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こころとアニマルコミュニケーション

はじめに・・・

 アニマルコミュニケーションは心と心のテレパシーにより相手と繋がります。アニマルコミュニケーションの技法は幾つかタイプがあり、テレパシーではなくエネルギーと呼ぶ方もいたり、繋がる際にチャンネルを合わせると表現する方もいる。そして手段として自分自身の潜在意識の力を借りて、相手の心との通信を潜在意識に委ねる事でそのコミュニケーションを行うと説明される方もいる。その為、個々のイメージを受け取る・感じる力を高める事も大切ではあるが、根本的にその通信能力を確立、安定させる為に心の安定が必要不可欠となっている。また心の健康状態こそ潜在意識との良い付き合い方を維持する為に非常に重要な役割を占める。

 そも潜在意識とは何なのか。潜在意識とは顕在意識と異なる存在であり、無意識と呼ばれる存在である。カント、フロイトで論議をするのは今回割愛させてもらう。(私個人としては集合的無意識が持つ潜在意識からの働きかけによるアドバイザーとしての役割の高さを感じる部分もあるのだが。)人の行動を行う上で自覚的出来るものが顕在意識。無自覚なものが潜在意識であり、行動の97%が潜在意識によって行われている。潜在意識をよく知り共に在る事が自分の行動を望む形に行う為には必要になる。では潜在意識とは何なのか、どういうものなのか。考えていく必要がある。

 【潜在意識とは価値観である。】人は価値観に基づいて行動をする。価値観とは好き嫌いによる判断基準であり、行動の動機になるものである。行動の動機である為、その無意識は行動となって現れます。それは時に口癖として現れ、時に好きなもの(認めたもの)以外に興味を示さなくなり、自分の価値観にあったものしか認識出来なくします。生きてきた中でそれが当たり前だと思っている事に疑問を持たないのはこれが原因とも言える。

 【潜在意識とは習慣である。】行動の多くは習慣化されている為、無意識で行っている。呼吸の仕方や会話の仕方等、毎日行う動作であれば当たり前の様に意識的に行わずとも出来てしまっているはず。逆に長い期間話す事なく過ごせば、どう話すべきなのか思い出せなくなる事もあり得る。会社ですれ違う人には毎朝挨拶を交わすのに、電車ですれ違う人には挨拶を交わさない事も、それが周囲と異なって変だからと会話を我慢して通勤している訳でもない。当たり前の習慣として根付いているからこその行動なのです。

 【潜在意識は空想と現実の区別がつかない。】レモンをかじる想像をするとよだれが出る。食べる想像と食べる現実とが違っても体は反応を示す。それは区別がついていないからこそであり、過去に食べたのか、未来に食べる予定があるのかの区別もせず今の事の様に捉えてしまっているからである。

 【潜在意識は他人と自分の区別がつかない。】ホラー映画を安全な映画館で見ているはずなのに、ドキドキや不安が止まらなくなる。背中がゾクゾクして目を背ける。これは自分自身と架空の他人との区別がない為、潜在意識にとっては体感した事になって自分の体へと反応を返すのである。つまり体感した事は直接潜在意識に働きをかける要素となる。

 【潜在意識は変化が怖い。】潜在意識は安全を第一に考える為、経験によって得た安全な手段をとろうとする。昨日までの自分が無事でいた経験にすがり、同じであれば今日も大丈夫と考えます。その為新しい考えが浮かんでも、その新しいものですら元に戻そうと働きかけてくる。

 【潜在意識は思い込みで作られる。】潜在意識は体感した事を分類し、経験として「こうなったからこうなる。」と思い込みを作り上げます。過去に犬に噛まれた人が犬は苦手と感じる。しかし全ての犬があなたを噛む訳ではない。犬は苦手というあなたの個性の一つを潜在意識が思い込みで作り上げる訳です。

 【潜在意識が普段の生活を作る。】習慣や性格、個性すらを潜在意識が作り上げているとするなら、普段の当たり前のように過ごしている生活はまさに潜在意識に支配されているとも言える。つまり潜在意識の舵取りが出来れば望む結果へと導けるのです。(正確には望む結果に向けて当たり前の様に進んでいく。本人が必要な努力を当たり前の様にする状態、人生になるという事。)

まずはご自愛下さい。

 自分を愛する事。自分を好きになる事。自分を大切にする事。それは「うん。大事だよねー。」とあっさりうんうんと言う方はたくさんいると思います。ではあなたは自分の事が好きですか?と問われて「はい。好きです。」と答えられる人はその中で何人いるでしょうか?「どちらかと言えば嫌いです。」と答えてしまう人は更に何人いるのでしょうか?自分を好きになる事の大事さに重要さはとても大きいです。

 自分を好きになる事とはどういう事なのでしょう?ある人は言いました。好きの反対は嫌いではない。無関心だと。では好きになる事とは?

