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司法試験で一番キツかったこと

司法試験で一番しんどかったのは、試験中ではなく、試験が終わった後でした。



その前提として、司法試験期間中のことについても書きたいと思ったんですけど、半年以上経った現在、もうほぼ忘れています汗

机が揺れたこと、2日目の民法で問題文を読み違えさらに時間配分を大ミスしたこと、商法が難しかったこと、短答の憲法が難しかったこと、くらいしか記憶がありません…


ただ言えるのは、司法試験中はもちろんめちゃくちゃ疲れた。

何かを生み出すという点では、出産と同じくらい疲れたと言えるかもしれません。(例えが正しいのかは分かりません

心身ともに限界に挑戦した5日間でした。


その中でもしんどかったのは、中日(ドラゴンズではありません、なかびです)と言われる中休みの日だったかもしれません。

その前日の民事系科目で犯した大きな失敗について後悔の念に苛まれながら、明日以降の後半戦の勉強をしなくてはいけない1日。

もう気持ちが落ち込みすぎて、何にも手がつかなくて。

司法試験中は、会場近くにホテルをとって滞在していましたが、(子供のお世話は夫と地元から来てもらった母にお願いしていました)
子どもに会えないのも辛すぎて、中日だけでも家に帰ろうかと真剣に考えたりもしました。


でも、どうしようもないので、すがる思いでずっと鳥羽水族館のラッコライブカメラを観ていました。

…ラッコ、可愛いですよね。

何が言いたいかというと、
これを読んでくださっている司法試験受験生の皆さんにはぜひ、

司法試験の中日に気持ちを切り替えられる何かを(動画でも、音楽でも、漫画でも)準備しておかれるのをオススメします。




さてそんなこんなで司法試験を終えまして。



これ、司法試験受験した方は同意してくれる方が多いと思うんですけど、司法試験中よりも中日よりも何よりも一番辛いのは
司法試験を受けた後でした。

司法試験終わった後って、勉強からの解放感でいっぱい!ハッピー!になるんじゃないんですか??


違います。

(…いやでも100%受かった自信がある方はハッピーかも)


在学中受験組なら、司法試験のすぐ後に期末試験が始まります。
そうでなくとも、再現答案を作ったり、ツイッター(X)上で司法試験の感想を見かけたり、

その頃から   
「あっ、これ司法試験に出たけど書けなかったやつだ…」
「えっ、そんな論点あったっけ…?」
「ああ、この部分もっと確認しておけば良かった…」
「うわぁもう全く的外れなこと書いてた…」
「これは絶対に落ちた」

毎日これです。
メンタルがごっそりえぐられます。



司法試験は、終わった後こそずっと辛い。



それでも、11月まで合否は分からないから、4ヶ月間は変わらず勉強し続けなくてはいけないのに。

本当に勉強に身が入らない。

論証集や、重問、基本書どれを開いても、司法試験でうまく書けなかった箇所の記憶が蘇って、脳が読むことを拒否しやがるんです。

もう不合格でもいいから、(いや、あわよくば合格したいけど)成績だけでも早く教えてくれ…

早く殺してくれ…

 

毎日毎時間これです。

来年も見据えて勉強を継続しなくてはいけないのに、どうしても勉強が捗らない、このジレンマのためにこの時期は何をしていても罪悪感でいっぱいでした。

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