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ゾンビ論文の総括(2023年06月)


概要

2023年6月にGoogleスカラーのアラートに次の検索条件を設定して、ゾンビ論文の収集を行った。

6/1~6/8は次の条件。

  1. 「zombie -firm -philosophical -DDos」(メイン)

  2. 「zombie」(取りこぼしがないか確認する目的)

  3. 「zombie -firm -philosophical -DDos -company」(-companyの効果を図るため)

6/10~6/27は次の条件。

  1. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」(メイン)

  2. 「zombie」(取りこぼしがないか確認する目的)

各検索キーワードの意図は次の通り。単語の前にハイフンをつけると、その単語を含まないものを探す検索条件となる。

  • 「zombie」:ゾンビ論文を探す

  • 「-firm」:ゾンビ企業を扱う経済学の論文を排除する

  • 「-philosophical」:哲学的ゾンビを扱う哲学の論文を排除する

  • 「-DDoS」:ゾンビPCを扱う情報科学の論文を排除する

  • 「-xylazine」:ゾンビドラッグことキシラジンに関する論文を排除する

  • 「-viability」:細胞の生死を確認するゾンビ試薬を使う医学の論文を排除する

  • 「-gender」:ジェンダー学の論文を排除する

各期間でメインの検索条件に引っかかったゾンビ論文は25本だった。しかし、私の目的に合致した論文はなかった。

また、7月の検索条件を次の4つに設定する。ただし、検索条件1をメインの検索条件とし、7/10から適用する。

  1. 「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」(経済・哲学・情報科学・キシラジンに関する・医学・ジェンダー系のゾンビ論文避け)

  2. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」(経済・哲学・情報科学・キシラジンに関する・医学・ジェンダー系のゾンビ論文避け)

  3. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -biolegend -gender」(経済・哲学・情報科学・キシラジンに関する・医学・ジェンダー系のゾンビ論文避け)

  4. 「zombie」(取りこぼし確認)

差分は二点。それぞれ「-DDoS」と「-bot」の比較と、「-viability」と「-biolegend」の比較である。

「-DDoS」ではゾンビPCに関する論文を完全には排除できなかったため、ゾンビPCそのものを指すbotで改めて排除を試みる。また、「-viabilty」ではゾンビ試薬が使われる論文をほとんど排除できなかったため、ゾンビ試薬の製作会社であるBiolegendの単語で排除を試みる。

7月はこれら3つの検索条件を比較し、適切な検索条件を検証する。

以下、調査の詳細を記載する。


集計結果

まず、集計結果を示す。

2023年5月のゾンビ論文集計結果。最上行の日付はアラートメールが送られてきた日付。
ジャンルごとに集計結果が多い順にソート済

最も多かったのは情報科学の六件。そしてゲームデザイン学の三件が続き、菌類学、医学、感想文が二件ずつヒットした。また、特筆すべきことにメインの検索条件には一件の論文も引っ掛からない日があった

一方で取りこぼし確認用の検索条件にはGoogleアラートの最大件数である十件の論文が引っ掛かった。ただ、そのうち想定通りに排除されたのはたったの三件、ひいき目にみても五件であった。すべてをコントロールしている状態が最良であることに異論の余地はないが、実現するのは難しいか、あるいは不可能かもしれない。

また、5月の総論でも情報科学ジャンルには多くの種類のゾンビが存在することを言及した。

情報科学のゾンビ論文は「-DDoS」で排除していたはずなのだが、「-DDoS」で排除できるゾンビは"zombie bot"のみで、別の種類のゾンビを排除することはできない。たとえば、"smartphone zombie"や"zombie entry"に、"zombie packet"などは「-DDoS」をすり抜けてしまう。あるいは、何かゾンビの出てくるゲームを扱う論文でも情報科学に分類しているため、そういったものは中々排除できない。

ゾンビ論文の総括(2023年5月)

今回、6月の情報科学ゾンビの六件のうち、ゾンビPCに関する論文だったのは一件のみ。これらもメインの検索条件から排除するためには「-DDoS」では間に合わない。しかしひと月に六件くらいならば目こぼししてもよい。すべては私の気分次第。悩むところだ。

次に多かったゲームデザイン学だが、これは「-game」であっさり排除できると思う。しかし、私が求めるゾンビ論文がアブストラクトでゾンビのゲームに言及することもあるだろう。こちらも数が多くなれば排除に向けて動かなければならない。

菌類学、医学、感想文も多い。菌類学は「-ant」か「-fungi」で排除できるはずだ。医学は「-viability」で排除漏れが出たため、7月に別の検索キーワードを使用し、その効能を検証する予定だ。感想文は、そもそもこのジャンル分けがよくないと反省したところであるから、このジャンルを排除して適切な学問の名前を付けるようにしたい。



7月の検証

7月は以下の検証を行う。

情報科学の論文を排除するためのキーワードを「-DDoS」と「-bot」で比較する。
医学論文を排除するためのキーワードを「-viability」と「-biolegend」とで比較する。

理由は上述の通りだ。「-DDoS」ではゾンビPCの論文ですら排除できない。「-viability」でゾンビ試薬を使う論文を排除する予定であったが、ほとんど機能しなかった。よって、条件を再検討する。排除漏れがあるたびに検討してもいいのかもしれない。

したがって、7月の検索条件は次の4つに設定する。頭の三つは経済・哲学・情報科学・キシラジンに関する・医学・ジェンダー系のゾンビ論文を避けるための検索条件である。

  1. 「zombie -firm -philosophical -bot -xylazine -biolegend -gender」

  2. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」

  3. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -biolegend -gender」

  4. 「zombie」(取りこぼし確認)

変更は7/7(金)に行ったため、7/8(土)以降のゾンビ論文に適用される。

以上。


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