マンガの血統主義について

漫画の感想としてしばしば聞こえる言葉に「血統主義」があります。
「結局血筋が良いだけじゃん、つまらん」って言うやつです。

ジャンプ漫画などでもよく見ますね。

それの良し悪しは別としてなぜそうなるのかという理由を考えてみましょう。パッと思いつくのは下記です

1強さの説得力を持たせるため
2日本人は血脈信仰が強い
3現実に即している

とくに2のニュアンスで否定的な意見を見かけることが多いです。

だた個人的にはもっと強い理由があると思います。

・親超えという目標に使われる
・親の因縁や人間関係で使って話が広げやすい

つまり話が作りやすくなるということですね。
刃牙などの父親超えはテーマとしてわかりやすいです。
スポーツマンガなら主人公がその道に進む動機にもなりやすいです。

因縁や人間関係はハンターハンターなどがわかりやすいですが
「~の子ども」という肩書で相手がこっちを知っているので話がサクサク進んだりします。好意的な相手や逆に嫌ってくる相手も出しやすいです。
主人公が1から関係性を作る必要が無いんですね。

この場合、必然的に親が「大物」である方が都合が良くなります。
したがって「偉大な親」が作られていくわけですね。

個人的にはこの「話を展開するうえでの偉大な親の都合の良さ」
が大きいのではないかと思っています。

ちなみに私の両親は一般人です。



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