45.その③ さぶちゃん、少しずつ安全地帯から出てみよう
元野犬のさぶちゃん、
ウチに来て約３ヶ月。
4/22(木)
最近、さぶちゃんは家中の探索を終えました。その時に、あちこちでトイレをして、マーキングも完了しました。（３階のお姉ちゃんの部屋の前で💩を２回、パパの部屋の前でオシッコ、息子の部屋の前でオシッコ、屋上へ出る４階の踊り場で大量オシッコ、これでコンプリートです。笑）
家中の探索が終わったので、さほどウロウロしたい欲もなくなったようで、トイレ以外の時間は、大好きなすみっこの安全地帯（ゲージのあった場所ね）で、ずっと寝ています。
お散歩に向けて、このすみっこから少しずつ離れられるように、がんばろうな、さぶちゃん。
さぁ、練習開始やで。
まず、さぶちゃんによく話して聞かせます。さぶちゃんは、顔を両手で包んで、おでこをくっつけても怖がらずに、じっと話を聞いてくれるようになっています。（ずいぶん慣れましたよねぇ❤︎）
「なぁ、さぶちゃん。
ちょっとずつ、お散歩の練習しような。お外のお散歩行きたいやろ？
ウチらもみぃ〜んな、さぶちゃんと
お散歩するの、楽しみにしてるんやで〜。だから、ちょっとずつここから離れられるように、がんばって練習しよう。な？」
そう言いながら私は、さぶちゃんと壁の間に手を入れます。するとさぶちゃんはサッと2.３歩前へ出ます。その隙に私はさぶちゃんが今までいたすみっこに滑り込みます。さぶちゃんは「オレの場所を取らないでくれ」と言って渋々私の前を通って右側のトイレスペースに座ります。
私はコーナーから右手を伸ばしてさぶちゃんをなでます。
「さぶちゃん、えらいなぁ〜！ちょっと離れられたなぁ〜！かしこいなぁ！えらいえらい！もうちょっと行ってみたらどうかなぁ〜？こわいなぁ、でも大丈夫、大丈夫！さぶちゃんなら、
できる！がんばろ、な？」
さぶちゃんの鼻から
「怖い汗」がポトリと落ちました。
あ、あかん。
ほんまに怖がってる…
私はコーナーをさぶちゃんに明け渡しました。
さぶちゃんは私の後ろを通って、大好きなコーナーにいそいそと戻ってきて、伏せました。
「さぶちゃん、えらかったなぁ〜！
がんばった、がんばった！ちょっと離れられたもんなぁ〜！すごいなぁ！」
（なでまくりの褒めまくりです。笑）
しばらくなでなでして褒めまくっていると、さぶちゃんの鼻は元の「サラサラ鼻」に戻りました。
そこでまた、練習再開です。
「さぶちゃん、もう一回行ってみようか？な？がんばろ、さぶちゃん。もう一回行こう。お散歩の練習やで。
がんばろな」
背中ちょんちょん。
さぶちゃんはスッと立って、2.３歩進んでキョロキョロしたり顔を上に向けて匂いを嗅いだりしています。
「うん。いい感じ〜」
と思っていたら、外を車が通る音が聞こえて、さぶちゃんはびっくりして、大急ぎでコーナーに戻ってきました。
さぶちゃんは、耳がとても良くて音に敏感みたいです。
また、さぶちゃんをなでながら励まします。鼻の「怖い汗」がひいたら
「さて、さぶちゃん、もう一回行ってみよう。がんばろな？さぶちゃん、
がんばれ、がんばれ！」
背中ちょんちょん。
さぶちゃんはスッと立って、今度は戸惑いもせずベランダ窓の方へ5.６歩トトトッと歩いて行き、外を見たり、匂いを嗅いだりしています。
すごいです！
コーナー引きこもりさぶちゃんが、
自分から歩いて、離れています！
すごい進歩です！！
そうしてしばらく離れていたさぶちゃんは、なにかの音に驚いて急に怖くなって、慌てて戻ってきます。
私はコーナーにくっつかずに少し離れて座っていて、戻って来たさぶちゃんが私と壁の間に滑り込んできます。
（人見知りの幼い子がちょっとお母さんから離れて遊んで、怖くなったらすぐ戻ってきて、お母さんの背中にしがみつく、みたいな感じです。笑）
戻って来たさぶちゃんをなでなでして安心させてあげます。
「おかえり〜！さぶちゃん！行ってきたの？えらかったね〜！ひとりで離れられたね〜！かしこいね〜！がんばった、がんばった！！」（なでまくりの褒めまくりです。笑）
さぶちゃんの鼻から「怖い汗」がひいて、「サラサラ鼻」に戻ったら、また安全地帯から送り出します。
「さぶちゃん、もう一回行ってみようか。さぶちゃん、すごいねぇ〜！がんばってるねぇ〜！行っておいで。がんばれがんばれ」背中ちょんちょん。
そうやって7.８回くらいはがんばったかなぁ〜。
戻ってきたさぶちゃんを励まして、送り出そうと、背中を触ったら、、、
それまでスッと立って離れていったさぶちゃんが手足に力を入れ、顔を上に向けて「もう、イヤだ」と言いました。
「そうか、そうか、もう、イヤやなぁ！こわかったし、疲れたよなぁ！わかった、分かった！もう、おしまいにしような」
と、いうことで一旦、おしまいです。
ちょっと休憩しような。
さぶちゃん、すんごいかっこでお昼寝しましたよ。笑