 興味を持つ事。関心を持つ事。自分に対して興味関心を持つ事。それは自分を知る事にも繋がります。自分の事を知る中で好きな自分が見つかってくる事でしょう。自分のしたい事、自分の好きな事も見つかってくるでしょう。今までとは違う所に視線(興味・意識)が向く事は新たな発見を産みます。それが自分自身に対してであるならば、他の誰よりも傍で、誰よりも自由に関心を向ける事、観察する事が許されます。自分を感じる時間を取る自由も常に貴方と共にあるのです。

 そして自分の中には自分の行動の97%を支える潜在意識がいます。自分へ向けた好意の3%が今貴方に伝わってる好きな気持ちです。その33倍の気持ちが潜在意識に向けられています。今これを読みながらぼんやりと「あぁ好きになるのが大事なんだな~。」と感じてる33倍です。これが好きの話だからまだいいのです。うっかり嫌ってみてるとしたら・・・その33倍が潜在意識に向けられています。これは非常に危険としか言えません。こころの毒薬そのものと言えます。

 簡単に聞こえる自分を愛する事。とても大切にしてください。自分が考えている33倍の気持ちが潜在意識に向けられてると思ってください。好きや愛情、大切に思う気持ち。そんなプラスの感情。ポジティブな感情それ以外が向けられているのだとしたら、自分自身の97%に対して33倍の嫌な気持ちをぶつけて敵に回しているのです。あなたは3%で、97%と闘いながら生きていく事になります。こんなに辛い事、大変な事はありません。是非ご自愛下さい。

 潜在意識は変化が怖い。

 新しい事、習い事をする時に現れる『三日坊主』。変化を怖がり、嫌うのが潜在意識です。そして習慣は潜在意識そのものでもあります。
では新しい事をはじめて、それを習慣にしようとする行動とは潜在意識にとっては真正面から対立してしまう行動でもあるのです。ならば『三日坊主』でやめてしまい、元に戻そうとする働きの強さも皆が当然の事だと納得出来ると思います。その為、その強敵にどう立ち向かうのかは非常に重要な課題です。

 【1.こっそりやる。】これはシンプルで有効な手段です。ダイエットならご飯1粒だけ残す事から、瞑想なら5秒から。何ならストレッチついでに目をつぶって伸びする事を瞑想の始めに位置付けても構いません。「は?それで何の効果があるの?」ごもっとも。目に見える効果は出ません。効果が実感できる程の変化では潜在意識が慌てて動き出します。意味あるの?ぐらいから始めるのです。そのぐらいの変化にはまず気付きませんから。一週間後に残すご飯5粒に増やしてみたら良いんです。その時点でもう三日坊主ではないのです。何を馬鹿な話をと思うでしょ?『ご飯を残す』習慣が付く頃には5粒も1膳も変わりませんから。ただこの場合『ご飯を無くす』習慣ではないので、そのハードルはまだあるんですけどね。(残すと無くすは、目に見えて”そこに”あるとないの違いがあるので、意外と反動でかいですよ?要注意です。)

【2.過去の習慣と比べる。】これは潜在意識の持つ現実と区別のつかない事を利用します。昔の習慣をさも今の習慣だと錯覚させるのです。もしくは今の習慣に変えられてしまった!あの時の習慣に戻すのが大事なんだとしっかり伝える事です。自分に興味を持ち、自分を好きな人。自分の得られる感情や体験に対して自由な人は上手く活用出来ます。

【3.そもそも変化するのが当たり前。】昨日の経験、一昨日の経験。確かに積んできてるでしょう。より似た条件で達成してる事もあるでしょう。ですが、昨日と今日は全ての条件が今この瞬間と同じなのですか?条件全てが一致する事等なく当たり前に違いがあります。当然の違いに対する当然の変化です。言い方を変えます。必要な修正です。手直しです。根本は何も変わってませんよ?いつも通り私が大好きな私じゃないですか。えぇえぇ。何一つ変わっていません。習慣が一つ増えただけでいつもの私です。

 この様に潜在意識がそういうものだと知っていれば、三日坊主に立ち向かう手段は幾つか思いつくものです。そしていざ何時も以上に疲れた日、忙しさを感じた日、それが潜在意識の仕掛けてきたものだと気付くだけでも、その変化の質を時に下げるだけで、乗り切れるものです。(今日だけご飯一膳残しじゃなくて5粒残しにするとか。)但し、0はダメです。目的があって行ってる行動を毎日1%する。段々3%、5%、10%と増やしていたものを1%に戻すのは構いません。0%はダメです。筋トレを頑張ってるならケガや筋肉痛の時はストレッチだけでも、勉強ならテキストを開いてページを見る時間を取るだけでも行う事です。目的に向けた行動を継続している事が目的に対する習慣です。サッカーの練習で走り込みだけでなくドリブル、パス練習がある様に、目的に向けた行動は一種類ではありません。練習内容が変わる事は、練習の質に変化はありますが、練習を続ける事・練習を続ける習慣が途切れる事ではありません。三日、1週間、2週間、1か月、3か月、6か月、1年、3年、5年、10年・・・引き戻されていないか。目的は何だったのか。確認して下さい。もし目的を確認して、自分にもう必要のない、なくなった習慣なのであれば、今までありがとうと、その去り際を受け止めてあげてください。(今度は逆に再開したくなる欲求との葛藤が始まります。)

自分の一番傍にいる自分

 誰にどんな言葉をかけても一番傍で声を聴いているのは自分自身です。だからこそ自分を愛する事は改めて大事になります。自分の言葉や行動は全て自分が見ています。そして周りの言葉や行動も見ています。自分を愛して自分を大事にする事は、自分の言葉や行動を見ている自分に伝わっていきます。そして周りの言葉や行動も見ているのです。「自分と他人」「現実と空想」の区別なく体感し経験します。そして思い込みや価値観や習慣、癖を潜在意識は受け取った物から作り上げていきます。どんなものをしっかり自分自身を通して受け取っていきます。どんな事をしているのか、どんな事に接しているのか意識して考えてみてください。


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