2021年 京大入試 英語大問2 第11文
17日目です。今回もどんどんいきましょう。今日の英文は、
It was immediately evident that the question of the "origin of species” derived its significance from the deeper question which loomed behind it.
immediately:すぐに evident:明らか derive: 得る(由来する)
significance:重要 loomed:ぼうっと現れる behind:うしろ
お恥ずかしいことに、今回deriveの「得る」という意味とloomの意味を知りませんでした。deriveをみるとderive from「由来する」で覚えてました。他動詞の意味は全く知りませんでした。deriveはゴリ押しで考えましたが、loomは形で意味が推測できます。
では文構造を抑える前に大事な文法事項を確認します。it was ~ thatです。これみたらまず「形式主語のit」か「強調構文」の2つを疑います。今回はどちらでしょう? immediately evidentがポイントです。immediatelyはlyがついてるのですごく副詞っぽくありません?これを副詞と考えると、副詞は名詞以外を修飾するので、evidentは名詞以外になります、こうなると簡単ですね。evidentは形容詞になります。it was(is) 形容詞 thatは形式主語の構文です。ですので。今回の主語はthat以下になります。動詞はwas、補語は、 immediately evidentです。そうすると今回の文は、
that〜ということはすぐに明らかになった。
これが骨格ですね。あとはthatの中身を見ていきましょう。動詞から探していくと、driveが動詞です。主語は、the question of the "origin of species”「『種の起源』の問い」です。deriveはderive from 「由来する」が有名でが、今回は目的語のような its significance「その重要性」が間に入ってきてるので、ちょっと面倒です。僕はderive fromのイメージに「自分のところへ引っ張る」イメージを持ってます。我田引水(鉄)イメージです(笑)。そしてこの文は第3文型の文でしかも主語が生物ではないので受け身の訳にすると結構きれいな訳になります。
そうするとざっくりした訳が、
『種の起源』の問いによって、より深い問い(the deeper question)からその重要性が引っ張られた。
と、なります。あとは関係代名詞whichですが、この部分のloom、これの意味を私は全く知りませんでした。しかしこれは形から大まかな意味を想像できます。
動詞の意味を推測する上で最も大事になる知識が、「文型」の知識です。今回のwhichのカタマリは第何文型でしょう。今回のwhichは主格の関係代名詞なので、主語がかけています。動詞がloom、behindは前置詞です。前置詞は副詞のカタマリを作るので、第1文型になります。第1文型の意味は存在と移動です。
なので、「その後ろにある」と訳してあげれば良いです。ここまでを含めて約してみます。
『種の起源』の問いによって、その背後に存在するより深い問いからその重要性がもたらされた。
引っ張られたをもたらされたと訳しました。『種の起源』が新たな謎を呼びその謎に光を当てたという点で『種の起源』が優れているということでしょう。全訳行きます。
『種の起源』の問いによって、その重要性が、その問いの背後にあるより深い問いからもたらされたいることがすぐに明らかになった。
Google先生の訳はこんな訳でした。
「種の起源」の問題は、その背後に迫ったより深い問題からその重要性を引き出していることがすぐに明らかになりました。
どっちもどっちですね。もっと精進せねば。では次回は下線部が引かれた部分の和訳になります。私が手も足も出なかった部分です。次回も頑張っていきましょう!