2021年 京大入試 英語大問2 第17文
22日目。今日も行きましょう英文解釈。
1.今日の英文
I think it may be said that every man is somewhat by his training, and still more by his constitution, predisposed towards the monistic or the dualistic conception.
この文一発で構文を見抜ける人は多分メチャクチャ英語できる人です。僕は5回読んで、この記事の文法事項を書いているときに気づきました。
2.単語の解説
man:人間 somewhat:やや training:訓練 constitution:気質
predisposed:なりやすくさせる towards:〜にへ向かって
monistic:一元論的な dualistic:二元論的な
menは男というより人間全体を表す単語として古めの英文にはよく出てきます。男女差別になるみたいで最近はhuman beingとかが多いと思います。
somewhatは「やや」とか「多少」という訳になります。「何個かのもの」→「ちょっと」→「多少」だと思います。注意してほしいのが、somewhatの品詞は副詞です。some+疑問詞は副詞です。
trainingはカタカナにすれば余裕ですね。一応核となる意味は、「引っ張る」です。「人を引っ張る」→「訓練」、「客車などを引っ張る」→「汽車」→「電車」です。
constitutionは憲法という意味で覚えている人が多いですが、核は「いちばん大事なもの」です。
predisposeの意味知ってる人います?僕は知らなかったです。僕は後ろのtowardsからなんとなく移動系の動詞かな?と思いました。これをpre + disposeで「前もって捨てる」→???ってなったのは僕だけじゃないはず。ロングマン先生にdispose=arrangeとあって謎が吹き飛んだのと同時に、単語帳を1冊捨てました。
towardsはtoでいいと思います。wardに移動のイメージを個人的に持ってるのでto+移動ですが、あんまり気にしすぎてもだめかな、と。
3.文法の解説(受動態)
今日は受動態の慣用表現です。
☆「SがVすると言われる」
it is said that SV
S is said to V
it は形式主語でthatのカタマリが主語になります。この書き換え問題、高校の先生が大好きです。まあチャックしやすいですしね。僕がテストを作るならsayをconsiderあたりに変えてみます。この形を取れる動詞の特徴は「思う・言う」系の動詞です。動詞を変えただけでぽろぽろ間違える人が出そうです。
4.構造と訳
構文解析
I think〈 it may be said 〈that 〈every man〉 is
(somewhat )( by his training, )
and (still more)( by his constitution, )
predisposed
towards the monistic
or the dualistic conception).〉 〉
主語はit 動詞はthink 目的語がit may~です。I think thatのthatが省略されてる文です。問題は目的語の部分です。predisposedの働きわかりました?分詞構文か受動態かどちらでしょう。受動態にすると「訓練や気質によって人は存在する。」です。受動態で考えると、もともとの主語はbyの中身ですね。それを意識すると、「訓練や気質によって、人間は、一元論か、二元論のどちらかに影響されるのである」でしょうか。この場合訓練は経験のことでしょうか。still moreはmoreの強調です。constitutionのほうが影響が大きいという訳にできれば問題ないと思います。本来後ろに来るはずのbyが前に移動して挿入っぽくなってます。
5.全文訳
人の中には、一部は経験に、そして多くはその気質によって、一元論か二元論のどちらかに影響されるのだと私は思う。
人に思想は経験ちょっと、気質ほとんどってことでしょう。哲学チックな考えですね。僕も性格がその人の思想を形成すると思います。
6.復習用英文
I think /it may be said / that every man/ is somewhat
私は思う /言われているかもしれない すべての人は / 一部には
/ by his training, /and still more / by his constitution/ , predisposed /
訓練によって/ そして殆どは/ その人の気質によって/ 影響される
towards the monistic /or the dualistic conception.
単元論や / 二元論に