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挑戦できなかった冬山「剣岳早月尾根」に26歳で挑戦した二代目会長

九州大学山岳会 OB会ニュースは「松村元会長を偲ぶ」が特集された。クライマーとして北岳バットレス第2尾根の第2登や冬山合宿「剣岳早月尾根」の記事があり、興味深かった。

九大山岳会OB会ニュース (2)

九大山岳部の1956年冬山合宿は18名が参加した剣岳早月尾根である。リーダーは松村会長。登頂はラジオニュースとなり、地元の公民館ではお祝いの焼肉パーティーが開かれたそうだ。65年前の話である。

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私が初めて剣岳に挑んだのは25歳。源次郎尾根、八ツ峰、小窓尾根を登り平蔵谷、長次郎谷、三の窓雪渓などを辿ったが夏・秋・春と経験して次なる時期は冬山である。

早月尾根を何度か検討したが企画倒れとなった。事前の食料荷揚げが無理なことメンバー不足が主な要因だった。地方の小さな山岳会の限界を感じた頃である。

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1981年(昭和56年)4月の春山合宿は、初代会長など8名が参加した。真砂にBCを設営して、三の窓雪渓、八ツ峰上半部、黒部別山に登った。最終日には別山尾根から剣山頂に立ち長次郎雪渓を下ってBCに戻り、その足で撤収しはしご谷乗越を越えて内蔵助平、黒部川に下って黒部ダムまで歩いた。超ハードな最終日だった。

1981年剣岳 002

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1981年春山剣岳

改めてであるが初代会長、二代目会長と足跡が光っている。

2019年8月70歳。23年振りに剣岳山頂に立った。剣岳は子供にも名前をつけた大切な山だ。

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100山頂眺め八峰 白馬


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