見出し画像

真面目な私が授業をサボった日


私は昔から、真面目。
自他共にだいぶ真面目な為人だと思う。

寝坊もしないし、遅刻もしない。
中学入学後初めてのテストで想像以上に成績が悪く、成績を上げるために朝5時に起きて6時の電車に乗り、7時に学校に着いて、ホームルームが始まるまでの1時間15分程図書室で自習をすることを週6で5年以上続けた。
だからもちろん、学校をサボるなんてことをしてこなかった。
これでなんとなくわかってもらえると思う。

大学入学してからも基本は変わらず、授業も遅刻しないしサボらないし、リアクションペーパーを誰かに頼むこともしなかった。(真面目な学校の雰囲気がありがたかった。みんなちゃんとしてるから。)

一度とった授業も聴講して毎週ちゃんと出席しちゃうような人間。

サボりたいという感情も基本的に起こらなかった。授業に出て知識は得たいし、出ないとわからないこと増えて苦労するのは自分だし。

中学2年生の時から毎年クリスマスにディズニーに行っているメンバー4人が、全員24日に授業を休んだりして予定を空けた時も、ディズニーに行きたくないというわけではなく、私は授業をさぼりたくなかった。(「今年は4人で行ってきて~」と言っても、それは意味がない!と押されて結局初めていわゆる自主休講をしたけど)



そんな私が、授業をサボった。

遊ぶ予定も電車の遅延でも風邪でもないのに(気分がすぐれなても無理矢理出席はしていたほど、みんなそうか)


就職活動を始めてから、今まで自認しないようにしていた(押し殺していた?)暗く苦しい不安に押しつぶされそうになる感覚に悩むようになった。(就活の話は
またのちに話すとして)

今まで気がつかないふりをしていた感情に蓋をすることができなくなった。


全然問題ない日もあるし、誰かとも喋るし遊んだりもする。
でもなぜか、ざわざわして苦しくなってああもう無理だっていう感覚が自分にも起こるようになった。


その日は、朝から何だか嫌な気分だった。でも、その気分を殺して準備をし、電車に乗った。授業の始まる20分前には学校に着いて教室で授業の開始を待っていた。
そのうち大丈夫になると思ってたし、今までもそうやってきた。

授業の始まる3分前、私は初めてその時の自分感情に寄り添って教室を飛び出してしまった。先生が怖いわけでもない。課題もちゃんとやったし、わからない単語も事前にちゃんと調べた。授業を受けることになんの不足もなかったけど、座っているのが耐えられなかった。


図書館に入って、端っこの席に座って、何をするわけでもなく、窓の外の風に揺れる木々をぼーっと眺めた。
自分に優しくできた気がして、気分が落ち着いた。

いいよね、誰にも嫌な気分をさせているわけではないし。大丈夫大丈夫。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?