【株式投資】IBバンカーによる長期投資のための銘柄分析方法
お久しぶりです、三郎です。
今回は、個別の銘柄に長期投資する場合に、どういった点に着目すべきなのか、数ある投資手法の中から1つ、お伝えしたいと思います。
私も最近学んだばかりなのですが、鉄板にして最強な、損するイメージが湧かなくなるような手法です。ぜひ最後までお付き合いください。
はじめに
かなり久しぶりの投稿になってしまいした。
あと2ヶ月で金融人になるので、先日楽天証券の信用口座を閉鎖しました。
実は信用口座開設するのに三回くらい弾かれてかなり時間がかかったので、結構思い入れがあって悲しいです、、、
そんなこんなで、4月からは株の売買が自由にできなくなるので、長期投資と積立投資にシフトしようと、今までとは違った勉強を始めたところです。
ちなみに、私は大学生活を株式投資に捧げて、約2年かけて自己資金を倍にした経験があります。(相場が良かったのもありますが、、、)
なので少しは参考になることもお伝えできるかと思います。
株価って、何を基準に見るべきなんでしょう?
これまでの私は、中小型株の中期投資(3ヶ月〜1年くらいが目安)で、
株価 = EPS × PER
という式を基準に投資を行っていました。具体的には、その銘柄の適正なPER水準を導き、EPS(赤字企業だったりすると1株あたり営利を7がけなど)したものと掛け合わせて、目標株価を定めて投資してました。
詳しく書くとかなり長くなるので次回以降に書くとしますが、私と同じ会社に投資を行っている方の多くは、企業の今後数年間での急激な成長性に着目していたと思います。
この投資方法は、ハイリスク・ハイリターンであり、今後の私の社会人生活とは相入れない投資手法です。そもそも売買に規制がありますし、、、
そんな中、私の尊敬する方のブログや、
この書籍を参考に、
株価 = BPS × PBR
という考え方を学びました。
この分解の仕方はこれまでの私の投資手法にはそぐわず、あまり学んできませんでしたが、長期投資を前提に考えると、とてつもなく素晴らしい手法であることに気付かされました。
後からまた出てきますが、この式だけは覚えておいてください。
また、テーパリングが予想されグロース株に逆風が吹く昨今、10年ぶり(以上?)のバリュー株の時代が訪れるかもしれません。
私もまだまだ勉強途中の分野ではあるので、メモがわりに学んだことを書いていきたいと思います。
「ぼやっと株の勉強したけど、あまりリスクを取らずに長期的なリターンを得たい!」というかた、是非最後まで読んでください!
一緒に学んでいきましょう!
また、私の他の記事を読んで読んでくれている就活中の学生の方、今のうちから投資の勉強をしておくことをおすすめします!絶対損はないので読んでいただけると嬉しいです。
そもそもPBRとは?
PBR(株価純資産倍率)とは、その名の通り、株価がその企業の純資産の何倍か、ということです。
※PBRは完璧!という方は読み飛ばしてもらって結構です。
この指標を使って、企業の割安性を測ることができます。
純資産とは、会社全体の資産から負債を引いて求められるので、
この値が1倍を下回るということは、極端な話、会社は解散して資産を投資家に分配した方が投資家はとくができる状態である、ということです。
諸説ありますが、株式会社は、その制度上投資家にリターンを返すために運営されるので、PBRが1を割るようでは存在意義が危しくなってしまいます。
実際には、様々な理由から1を下回る企業も多く存在し、配当などによって株主還元をしている優良企業も多いので、1を下回ったら割安なんだ、くらいに覚えていてもらって結構です。
一般に、伝統的な企業(製造業など)はPBRが低い傾向にあります。
このサイトによると、現在の日経平均のPBRは1.2程度見たいです。(2022年1月末現在)
日経平均に組み込まれている企業は、伝統的な企業が比較的多いので、グロース株投資をしていた私にとっては少し低めに感じます。
詳しい定義は、日興証券さんのページで紹介されていたので、見ていただけたらいいかと思います。
PERとの違いは、分母がマイナスにならない点にあると思っています。
PERでは、株価を1株あたり利益で割って求められます。そのため、赤字を出すとPERを導くことができなくなってしまいます。また、資産額と比較して毎年のばらつきが非常に大きいので、過去のデータを参考にすることも比較的難しいです。
その点、PBRは常にデータが存在し、ボラティリティも比較的低いので、長期的な視点で過去とも比較しながら投資していきたい方には、ピッタリの指標であると言えます。
BPSとは?
