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2021年 京大入試 英語大問2 第25文

30日目です。今日の文はまた長いです。

1.今日の英文

The development hypothesis is an inevitable deduction from the monistic conception of the world; and will continue to be the battle-ground of contending schools until the opposition between monism and dualism ceases. 

前回が短いので今回は長く感じます。ダーウィニズムが現在も影響力がある理由について筆者が意見を述べているということを頭に残しておいてください。

2.単語の解説

development:発達 inevitable:避けられない deduction:推論 
contending:戦う opposition:対立 cease :終わる

developmentはdevelop(発達する)から覚えれば問題ないです。
inevitableはin (否定)+evit(避ける)+able (できる) →「避けられない」です。evadeは「避ける」です。僕はこの単語をモンスターハンターから覚えました。このゲームのスキルに回避距離UPというのがあって、それが英語では「evade extender」と表現されます。
deductionの意味は知りませんでした。deduce「推論」を知っていたので、それの名詞形かな?と考えて、「推論する」から「推論したもの」→「結論」かなという予想です。duceは引っぱるみたいなイメージです。テニスのデュースは試合を引っ張るって意味と考えれば覚えやすいでしょうか。de(ある方向に) + dece(引き伸ばす)→ある方向に(考えを)引っ張る→推論する。です。

3.文法の解説

今回特に文法で話す内容は名詞の同格用法とハイフンです。今回の英文にあるThe development hypothesis これは名詞が前置詞なしで繋がっています。第4文型以外で名詞が連続するのはちょっと変ですよね。この場合、developmentが形容詞のような働きをします。これが名詞の同格になります。「発達仮説」と直訳できます。割と直感的に理解できるので問題はあまりないと思います。
またこれと同じ用法に-(ハイフン)を使った同格用法もあります。 the battle-groundが今回出てきますが、battle(名詞)が形容詞の用法になります。
これ以外にも、13-year-oldなんかがあります。13 years oldと一緒です。ハイフンが来ると名詞が形容詞に変わるので、yearが単数形になるのが注意です。


4.構造と訳出のテクニック

構文把握
〈The development hypothesis〉 is 〈an inevitable deduction〉( from the monistic conception)[ of the world]; and will continue 〈to be 〈the battle-ground〉[ of contending schools]( until 〈the opposition (between monism and dualism)〉 ceases. )

;までの主語はThe development hypothesis、動詞はis、an inevitable deductionです。シンプルな第2文型の文ですね。直訳は

発達仮説は、世界中の一元論的な考えから避けられない結論だ。

発達仮説と避けられないがちょっとビミョーですね。とりあえず;より後を見ましょう

;より後ろの主語は見えません。省略ですね。なので前の文の主語をそのまま使います。動詞はwill continue、toからが補語でしょうか。直訳は

一元論と二元論との間の対立をやめるまで対立する学校の戦場になり続けるだろう。

いかがでしょう。直訳するとめちゃくちゃ意味不明です。contendingは分詞の前置修飾です。こいつがめちゃくちゃわかりにくいと思います。ofの後ろは名詞なのでschoolがofの目的語と考えればすんなり理解できると思います。

あとはビミョーなところを手直ししましょう。
「発達仮説」がよくわからなくて調べたんですがいまいち同じ使い方の文は見つかりませんでした。多分「進化論」のことじゃないのかな?と思います。理由はルイスの引用で、進化論が一元論とうまくマッチした、とあるので。一元論から導き出される推論って進化論のことじゃない?と考えたわけです。引用部分と第2文型の意味から考えました。
「世界中の一元論的な考えから避けられない結論」は「一元論から出てくる当然の推論」というイメージが伝わればいいと思うので、「一元論から出てくる当たり前な推論」と考えます。

「対立する学校の戦場」は一番大事な部分であるbattle-groundだけ出そうと思います。学校の戦場ってつまり「議論の的」ということだと思うので、いちいち学校のとか余計なものは入れずにシンプルに「議論の的になる」で考えます。


5.全文訳

進化論は一元論的な考えから導き出されるごく当たり前な推論だ。そしてそれは一元論と二元論との間の対立がなくなるまで議論の的となり続けるだろう。

下線部訳だと減点かもしれませんが、文を理解するという意味ではこっちの方がすっきりわかると思います。翻訳って全部きっちり訳す必要ないんじゃない?と英検の勉強をしてて思い至りました。英語の勉強がすごく楽になった気分です。歌でも歌いたいな。ではまた次回!


6.復習用英文

The development hypothesis / is an inevitable deduction / 
発達仮説(=進化論?)は/      避けられない推論だ/
from the monistic conception /of the world;/
一元論的思考からの   /    世界の/
 and will continue        / to be the battle-ground/
そして、続くだろう/ 戦場という状態が/
 of contending schools / until /the opposition /
対立する学校の/      まで   /対立概念が
between monism and dualism / ceases. 
一元論と二元論の間の    / 終わる


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