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クリムゾントーナメント対戦記~🌿を添えて~






あ、これマジで載っけた意味ないです。








冒頭

クリムゾントーナメントという企画がTAKAHASH君主催で開かれることになった。その時の私はBPLに今更ハマったこともあって熱と向上心はフルマックス。ボルテコンも購入して全てにおいて準備満タンという絶好の機会。
ならば優勝までは行かなくとも本番で猛威を振るえるように本気で挑もうと、息巻いて参加を決めたのである。

選曲

クリムゾントーナメントは自選曲を各々3曲提出するという、紅白線と類似した仕組みをとっていた。いつもはシンプルに好きな曲かつ得意な譜面を提出することが多かったが、今回は少し指向を変えて「フィディアが投げたんだろうな〜」と容易に類推されないような選曲をしてみることにした。

1. オニユリ

いきなり矛盾するようなことを言うが、これは簡単に特定されると思いながら投げた。というのも自選曲提出の直前にオニユリ988のスコアを出して、散々「これS乗るぞ!」「ミラーかけてみるぞ!」とか言いふらしてたので、ちゃんと俺のツイートを遡れば簡単にバレるなと考えていた。
ただそれ以上にこの曲を投げる価値があると考えたのである。

理由としては縦連や高速階段などの𝑮𝑨𝑴𝑩𝑳𝑬要素が強いこと、そして序盤と終盤に控えるちょいひっかけツマミでの𝑹𝑨𝒁𝑬𝑹 𝒁𝑰𝑲𝑶要素が強いという両側面によってスコア差が開きやすい可能性が高く、途中までは初戦で絶対投げる曲をこれにしていたほど自信を持っていた選曲であった。

初戦の相手を見るまでは…

2. Prayer (溝口ゆうま feat. 大瀬良あい)

自選曲提出の時にどう書きゃいいのか分からなかった曲。我ながらこの選曲に関してはいつものミーハー全開の選曲から逸脱した、いやらしい曲選びをしたなと思っている。

というのもこの曲はスコア難でも特徴的な譜面でもない影の薄い曲にも関わらず、プレイ頻度が開けば開くほどスコアが出なくなるという今回のような形式にはうってつけの曲なのである。
しかもこの曲のいやらしい地帯は全て𝑹𝑨𝒁𝑬𝑹関連のつまみが関与しているので、1発やらかしただけで𝑹𝑨𝒁𝑬𝑹 𝒁𝑰𝑲𝑶が発生し大差が開くというスコア制で決まる試合形式にピッタリな選曲である。特に最後のロング高速つまみ出張地帯は未プレイ状態のプレイヤーには刺さると踏んだ。

このミステリー小説のように何重にも仕組まれたいやらしさは各インペリアルから絶賛を受け、「マジで性格が悪い」というお褒めの言葉をいただいた。申し訳ねぇ、本気になればなるほど底意地が悪くなるので。

3. プログレなぞなぞクイズのテーマ

マジでなんで曲を選んだのか記憶にない。AAA+すら乗ってないし。
これについてはソフランする事を忘れていると大事故をぶっかます曲ではあるが、1回やれば100%覚えるから意味がないということに気がついたのは自選曲を締め切ってすぐのことだった。
スカーレット警察投げたかった…

発表

11/22。参加者が提出した課題曲プールが公開された。

う〜わ

「Playerは譜面的に影が薄くて〜」どころの騒ぎじゃない、無間地獄を具現化したような尖り様を見せる課題曲プールが眼前に広がり、膝から崩れ落ちることしかできなかった。

超高速階段のNOT YOUR IDOL、技巧0超体力縦連の消失、激ヤバトリルのDoppelganger、スコア詰めで牙を剥き始めるびいすと!、そしてそもそもプレイできないXCD譜面などと挙げたらキリのない修羅のデパートがそこにはあった。

それから数時間後、今度はトーナメント表とルーザーズのランセレプールが公開された。
ランセレプールに関しては課題曲で無くしていた良心を取り戻すかのように「なるほど確かにオススメの曲を投げたな」と思わざるを得ない良心的な曲の数々が並んでおり、ウィナーズほど血眼になって対策を講じなくても大丈夫だろうと思えた。

問題の試合

しかし問題はトーナメント表である。初戦の相手は紅白戦の再来といっても過言ではない、TAKAHASH君とアマゾン君。両者ともに鍵盤に対するポテンシャルが高く、実際にその力を目の当たりにしているため並の鍵盤曲を投げても弾き返される可能性が高い。オニユリを投げたところで小指1本で縦連を処理されるので、この時点でオニユリが初戦での自選から消えた。無念。

たがここで諦めるわけにはいかない。自選曲以外に俺があの二人に一矢報えるような曲があるはずだ。そう意気込んで課題曲プールを眺めていたらある曲を見つけた。

She is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子Remixちゃん

簡単にこの曲の特徴を言ってしまえば、出張・ソフラン・縦連・片手階段・ひっかけツマミと要素を挙げたらキリがない超癖譜面である。
かくいう私もその癖に玉砕された人間の一人。しかし奮い立ちまくった人間の覚悟というのは凄まじく、「逆にこれをガチガチに固めて武器曲にしちまえば良いんじゃね?」と考え思い切り全ツッパで対策することにした。


