2021年 京大入試 英語大問2 第16文
21日目 3週間達成です。今回もよろしくおねがいします。
1.原文
The history of thought is filled with the struggle between these two general conceptions.
引き続き短い文でいいですね。ココ最近英文のカロリー高かったですから。
2.単語・熟語の解説
is filled with:〜でいっぱい struggle:苦闘
単語も既出のものだったり文章自体が短いので単語も少なめです。
fillの意味は「満たす・記入する」がありますが、基本イメージは「いっぱいにする」です。用紙を文字で一杯にする→記入するです。今回はこの動詞が受動態になってます。
struggleは苦闘って意味ですが、要はメチャクチャ強いfightです。なのでstruggleもfightと同じくwithをとります。前回withの説明をしましたが、withの意味は「仲の良さに関係なく一緒にいる」でしたね。
3.文法の解説(受動態)
今回はで注目するのはbe filled withです。受動態の訳し方です。「される」と考えてる方、中学英語の呪いにかかってます。今すぐ忘れましょう。受動態の訳は「主語かくし態」&「主語と目的語入れ替え態」です。受動態にかけてみました。なかなかサムいですが、受動熊よりかはマシだと思います。これ言った高校の先生学校で盛大にスベり散らかしてました。僕は居眠りする間を惜しんで、その先生を凝視してました。無駄話はおいておいて、まず最初の「主語かくし態」の方ですが例文です。
is this room cleaned everyday?
これ実際に言ったら絶対嫌われます。どう訳しますか?「この部屋は毎日掃除されてますか」でしょうか?部屋が掃除されるって不自然すぎですよね。あ、尊敬語で考えちゃだめですよ?これは誰が掃除したかわからないから受動態にするんです。なので「この部屋は毎日掃除してますか」と考えます。主語がわからないときに無理にsomeoneやsomethingをつかうとどうしても蛇足感が出ます。だから受動態にするというわけです。これ大抵の英文法の解説書にはちゃんと書いてあるんですけど、あんまり学校では教わりませんよねぇ。
つぎは入れ替える場合の例文です。
I didn't see the original text but I was shown a copy.
「私は原本は見てないが、 」
太字部分どう訳しますか?「私は写しを見せられた」でしょうか?なんか無理矢理感ありません?
この文は「(私は)コピーを見た」でオッケーです。show 人+もの「人にものを見せる」が受動態になった形です。接続詞の前後で主語を揃えたんですね。
日本語の「される」ってすごく限定的で、利害関係でしか使えません。でも英語は利害関係以外も受動態が使えます。だから「される」で覚えるのはだめなんですよね。「される」の訳は教える側だけにしかメリットのない訳です。僕はこの中学英語の呪いとも言えるようなものにかかって克服するまでに非常に苦労しました。
受動態は「主語をかくす」&「主語と目的語を入れ替える」でバッチリです!
4.構文の説明
〈The history of thought〉 is filled with 〈the struggle〉( between these two general conceptions. )
構文は問題ないですね。主語はThe history of thought、動詞はis filled with、the struggleがwithの目的語です。「考え(哲学)の歴史は苦闘でいっぱいである」ですね。
struggleをそのまま苦闘と訳すのは変なので、「激しい戦い」、あるいは「大論争」などにしましょう。普通に「戦い」あるいは「論争」でもいいと思います。また、these two general questionは一元論と二元論のことです。大丈夫ですよね。
5.全訳
哲学の歴史は一元論と二元論という主要な2つの考えの間にある論争で満ちている。
ちょっとわかりやすいように一元論と二元論を補いました。またイキって哲学の歴史にしてます。心と身体の問題は哲学では大事なテーマですよね。一元論vs二元論はプラトンくらいからある問いでしょうか。答えは出なそうな問いです。僕はどちらかというと心と身体は同じものかなと思います。ではまた次回!
6.復習用英文
The history/ of thought/ is filled with /the struggle /between /
歴史は/ 考えの/ いっぱいである/戦いで/ 間/
these two general conceptions.
これら2つの主要な考えとの/