人間なのだから、と許すこと
私は人に厳しい。自分に甘く人に厳しい、の典型。
どんなに親しい人でも許せないことがあったり、ちいちゃいことをいつまでも覚えていたりする。別にそれで嫌いになるとかじゃないけど、ずっと覚えている。特に気になるのは言い方で、いや知らん…そんな吐き出すように言わなくてもいいじゃん…とか、そういう気持ちになってちょっとイラっとする。
職場ではもっとひどくなる。特に年上の後輩に厳しくなる。「この間言ったよね?教えたよね?」「なんで私より年上なのにこんなことするの?」とか心のとげがとんでもなくなる。
職場の人にも親しい人にも優しくできなくてたまに落ち込む。面倒な人間だ。自分だって不完全で人に許されて生きているのに、プライドが高くて相手より自分が優れているのに…って思っちゃうこともあるし、心の中でひどいことを言ってしまうこともある。
でも最近、許すということにチャレンジ中だ。
何の気なしに見ていた動画コンテンツで「人間だから失敗もするし忘れる、10年やってきたことだって忘れちゃうときがあるのに新人に対して怒るのは違う、また教えたらいいんです」という発言にハッとさせられたことがきっかけ。さっき見ていた動画でも、親しい人の特徴について話し合う場面で「あの人は本当に面倒でいらいらするところがあるけど、そこがかわいい」「でもこういうところに救われてるよね」といった、温かい会話があった。
こういうコンテンツに触れると、自分という存在が恥ずかしくてたまらなくなる。またやってしまった、私っておろかだ…と思ってしまう。あんなに強気に心の中で悪態をついていたのに、だ。面倒だ。
自己肯定感の低い人ほど他人に厳しいと聞いたことがある。まったくその通りである。人を許すことで自分を好きになれるかもしれないな。
言い方とか些細なふるまいに惑わされず、その人の人となりや考えを見ること、その人にしてもらった優しさを忘れないこと、きっと大事だ。私も失敗するしな、助けてもらってきたしな、と思ってマブダチ以外を許すこと、これも大事だ。
人を大事にすることできっと自分が好きになって自分を大事にできるようになると思う。やってみよう。きっとできる、私が人にしてもらったように。