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2021年 京大入試 英語大問2 第23文

1.今日の英文

Profoundly convinced of the truth of their general conception of the world, they conclude every hypothesis to be true or false, according as it chimes with, or clashes against, that conception. 

2.単語の解説

profoundly:深く convinced:確信して according as:〜次第で

既出の単語ばっかりなので解説する単語は少なめです。

profoundlyはprofound 「深い」の副詞バージョンです。知っている人は結構多いかな?pro(前)+found(底)→目の前が底→深いです。人が池の深そうなところを指差してるイメージを持ってるのは僕だけじゃないはず。
convincedは有名ですね。今回は分詞構文です。今回は信じてる程度でいいと思います。convinceは語法の方が有名ですよね。
according asで〜次第って知ってる人いるんでしょうか?古い用法のようです。according なんてaccording to 「〜によると」しか知りません。今回は文脈から頑張ってみましょう。

3.文法の解説

今日の文法ポイントは分詞構文の訳です。以前も話しましたので復習です。

分詞構文の訳→位置を把握(前か後ろか)
前→適当に訳す(〜て、ので)がうまくいく。
後ろ→「そして」か「しながら」で訳す。

今回は前にあるので、適当に訳します。

本題はここからで、今回の文、もし文法問題で出てきたらどうでしょう?

Profoundly (     ) of the truth of their general conception of the world, they conclude every hypothesis to be true or false.
世界中で一般的な考えを真実であることを確信しているので、彼らはあらゆる仮説に真偽の判別を下してしまうだろう。
(       ) に入る最も適当なものはどれか?
1. convincing    2.convinced   3.having convinced  4.to convince

これ英語をそこそこ勉強している高校生は1番を選ぶ人いるんじゃないかって思います。和訳とconvinceが落とし穴です。convince ofというとtell型の動詞なので、tellの意味で覚えている人がかなり多いと思います。それ自体は素晴らしいことなので何も問題はありませんが、「tell型だ!じゃあ答えこれ」は結構危険なので、必ず確認はしてください。めちゃくちゃ有名になってきたのでtell型の裏をついてくる問題を出す意地の悪い大学も出てくるかもしれません。そして、和訳載せたのはかなりの意地悪です。「確信している」から1番に飛び付いちゃうんじゃないでしょうか。convinceは他動詞でしかも「確信させる」です。感情系統の動詞は「(感情に)させる」となるのが英語と日本語の大きな違いの一つです。分詞構文の主語は主節の主語と同じなので、「彼らは確信させられる」→「彼らは確信する」となります。人を感情系統の他動詞の主語にする場合は受動態になることがほとんどであるということを忘れないでください。

4.構造と訳出のテクニック

構文解析
(Profoundly) (convinced of〈 the truth 〉[of their general conception ][of the ],) they conclude 〈every hypothesis〉[ to be true or false], (according as it chimes with,
           or clashes against, that conception. )

前半の分詞構文の部分を直訳すると、「世界中で一般的な考えの真実さを確信しているので」ちょっと硬いので同格のof からtruth=conception conception=world を利用して訳してみようと思います。

世界中で一般的な考えが真実であることを信じて疑っていないので、

conception(考え)がtruth(真実)であると訳してみました。

according as までは訳は簡単です。主語はthey 述語はconclude 目的語がevery hypothesisです。hypothesisはこの後のbe true or falseと主語・述語の関係になるので、to beは形容詞的用法になります。「仮説が真か偽か」です。

according asの訳は難しいので、中身と前後の関係で推測します。まず中身は、

それがその考えと調和するか対立するか

です。it はhypothesis。that conceptionは「一元論か二元論」かということです。そうすると、「仮説が真か偽か」と「その仮説が一元論か二元論のどちらかとぶつかるかうまくいくか」を繋げればいいので、

あらゆる仮説をその仮説がその考えに合うか合わないかで真偽を決めてしまう

こんな感じに訳してみようと思います。ちなみにaccordは「一致する」という意味なので、それともうまく調和(chime wit)してると思います。


5.全文訳

世界中で一般的な考えが真実であることを信じて疑っていないので、彼らはあらゆる仮説をその考えに合うか合わないかで真偽を決めてしまうのである。

asが万能接続詞として使えるのを利用してなんとか「次第を」知らなくても意味がわかるようにしました。今回も訳が大変な文でした。ではまた次回!

6.復習用英文

Profoundly / convinced of the truth /of their general conception/
深く/    真実を確信しているので/彼らの一般的な考え/
of the world,/  they conclude  / every hypothesis / 
世界の  /    彼らは結論を下す /あらゆる仮説に/
to be true or false,      /according as / it chimes with,/  or clashes against,/ 
真であるか偽であるか/次第で   /それが調和するか/  対立するか/
 that conception. 
その考えに



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