麓での移動もなく、ゆっくりとこの大展望を味あうことにした。山頂近くのデッキで1時間20分もの大休憩となった。なんと素晴らしい苗場山だ。山頂一帯に広がるこの大平原と池塘帯は見たことがない、日本唯一のものだろう。登山者を詩人にしてしまうが、表す言葉がでない。素晴らしい素晴らしいの連発である。

201苗場山 (17)

201苗場山 (18)

201苗場山 (19)

201苗場山 (20)

201苗場山 (21)

201苗場山 (22)

201苗場山 (23)

201苗場山 (24)

201苗場山 (25)

201苗場山 (26)

201苗場山 (27)

201苗場山 (28)

201苗場山 (29)

テントに戻る。飲むにしては時間が有りすぎる。山頂も踏んだし、秘境と言われるこの地にもう来ないだろうと更に奥地の切明温泉まで足を延ばした。あれは何だろう?スコップを提げて下るカップルがいた。秘境の宿「雄川閣」を訪ねると河原で温泉が湧いていると言う。スコップは無料で貸します。入湯料も要りません。橋で対岸に渡り少し上流に登ると数人が既に楽しんでいた。早速中州の溜りに身を寄せた。温泉だ。

201苗場山 (36)

201苗場山 (30)

201苗場山 (31)

201苗場山 (33)

201苗場山 (35)

5月3日「本白根山」登山(百名山としては1992年に白根山踏破済)

5/03出発5:50⇒飯山⇒志賀高原⇒白根火山ロープウェイ山麓駅9:00⇒山頂駅9:10→本白根山10:15→鏡池10:30→11:35山頂駅⇒山麓駅12:00⇒飯山戻り⇒上信越・長野・中央道⇒駒ヶ根IC⇒17:00山の家

300地図白根山 (2)

3日、昨夜の情報で日中は天気が持てると今日も山を目指すことになった。駒ヶ根の山の家にも立ち寄ると連絡をしており、短い行動で登れる志賀高原に向かった。23年前登った草津白根山や湯釜の登山口は登山禁止となっている。群馬県の白根火山ロープウェイ山麓駅まで下って、ロープウェイ利用し1時間程歩くと本白根山に立った。草津白根山とは全く違って緑もあり、池もあり、木道あり、火口湖ありと、日本百名山に選定した深田久弥の気持ちが理解できた。現在は本白根山一帯も登山規制中のようである。

301白根山 (1)

301白根山 (2)

301白根山 (3)

301白根山 (4)

301白根山 (5)

301白根山 (6)

301白根山 (7)

301白根山 (8)

301白根山 (9)

301白根山 (10)

301白根山 (11)

301白根山 (12)

301白根山 (13)

301白根山 (14)

301白根山 (15)

6年振りに山の店にも立ち寄ってI氏の情熱に触れ、マス料理三昧のひと時はまだまだ頑張ろうと力が湧いてきた。喜寿には甲斐駒ヶ岳フランケを登ろうと話すI氏は、クライム一筋の人生である。

後日、I氏のブログ「あぶちゃん日記」では、お客さんが重なりかなり無理されたようだ。そんな中での大歓迎でいつもながら感謝である。

画像77

画像78

5月4日帰路の駄賃に世界遺産「宮島」へ

5/04出発4:50⇒山陽道⇒二日市IC⇒駐車場→前空駅14:31⇒宮島口⇒宮島15:30→弥山16:30→厳島神社17:20宮島⇒宮島口⇒前空駅→駐車場19:15⇒23:30佐世保

4日いよいよ最終日である。帰路の途中で宮島弥山を目指すことにした。
宮島は人の波である。フェリー内も宮島上陸でも厳島神社への流れも、人・人・人ばかりである。入手したパンフを頼りに紅葉谷コースから弥山を目指した。モミジの新緑や渓谷も美しい。登山者も多かった。
 稜線まで登り上がるとロープウェイ駅側からの観光客と合流するので更に賑やかになる。右側に山頂方面に向かうと長くせずに弥山本堂に着く。同じ広場に恋人の聖地「消えずの霊火堂」がある。弘法大師が修行に使った火が1200年以上経った今も燃え続けている。その右側から文殊堂や不動岩、くぐり岩を抜けて山頂に着く。下りは大日堂から仁王門を経て大聖院コースを採った。急斜面の下りであるが階段が見事に整備されている。白糸の滝や眼下には厳島神社を望むことができる。帰りもフェリー乗船待ちの長い列だ。2~3時間で寄り道は終わると思っていたが5時間近くも要してしまった。やはり世界遺産登録の効果は絶大であった。

401宮島 (1)

401宮島 (2)

画像81

401宮島 (6)

401宮島 (3)

画像84

401宮島 (5)


いいなと思ったら応援しよう!