山登り人生vol101動き出した地域研究
28歳。長女3歳、長男1歳。
昭和52年度は黒髪づくし龍門づくし、この山行を振り返ります。
No211黒髪山系牧の山南尾根末端
昭和52年6月12日
M社長、T先生、Y会員に私
Y会長宅8:30⇒竜門ダムルンゼ取付9:30→F1-2m9:35→F2・3m9:55→F3・3m10:10→終了10:30→11:10P290m昼食11:35→衝立岩中程12:00懸垂下降→登山道12:45→牧の山中腹道→13:10大滝13:40→牧の山14:50→青牧峠15:50→牧の山中腹道→河鹿橋16:55→ダム横17:10⇒18:00佐世保
第1ルンゼから
私が入会した頃から黒髪山系の地域研究は話題になっていたが、
ようやく動きだした。
私が興味を持ち始めたのは
P465m(後黒髪山西峰)に突き上げる沢を遡ってからである。
地図を広げると牧の山より南に延びる尾根は
等高線間隔も狭く標高250m付近は岩壁記号もあり面白そうである。
例会で誘って4名で出掛けた。
南尾根(仮称)末端は岩壁帯で取付き不可で
250m程東に回り込んだP290mに突き上げる第1ルンゼ(仮称)より取り付くことにした。
地域研究の第一歩である。
ルンゼ側の地蔵様に賽銭を供え安全祈願をして取付いた。
150m程の小さなルンゼである。
取付いて10mでF1・2mは左より登る。
直ぐF2・5mがあり右クラックを登る。
いずれも傾斜はゆるく大したことはないがルンゼ全体がヌルヌルしており、F2からザイルをつける。
80m程スラブを登ると、ハング気味のF3・3mが現れた。
左より樹木を利用して登る。
この後も同じようなルンゼが続く。
だんだん藪になりナタで道を作りながら進むと一番高いP290mに着いた。
(後に判るが九州自然歩道の一部だった。)
展望はなし。ここで腹ごしらえしてコルに降り立つと、
二つの岩峰が立ちはだかった。
衝立岩
いずれも西側は切りたち登れそうにない。
最初の岩峰ジャンダルム(仮称)(数年後「蟹岩」と判明)は、
東側を巻いて簡単に登ることができた。
次の岩峰・独標(仮称)(数年後「衝立岩」と判明)は、
西側は藪漕ぎを強いられるようで東側より取り付いたが敢え無く退却。
後日の課題として東側の谷に懸垂下降で降りた。
枝尾根の末端を巻きながら歩いていると
メジロ捕りの青年とバッタリ出会った。
こんなところでと思っていると道があるではないか。
彼の話によると、更に進めばこの山系で一番大きな滝があり、
竜門の方に下れると言う。
今日のメンバーは誰も知らなかった。
進んで見ると豪快に水を落とす滝ではなかったが、
初めて見た大きな滝だった。
更に横道を進むと再び滝が現れた。
さっきのより小振りである。
更に進むと視界が開けた。
伐採が進んでいる。
この下に集中する沢にはかなりの水量があるようで、
来週はこの沢に入ろうと話していると三つ目の滝8mが現れた。
落ち口の上には青空が広がり、
何があるのだろうと取付いたが伐採地が広がっていた。
ここまで来たならと牧の山まで突き上げ青牧山のコルに出た。
南尾根は下部のみで敗退したが、充実した山行になった。
青牧峠に下り先ほどの牧の山中腹道を経由して河鹿橋に下った。
途中イワタバコを採取し、今夜の肴が揃いM社長宅での反省会が一決した。
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