BPSとは、1株当たり純資産のことです。
とても簡単ですね。なので私もかなり舐めてました。でも勉強してみてびっくりです。なんならPBRよりもこれが一番大事。
ただ、理解するには会計の知識が少し必要になります。
下記の本とかがわかりやすいのでおすすめです。もし時間に余裕があったら読んでみてください。
BPSに着目するわけ
純資産って何からできているかご存じですか?
一般的には、株主から出資を受けた資本が大半を占めていると言われています。
しかし、歴史の長い企業などでは、他に利益剰余金がその大半を占めていたりします。配当などに回さなかった、利益の蓄積は、純資産にカウントされるのです。
ここからは簡単のため、利益を配当としては還元せず、内部留保し続けると仮定して話を進めていきます。(仮に配当に全振りしたとしても、株主還元が行われているので、問題はありません。)
この仮定のもと考えると、企業の純資産額は、企業が利益を出し続ける限り増えていきます。
つまり、業績が安定しており、コロナショックのような緊急事態でも赤字を出さないような企業の純資産は、半永久的に増加していきます。
(赤字を出してしまう企業は、純資産が減ってしまうので、今回の考え方においては、投資対象として好ましくありません。)
イメージはこんな感じです。
あまりにも仮定が多いですが、安定して利益を新規投資に回して利益拡大できているような企業の純資産は、複利効果も相まっ安定してかなり増加していきます。
繰り返しになりますが、BPSとは、1株当たり純資産のことです。当然、純資産が大きくなればBPSも大きくなります。(新規株式発行をしなければ、ですが、そんなに多くあることではありません。)
ここで、最初に説明した式を思い出してください。
株価 = BPS × PBR
です。会社の成長性によって変動はありますが、PBRが基本的に一定であるとすると、BPSの増加に従って、株価も増加します。
BPSは青天井なので、会社が利益を少しでも出せば出すほど、株価は上がる、というわけなのです。
まとめ 〜どんな企業に投資すべきか〜
PBRは、0を下回ることはありません。1を割ることも珍しいとされています。1を割るということは、市場から、解散した方がマシだと言われているようなものですからね。
これまでの考え方を踏まえて、投資すべき企業は、
ある程度歴史のある企業
PBRが安定しているor PBRが安値圏
今後もその企業のサービス需要が存在する
業績が安定していて、赤字を出していない
リーマン・コロナショックでも赤字を出していない
です。3つ目と4つ目はほぼ同じことを言っていますが、この5つに当てはまるような企業を探して購入し、株価が上がるまであとはひたすら待つだけです。
1つ目については、特に基準はありませんが、リーマンショックの時の状況も知れるとなお良いので、15年程度は上場してから経っていることが好ましいかと思います。
2つ目・3つ目については、要注意です。特に、その業界を通じてPBRが安値圏であったりすると、今後成長の見込みがない(需要が蒸発していく)と市場に判断されている可能性があります。
こういった場合は、高配当企業などを狙い、例えば5年間配当をもらって、5年後に同じくらいの値段で売却する、などのシナリオを描いて投資するというような方法もありますが、これはまた後日説明できたらなと思います。
PBRが高いと、その分下げる余地があるということも表していますが、そのサービスの需要が今後も存在し続け、その業界での地位が脅かされることが少ないようであれば、あまり気にしなくていいのかもしれません。(3つ目の需要がなくなるとは、例えば富士フイルムのフイルム事業をイメージしています。)
4・5つ目については、BPSの欄で述べた通りです。赤字さえ出さなければ、基本的にBPSは増加していきます。
実際には、配当などの形で還元される場合も多々あるかとは思いますが、基本的には、この条件に当てはある企業を持ち続け、値上がりを待つことをお勧めします。
売却のタイミングも単純で、上記の5つのうち、1つでも当てはまらなくなったタイミングです。
当てはまらないということは、仮定が崩れてしまうので、投資は引き上げて、他の銘柄を探すべきです。
実際、これが一番難しいんですけどね、、
一生懸命分析して、その動向を見続けてきた銘柄って、愛着が湧いてなかなか手放せません。これをスパッと判断できる人だけが、投資を行うべきで、向いている人なのだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
拙い文章ですので、適宜改良を加えていきたいと思います。
もっと詳しく知りたいこと、よくわからなかったこと等ありましたら、コメントいただけると嬉しいです。