事業承継の簡単な考え方

日本の中小企業の3分の2が後継者不在と言われるこのご時世で、切っても切り離せない問題が事業承継問題。

私が金融機関に勤務していた時代にも、取引先の社長から、「後継者候補がいない」「息子が継いでくれるはず」などと、どうしていいかわからないから、なんとなく時間だけが過ぎてしまっている経営者の方が多々おられました。

ただ、事業承継の基本は至ってシンプル。
この考え方は経営者の方から、「経営を舐めるな!」「そんな簡単に片付けられるか!」等と言われてしまうかもしれませんが、この考え方しかないのです。

1.親族内承継
2.従業員承継(関係者の承継含む)
3.M&A

この3つだけです。
上から順に自分の会社で当てはめてみて、「出来る」「出来ない」を問いかけてみてください。

1.親族内承継の可能性がありますか?
2.従業員承継の可能性がありますか?

この問いかけに対し不可能な場合は、第三者承継であるM &Aを検討するしかありません。

M &Aにはかつてのハゲタカのような、敵対的買収のイメージが強い方が多いかもしれませんが、M &Aはもはや事業を存続するための選択肢の一つでしかありません。

経営者が頑張って築き上げてきた、会社を従業員のために、取引先のために、存続させる、消去法で残った一つの選択肢です。

なので、M &Aに今の時代、抵抗を持つ必要はありません。誰に継いでもらうか。それが第三者なだけ。こんな考え方で十分です。

一度、自社で置き換えて考えてみてください。
この、シンプルな考え方に落とし込むだけで、とるべき選択肢が見えてきませんか?

その1年でも早く導きだされた、決断で会社の価値=経営者の持つ株式価値は大きく変わるかもしれません。
その辺の考え方は後日、noteにまとめすね。

今日もありがとうございました。



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