結果Sは乗らなかったものの988というご陽気なスコアを生成。さらにこの曲を提出していた養生テープさんの自己ベストを(会った当時は)超えていたので、絶対勝てるという自信が芽生えていた。


後ついでに魔理沙もご陽気スコアを出しておきました。おうちボルテは根性を創り上げる。

本番

そして迎えた本番当日。朝9時集合という生活習慣矯正時間と紅白戦遅刻という負の遺産が重なり合い、8時半にはもう津田沼駅に到着。フラフラしてたらPUCメンバーがもうすでに何名か集合しており課題曲について駄弁りながら時間を潰していた。

そうこうしてたら時間は9時。最初はポツポツといたPUCメンバーも気づけば大所帯に。無事全員揃ってスタートということだな!











第1戦 vsTAKAHASH君、アマゾン君

記念すべき第1戦。正直このトーナメントの目標として『二人に勝つ』を掲げていたほど思い入れの強いカードであった。

1曲目 Doppelganger(TAKAHASH君選曲)

個人的にはどのメトローノームにも無い絶妙なテンポの片手トリルが怨が付くほど苦手、怨苦手であり初っ端投げられた時は「詰んだ…」と内心思っていたし顔に出てた。
979と私にしては喰らいついたが堂々のビリ。自選とはいえ何でTAKAHASH君993出るの?

2曲目 She is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子Remixちゃん(俺選曲)

背水の陣で挑む自選曲がここで登場。9800k台は安定していたが、TAKAHASH君がおうちボルテをしていたり、アマゾン君が私の背中をガッツリ捉えた自己べを持っていたので不安があった。
結果としてその不安は半分的中。それでほぼ勝ちを確信したのか、緊張で強張っていた指が解れ始めた。

3曲目 HAVOX(アマゾン君選曲)

やってる時は半分ぐらい『勝てた…』という気持ちだったので少し記憶が抜けていた
結果として自己べは更新したが、その時の慢心が災いし2位に。いや、純粋にアマゾン君の993が凄すぎるからか。

1戦目試合結果


第2戦 vsY.Yushi君、アマゾン君、ゆーかり

初戦をアマゾン君と勝ち上がり2戦目へ。純粋なVFで言ったら突破できる試合であるが、対戦相手の得意分野が私の苦手分野なので油断はできない。

1曲目 BLACK or WHITE?(Y.Yushi君選曲)

おうちボルテでS乗せるまでガチガチに対策済みだったのもあり、終始安定感のあるプレイができたので他選を刺すことに成功。しかも初Sなので両得。

嬉しい

2曲目 Divine's:Bugscript(ゆーかり選曲)

序盤のトリルが安定して光る様にと何十回も練習したのだが、本番の魔物というのは恐ろしいもので、NEAR NEAR NEAR NEAR OH! YABA YABA YABA YABA YEAH!とWON'T BE LONGのような最悪のしくじりを初っ端でしてしまった。しかしそれが返って「絶対にミスらない」という覚悟を産んだのか、この曲も1位でフィニッシュ。この時点でだいぶ心の余裕ができていた。

3曲目 Prayer(俺選曲)

大変申し訳ありませんでした。
オニユリにしとけばよかったです。

4曲目 ECHIDNA(アマゾン君選曲)

これもやってる時半分ぐらい『勝てた…』という気持ちだったので少し記憶が抜けていた。
あとこの曲については上手い時と下手な時の違いがあんまり分からないパルプンテみたいな譜面だったので、まさか初Sを乗せられるとは思ってもいなかった。嬉しい。

嬉しい2nd Season

結果は全曲1位の完封勝利で通過。ここでアマゾン君にも勝つことが出来たので私が勝手に目標にしていた紅白戦のリベンジが完全に達成できた。

2戦目試合結果

第3戦 vsたましぃ君、アマゾン君、さささ君

勝てば決勝という大一番の試合。しかし対戦相手はクリムゾンⅣとクリムゾンⅤ(インペリアルⅠ)といった超格上が軒を連ねる。
しかしここで負けたら今までの努力は何だったんだと己を奮い立たせ、アマゾン君と共にジャイアントキリングに挑むこととなった。

1曲目 Sayonara Planet Wars(さささ君選曲)

Tier2唯一のSということもあってか、ワンチャン勝てるまでは行かなくとも差は埋められるんじゃないかとは思っていた。慢心だった
結果としては3位で2位とは2万点ほどだったが、たましぃ君が995Sと堂々のスコアを乗せ、鍵盤曲の強さをまじまじと私たちに見せつけたのであった。

2曲目 光射す澪のユズリハ(たましぃ君選曲)

サビの直角に手が間に合わずミスを連発してしまい、Sも順位を奮わず4万点の差がまたしても生まれてしまう。
譜面自体は頭に入っていただけにもうちょっと練習頑張っておけばな…と少々後悔が残る結果になってしまった。

3曲目 オニユリ(俺選曲)

