映画 仕掛け人・藤枝梅安
池波正太郎の小説の映画化。テレビでなじみの必殺シリーズの原作の一つ。
藤枝梅安の生い立ちや生き様を描いた作品。
テレビ放映の「鬼平犯科帳」は好きな番組。
山崎努の梅安役が、あまりにも有名。
豊川悦司の梅案は、もう少し陰を引きずる役柄を演じている。
ゆったりとした物語の流れ。激しい音楽もなく、淡々と展開していく。
アクションも少なく、言葉数も少ないが、少しずつ映画に引き込まれていく。
苦悩や悲しさ等の心情表現は、光と色で表現している。柔らかな日差し、顔に当たる斜めの朱色、寂しさを表す、うす藍色、風景、過去の苦しみは等はモノクロなどなど。とても細やかな心情表現。
じっくり、丁寧に光と影、風景描写が上手に合わさって、見るものを引き込ませる内容。
日本人ならではの表現ではないかと思ってしまう。
必殺シリーズとはまた違った味わいがあるが、根底には人情味あふれる内容であると思う。
四月に、第二弾が上映される。これもまた楽しみ。
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