2023/08/10(木)のゾンビ論文 宇宙ゾンビ?
ゾンビについて書かれた論文を収集すべく、Googleスカラーのアラート機能を使っている。アラート設定ごとに、得られた論文を以下にまとめる。
アラートの条件は次の通り。
「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -biolegend -gender」
「zombie -firm -philosophical」(取りこぼし確認)
「zombie」(取りこぼし確認その2)
検索条件は次の意図をもって設定してある。
「zombie」:ゾンビ論文を探す
「-firm」:ゾンビ企業を扱う経済学の論文を排除する
「-philosophical」:哲学的ゾンビを扱う哲学の論文を排除する
「-DDoS」/「-bot」:ゾンビPCを扱う情報科学の論文を排除する
「-xylazine」:ゾンビドラッグに関する論文を排除する
「-viability」/「-biolegend」:細胞の生死を確認するゾンビ試薬を使う医学の論文を排除する
「-gender」:ジェンダー学の論文を排除する
また、「zombie」の内容も確認するのは、上記の検索キーワードで不必要にゾンビ論文を排除していないかを確かめる目的である。ただし、条件4の通り、ゾンビ企業と哲学的ゾンビは完全な排除をねらう。
それぞれのヒット数は以下の通り。
「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」一件
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」ゼロ件
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -biolegend -gender」ゼロ件
「zombie -firm -philosophical」三件(差分一件)
「zombie」四件(条件4との差分二件)
「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」は情報科学が一件だった。
検索キーワード「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」
SDN環境におけるDDoS攻撃を検出するための新しく提案されたスタッキング汎用モデル
一件目。
原題:A NEW PROPOSED STACKING GENERALIZATION MODEL FOR DETECTING DDOS ATTACKS IN SDN ENVIRONMENT
掲載:Karabuk Universityに提出された修士論文
著者:Tasnim Alasali
ジャンル:情報科学
タイトルからわかる通り、ゾンビPCを使ったDDoS攻撃に関する論文。内容もタイトル通りにDDoS攻撃を検出するための…何かしらのアレだろう。よくわからないが。
検索条件1-3の差分
「DDoS/bot」と「viability/biolegend」で検索結果に差異が生じるか調べる。
今回は「DDoS/bot」で差分が見られた。
「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」一件
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」ゼロ件
「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -biolegend -gender」ゼロ件
差分はもちろん、次の論文。
SDN環境におけるDDoS攻撃を検出するための新しく提案されたスタッキング汎用モデル
これもやはり「-bot」ではなく「-botnet」であればキーワードに引っかかって排除できていた。
そもそもゾンビPC=botなのだから、ゾンビPCをbotと呼ぶ限りzombieという単語が出てくる余地はないのだ。つまりzombieとbotは同時に出てこない。
検索キーワード「zombie -firm -philosophical」
上記の条件で誤ってねらいのゾンビ論文を取りこぼしていないかチェックするために、こちらの検索結果もチェックしておく。ただし、ゾンビ企業と哲学的ゾンビは意図的に取りこぼすこととする。
ナイジェリアにおける制度的崩壊の救済策としての音楽的サウンドの擁護
原題:Musical Sound Advocacy as Remedy for Institutional Decay in Nigeria
掲載:Accelerando: Belgrade Journal of Music and Dance
著者:Olatunbosun Samuel Adekogbe
ジャンル:音楽学
音楽家のフェラ・アニクラポの楽曲『Zombie』があったため検索に引っ掛かり、ナイジェリアの女性解放に関する論文を引用していたため「-gender」で排除された。
検索キーワード「zombie」
「zombie -firm -philosophical」との差分を確認する。上記条件からも排除され、こちらの条件でのみ引っかかった論文がゾンビ企業・哲学的ゾンビの論文であれば、ねらい通りといえる。
価数実在主義と開かれた個人主義の両方を仮定した場合、直交性テーゼは擁護可能でしょうか?
原題:Is the Orthogonality Thesis Defensible if We Assume Both Valence Realism and Open Individualism?
掲載:Qualia Computing(個人ブログ)
著者:
ジャンル:哲学
個人ブログなのでリンクは貼らない。タイトルがほぼ直訳だが、何を言っているのかわからないから仕方がない。
「-philosophical」で排除され、哲学的ゾンビにも触れている。個人ブログは載せない方針だったのだが、"digital zombies"という見知らぬ文字列があったため載せた。
SETIの社会科学的側面
原題:Social Science Aspects of SETI
掲載:Contact with Extraterrestrial Intelligence and Human Lawの第三章
著者:Michael Bohlander
ジャンル:社会学
SETIはSearch for Extra Terrestrial Intelligence(地球外知的生命体の探索)のこと。アラートのメールによれば、"Space Zombies"(宇宙ゾンビ?)という文字列があったために検索に引っ掛かった。
それの(物理学的ではなく)社会学的側面に焦点を当てた論文。「-philosophical」で排除。「社会学」と銘打っておきながら哲学的などと述べる様に「いけしゃあしゃあと」と形容したくなる気持ちが湧いてくる。
まとめ
「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」は情報科学が一件だった。
検索キーワードの差分がきれいに表れた。それ以外には特筆することのない結果だった。
今日はねらいのゾンビ論文なし。