Sこそは乗らなかったものの、さささ君に刺さったこともありここで暫定2位に浮上。3位のさささ君との差は5万点。次に投げられる曲が大差が開くような譜面じゃないといいな〜

4曲目 Яe:son D'être(アマゾン君選曲)

終わりました。練習すればするほどスコアがぐんぐん下に育っていくという自然の摂理を真っ向から否定する譜面であり、実際に解禁時に出した9550kをハイスコアにそれ以上のスコアを出していなかった。
その上Яe:son D'êtreはさささ君の超絶武器曲であることを養生テープさんから聞かされていたので頭の中はずっとアラートが鳴りっぱなし。直前にできたことといえば両手を合わせて筐体の不具合が起こることを必死に祈っていただけである。
結果はAAAと自己べは更新できたものの2位と10万点以上の大差をつけられ惨敗。ルーザーズへと送還させられることとなった。

3戦目試合結果(Discordから拝借)

第4戦 vs養生テープさん、アマゾン君、よろづ君

この試合もクリムゾンⅢ2人という格上との勝負。その上大差を開けるような譜面を選択できないルーザーズなので純粋な地力だけで勝負をすることになる。ただ選ばれた曲が実は…という可能性があるので諦めずに己のパフォーマンスが100で出せる様に必死で挑んだ。

1曲目 VILE CAT

9850kは安定して取れる曲ではあるが、本番で本領が発揮できるか分からない上に周りがどれだけのスコアを取っているかを全く意識したことない曲だった。最初の交差はありえないぐらい上手くいったが、ハネリズムに飲み込まれてしまい9870kを取ったにも関わらず4位スタートを切ってしまうことになった。

2曲目 極夜、暁を望んで

高速ではないが多くのノーツ扱う縦連地帯で思い切り調子を崩してしまい全然奮わない結果に。それ以外が結構調子良かっただけに「あの時にS載せてたらな〜」と曲に対する自分の後悔が残る結末となった。
あ、暫定順位?4位だよ4位!分かったなら帰れ!!

3曲目 Going My Future!

私の得意分野の一つであるHANDTRIP系の要素が組み込まれた楽曲ということ994を叩き出し2位には食い込めたが、3位と3000点差なので全く意味がなかった。「あ、これで勝てねぇのか…」とここで気持ちが完全に事切れてしまった。

試合中にVFを上げる男

4曲目 Hurt me plenty

練習している段階では平均9750k、良くて9800kと「これ本当にTier8か?」と思うほど苦手な譜面だったのですでに負けを確信していた。9860kと自己ベストが出たが金剛力士像のように立ちはだかる二人には微塵も及ばず。マジでFXとBTのトリルが課題に残る結果に…
あと3曲目終わりで事切れていたので、幽体の状態でプレイしていた。半透明になっていた時期あったでしょ?あれだよ。
結果としては20万点の大差で大敗。ここで私の出番そしてアマゾン君の出番が完全に終了した。

4戦目試合結果

試合後

今回は惜しくも決勝に進出することが出来なかったが新しい目標が生まれた。クリムゾントーナメント前は準備をこれまで以上に入念に対策をしていたこともあり、「これ終わったら燃え尽きそうだな…」と懸念していたが、
トーナメントの決勝メンバーと一戦交えていたという経験から「次戦う機会があればその4人に勝つ」という目標が新たに生まれていた。

感想

今回のクリムゾントーナメントはPUCの対戦式イベントの中でも過去一番と言えるほどの熱量で取り組んでいた。というのも紅白戦では『この人は100%マジで絶対に投げない曲』というのがチームメンバー内で共有されていたので対策すべき曲を絞ることが出来た。
ただ俺のような怠惰3000倍の怠慢忍は、逆に対戦相手が投げそうと思う曲を1曲に絞って練習するという慢心を極めたやらかしをしていた。

しかしこのクリムゾントーナメントは個人戦ということもあり、多くの人と対戦することとなる。そのため『この曲はこの人が投げそうだな』と思っても対戦する可能性がミリでも残っていれば対策しなくてはならない。それが原動力となって慢心することなく準備できた、実力を伸ばすことができたと考えている。

最後に今回企画をして下さったTAKAHASH君と養生テープさんに感謝を申し上げる。入念な準備や進行、参加者全員が満足にプレイできるルール設定を決めるのはかなり大変だったと思うが、妥協することなく全力で取り組んで下さったこともあり、参加者としては心に引っ掛かりが残ることがなく満足に試合を終えることができた。本当にこの機会を設けていただきありがとうございます。またこのような機会がありましたら是非協力させていただきたいです。

おまけ

その日の昼食はTAKAHASH君と海鮮丼を食べに行き、夜は大勢でチバちゃんに行きました。美味すぎて億泰みたいになってた。

うんまい


イモ。おイモ。ふふ。

あとこの記事を書いている間にクリムゾンⅡになった。物事の区切りというのはあまりの達成感に満足してしまい、モチベーションが消えるという危険性を秘めているものだと人生経験則からそう認識しているが、その直後にきたさいたまHVNで初見9850kを取ったのでモチベがモチモチになっている。
もう誰にも俺は止められない。

クリムゾンⅡ
19初Sあるぞこれ

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