2021年 京大入試 英語大問2 第22文
27日目です。今日の英文はカロリー低めです。チートデイにやるのにぴったりかな?残念ながらそうアマくはありませんでした。
1.今日の英文
They feel themselves competent to decide the question from higher grounds.
一見簡単そうで「うん?」ってなる文です。
2.単語の解説
competent :有能な decide :解決する ground:立場
competentはincompetentで説明したので大丈夫でしょうか。「競うことができる」ので有能です。
decideを解決で覚えている人は少数だと思います。今回この訳を覚えていないといけないかと言われるとその必要はないのかなと思います。僕も知りませんでした。文の中から解決していきましょう。
groundが立場という意味で出てくる表現は on the ground of「〜という理由で」が有名でしょうか。元々は「地に足がついた」から「しっかりしているもの」→「理由・立場」となっていったんだと思います。無理矢理ですいません。
今回の文は、単語が難しい文だと思います。
3.文法の解説
今回の文で大事な文法事項はfeelの型とto不定詞でしょうか?feelといわれてみなさんは何を考えたでしょう?「感じる」という和訳を思いついた方、まだ中学英語の呪いが解けてません。feelと言われたらfeel O Cです。いわゆる知覚動詞と言われるやつですね。第5文型はOがCするなのでfeel themselves competent
彼ら自身が有能であると感じる(思う)と考えます。
お次は不定詞です。それら3用法に入る前に、名詞・形容詞・副詞の役割をみなさんはご存じでしょうか?丸暗記は嫌いですが、専門用語ばっかりはしょうがないです。音符や音階を使わずに音楽を教えるのって大変ですよね。それと一緒です。ただ、暗記といっても下に書いてあるようなざっくりとした認識を持っていれば大丈夫なので安心してください。
名詞・形容詞・副詞のはたらき
名詞 :主語(S)・目的語(O)・補語(C)になる
形容詞:名詞の説明をする・Cになる。
副詞 :名詞以外を説明する(動詞や、形容詞、文全体など)
この程度で大丈夫です。要するに、「名詞は死ぬほど重要で、形容詞と副詞が何を説明してるのかはっきりさせる。」これさえわかれば勝ちです。
今回の文のcompetent to decide the questionが不定詞の部分になっているので、toの用法を考えると不定詞部分が形容詞competentの説明になっているので、副詞的用法と考えます。つまり、「to decideするほど有能」と考えます。「決めることができるほど有能」ってことですね。前々回の文の
not prevented them from pronouncing very confidently on this question
自信をもってこの問いに答える。
これがdecide the questionと同じ内容であると考えて良さそうです。なのでdecideは「答えを出す(解決する)」と訳します。ただ、次回以降はdecideに解決するという意味があるのは忘れないようにしましょう。
4.構造と訳出のテクニック
構文解析
They feel themselves competent (to decide the question from higher grounds).
今回の文は恐ろしいほどシンプルな構文です。feel O Cを核としてto以下がCの説明になってる文になります。
今回の文の難しさはto の中身です。直訳すると、「高い地面からその質問を決めることができるくらい(有能)」です。意味不明です。they とthe question の内容をとらえることがこの部分の攻略のカギになりそうです。theyは今まで散々な言われようの「無能な人たち」、the questionは「一元論か二元論か」です。なので、
5.全文訳
彼らは自分たち自身がより高い知見からその問いを解決することができるくらい有能であると思っている。
higher groundsの訳がめちゃくちゃ難しいと思います。短い文はヒントが少ないので前後の文や、似た構造の文から意味を推測しないといけないのが大変ですね。次回から、また長い文になりますがめげずに頑張りましょう!ゴールまでもうすこしです!
6.復習用英文
They /feel /themselves /competent /to decide /
彼らは/思っている/ 自分たち自身が/有能であると/解決できるくらい/
the question /from higher grounds.
その問いに/ より高度な知見から