初心者教室に行った話

ポケモンカードを始めるに当たり決めていた事。

『今年いっぱいは思いっきりやる』。

その後長らくの趣味になるか、2022年いっぱいで終わってしまうかは分からないけど、始めたからには短期集中でも全力で。


この取り決めの一環として、カードショップが開催している「ポケモンカード初心者教室」に参加しました。

私を誘った後輩くんとは何度も遊んでいるものの、一度大会に参加してみたいと思ったからには「正しいルール・マナー」は知っておきたい、ということで単身乗り込みました。

ちなみになのですが、私の自宅からこの「初心者教室」までは車で3時間(高速道路利用)。
ちなみにちなみに最寄りのカードショップまでは車で1時間40分かかります。
完全にポケカ過疎地に住んでいるのです。
『今年いっぱいは全力でやる』、という言葉の重みは所要時間にも表れているんです…


作ってもらったデッキにオリジナリティーを加えたデッキやら真新しいプレイマットやらを抱え、いざ会場へ。
残念ながらこの日の参加者は私一人でしたが、その分マンツーマンでじっくりと色々教われることになりました。

ちゃんとしたルールが分かっていない状態からのスタートなので、カードのシャッフルの方法や先攻後攻を決めるジャンケンのタイミング等、いきなり大会に突撃してしまうと間違ってしまうであろう細かな取り決めを実戦形式で知れる機会になりました。
あと知らなかったのが、「カードをデッキシールドに入れるときはプロテクタから出した状態で統一する」ということ。
微妙な厚みの違いが出ることで起こりうる不正を防ぐため、という理由でしたが、鈍感肌の身としては(そんな手品師みたいな方法で不正しようとする人おるんや…)というのが正直な感想です。
同時に厳正なルールを構えて皆同じ状況で対戦する、という公正さも感じ、流石は『ポケモン』だなぁ、と思えた一幕でした。


実戦形式のティーチングが終了し、教室主催者の方が私のデッキを見てくれる時間になったときです。

デッキを一面に広げてカードを吟味しながら、デッキ構築のアドバイスを頂く時間。
これまでにもたくさんの方に教えてきたからこその知見や視点。

「どうしてもこのデッキだと、エネルギー加速ができないんですよね」

そう言いながら真っ先にデッキから外されたのが、

  ゼラオラV  でした。

「れんげき」に限らず、多くのポケモンVはエネルギーが2~3個ないとわざが使えない。わざが使えないことには試合にならない。
そこで先ずはエネルギーが3つ必要で「重たい」ゼラオラを外し、トラッシュから雷エネルギーを引っ張って来れるモココを採用してエネ加速をしましょう。

───確かこんな感じの合理的なアドバイスを、真剣に下さっていたと思います。


(子どもじゃないので)大人心にショックだったことを覚えています。

事前に「このゼラオラVにめっちゃ思い入れがあって~、何しろ初めて自分の手でデッキに加えたカードで~、」みたいな会話を事前にしていたわけでは無い。
「これはあくまでファンデッキだから、勝てなくても好きなポケモンどんどん詰め込みたいんですよ~」なんて話もしていない。
だったら「勝てるためのアドバイス」をしてあげるのは当然の事。

時間が経った今ではそう思えるし、実際その通りでした。
それでも、その時は「自分の工夫は経験者にしてみれば浅墓」だったと思い知らされた衝撃が強すぎて、あとは言われるがまま教わったアドバイスをメモしていたような気がします。


・・・こんなこと書き残すとか、超根に持ってますね(笑)
すいません、一度自分でも整理のために文章にまとめておきたくて…


ここで教わった、
・このデッキなら「キバナ」を入れるともっと回るかも
 (↑このあと主催者さんは一緒にストレージから「キバナ」を探すのを手伝ってくれた)
・もっと山札を掘れるカードを採用する方がいい
 (「博士の研究」「トレッキングシューズ」等々)

というアドバイスは、現在のデッキ構築にとても活きています。

ただ、一度教わるがままに作ったモココ採用デッキは、1週間も持たずに解体してしまいました。


・・・・・

初心者教室の帰り。

夜の高速道路を車で飛ばし、家に帰る。


いっぺん言われたまんまのデッキつくったろーやないかい。

絶対ゼラオラV入れたままのデッキで改良したろーやないかい。


素直にアドバイスを受け入れる自分もいれば、
その場では受け入れておいて肚ん中では反骨心剝き出しな自分もいる。


少々の出来事では簡単にポケカを辞めたりしないと決め打つ程度には、ちゃんとこの新たな趣味に向き合うようになっていました。



───『今年いっぱいは思いっきりやる』。
この言葉には、「ポケカをする上でのどんな体験も飲み込む」という事も含有させていました。

先ず一つの大きな経験、それがこの「初心者教室」でした。


もし自分が、自分よりも初心者の方とポケモンカードをすることになったら?
その初心者の方のデッキが、素人目に見てもあまり良くなかったら?

「足す」アドバイスはしても、「引く」アドバイスはしない。


今の私なら、そんな事を考えながら相手の方と話しているかもしれません。



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