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『シダネルとマルタン展』に行ったら


先日、久しぶりに母と展覧会に行った。
以前行ったのは、三菱一号館美術館で開催していた『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』だった。
2年前くらいかな~なんて思っていたけど、2019年の夏だった……。(信じられない)


今回行ったのは、『シダネルとマルタン展』
そして初めてのSOMPO美術館!


展覧会に行くのは好きだけど、美術に特別詳しいわけではないから、この二人のことを知っていたわけじゃなかったけど、ジョルジュ・スーラとかシニャックとかの点描絵画が割と好きな方だったので、気になってた。


今回の展覧会で、私の絵画の好みが改めて認識できたし、苦手な作品もなんで好きにならないかがだんだんわかってきて面白かった。

博物館や美術館とかって割と学術的な場所って思われがちだけど、本当に気軽に“好き”“苦手”とかの判断で鑑賞していいものだよね。



特に気に入ったのはマルタンの『コリウール』シダネルの『サン=トロペ、税関』、どちらも船と港とかの町並みを描いていて素敵だった。
シダネルとマルタンとの二人だったら、全体的にはシダネルの方が好きだったかな。

そういえば、私は他の人の作品でもこの類の作品が好きになることが多い気がする。(買うポストカードも大体こんなのばっかり集まっちゃう)海とか水辺に惹かれるのは絵画でも同じみたい。

《コリウール》 アンリ・マルタン 1923年 油彩/カンヴァス 65×81cm フランス、個人蔵 (C)Archives photographiques Maket Expert
アンリ・ル・シダネル 《サン=トロペ、税関》 1928年 フランス、個人 (C)Yves Le Sidaner



母は、シダネルの描く明かり、例えば外から見たときに窓から溢れる部屋の明かりの色使いに惹かれててた。
確かに彼の光、本当に素敵だった…。特に噴水の後ろに光る月の色がとんでもない作品もあった。
(ポストカードになるとその素晴らしい色味の良さがなくなってしまうのが惜しい…‼︎)

GWだったけど、混んでいるわけではなかったからすごく鑑賞しやすくて、最高の鑑賞体験ができた。

それにしても一つ不満なのは、WEBチケット予約だと、展覧会のチケットを紙でもらえなかったこと。やはり、行った記念にチケット1枚くらいくれてもいいのにな~とは思った。(ここに限らず、最近多いけど、とても寂しいので配ってください!!!)



展示室の最後、
ゴッホのひまわりの一つが厳かな感じで展示してあって、それを見た母が「懐かしい…」って言ってた。

1987年、損保ジャパン(当時は安田火災海上保険)がこの絵を約53億円で落札したらしい。(53億円とは……もはや何円ですか?)そのニュースは幼いながら記憶に残っていたし、数年後に実際に訪れたみたい。
どれだけ人が集まっていても観れるようにもっと高いところに展示してあったから、全然近くで観たことなかった、と言いながら当時の色々を思い出すかのようにじっとその絵を観ていた母の姿が私の記憶にはずっと残るだろうな。



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