ワーケーション考察 vol.4_レポート@岐阜編
ワーケーション考察 の第4回目。
昨年度‐2019年に私たち “サビワク” が行ったワーケーション トライアル の振り返りを、リレー形式でレポートしています。
【出張プラス型ワーケーション】 【趣味人、移住予備軍ワーケーション】に続き、今回は【お盆帰省ワーケーション】をレポートします。
ワーケーション考察vol.1から読む!という方はコチラ↓
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こんにちは。
今回バトンを受け取った サビワクのメンバー Smith です。
夫婦ともに故郷である岐阜へ帰省の際に、ワーケーションをトライアルで実施してみました。
私のワーケーションの目的(=解決したい事)は、
「休みが合わない夫と一緒に帰省すること」
「いつもよりも長い期間、ゆったりと地元を楽しむ事」
まだまだテレワークが浸透していなかった2019年夏、帰省WORKに若干の不安を抱きながらも
うまく活用できたら、1ヶ月くらい帰省しながら仕事できちゃうなあ。
お盆のラッシュを回避できるかもなあ。
将来のワーケーション制度化の期待を秘めた体験記。
どうぞご一読ください。
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旅のレポートの前に、もしかすると同じような課題を抱えている人も多いのでは?な、Smith的 お盆帰省の課題 から。
お盆帰省の課題
■課題① 慌ただしくてゆっくりできない
夏季の帰省は長くてせいぜい3日間。
両実家の墓参りやご飯会など家族行事であわただしく過ぎていきます。
夏の一番の楽しみは、川べりで日が落ちるまでBBQをすること。
私の地元岐阜県は、夏となればどの家庭も、友人と遊ぶときも、川べりで、庭で、軒先で、BBQをやっています(Smith調べ)
もっとゆっくり時間を費やしBBQを楽しみたい!!
でも、夏季休暇を1日延長すると仕事の進捗に影響がでてしまう.....
そうだ、ワーケーションを活用しよう!!!
地元で仕事をすれば、アフターファイブBBQができるじゃないか!目的が明確になりました。
■課題② 夫と休みが合わない
土日休みの私、週末休みをとりにくい夫。夏季休暇が全く合いません。
前ノリで帰省する私、追っかけて帰省する夫。
すれ違いが定番でした。
交通費が勿体ないという理由で、夫は一泊のみで東京へ戻ることもしばしば。なんとも休まらない....。
しかし、私も仕事の都合上これ以上の連休は難しい....
そうだ、ワーケーションを活用しよう!!!
私が一日帰省先で仕事することで、夫は実家で二泊できるじゃないか!
スケジュールが確定しました。
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【概要】
①行先:岐阜県岐阜市(信長が本拠地にしたこともある岐阜城のお膝元)
②実施日:2019年8月
③日程:4泊5日
ワーケーション【行程表】
【4日目】WORK DAY
■てんこ盛りモーニング
実家でのんびりした3日間のテンションでは仕事スイッチが入る気がせず、朝からエネルギーチャージ。
岐阜といえばサービス精神の度が過ぎた “てんこ盛りモーニング” が有名です。「モーニングセットください」と頼まなくても、コーヒーを注文するとコレ↓
お店によっては焼きそばやおにぎり、総菜なんかも付いてきて、もはやランチいらず。ちなみに岐阜モーニングの定番は茶碗蒸し。
いつどうして定番になったのかは不明ですが、朝から食べる茶碗蒸しは胃に優しい&美味しい。正解!
気持ちを仕事モードに。
■WORK拠点
徒歩で向かったワークスペースは、
シェアアビリティスペース【エニシア】さん。
今回心配だったのは、オフィス街とは縁遠い地元でのワークスペース探し。
(※2019年のトライアル制度は、実家を除くワークスペースでの勤務が条件でした。)
岐阜にドロップインで気軽に利用できるワークスペースがあるという噂も聞いたことがなく、、。
実家から30分圏内のエリアでネット検索。
3件ほどヒットした中で、フリーワークスペースと会議室がドロップイン利用できる、こちらを選びました。
エニシアさんの特徴は、シェアワークスペースではなく「シェアアビリティスペース」であること。
図書館のようなオープンスペースで、自由に仕事や勉強ができる場所として活用されているそう。
私が訪れた日も、ワークしている人、勉強をしている学生、個人塾の拠点としての活用、授業を受ける受験生らしき学生が入れ替わり訪れるなど、様々な利用シーンがありました。
■午前:フリースペースで作業中心のワーク
ちょうど休暇明けに大事な提案を控えていたため、資料作成に没頭。ワーケーション中にここまでやりきる!と目標を立てていたので、普段より集中して作業が進みました。(普段からやればいいことではある)
■ランチ:ご当地名物「鉄板ナポリタン」
仕事をする場所としては、集中作業ができれば東京だって岐阜だって正直あまり関係ない。せっかく岐阜で働いているんだから、ランチはご当地名物で大好物の鉄板ナポリタンを頂きました。
(名古屋名物だけど細かいことは気にしない)
今回のWORK拠点は、岐阜イチの繁華街柳ケ瀬。ランチ場所を探しつつ街をぶらりと散歩しました。
平日昼間の故郷を目的地なく歩くことはとても久しぶり。
知らない間に再開発が始まっていて、学生時代訪れていた遊び場が取り壊しになっていたり、見慣れた景色がどんどん無くなっていました。
少し感傷に浸りながらも歩いていると、以前はなかったオシャレなカフェや雑貨店が増えているエリア、仕事合間のランチでにぎわっているエリアもあり、歴史と新しい文化が交差している今。
普段は感じられない故郷の一面が垣間見れた瞬間でした。
■午後:社内打ち合わせと作業の仕上げ
提案資料の最終仕上げをするため、社内WEBミーティング。
ここで一つ問題発生。。。
会議室でのWEBミーティングを予定してたけれど、既に予約が入っていて利用できないとのこと。。。
急遽WEBミーティングの時間を変更して無事解決しましたが、下調べと事前予約をしておけばよかったと反省。
WEBミーティングを予定している場合は、要注意。
遠隔での打ち合わせは問題なくクリアし、最終的に提案資料も完成!
いつになく達成感を覚えた一日でした。
■仕事終わり:BBQ!
WORK拠点から帰宅すること30分。
仕事終わりに自宅BBQ! 夢が叶いました!!
冷静に考えると晩御飯がBBQだなんて、手間以外の何でもない迷惑なお願いなのですが、、お父さんお母さん夢を叶えてくれてありがとう。
いつもは約6時間ノンストップで車を走らせ慌ただしく東京へ戻っていたこの時間が、家族団らんワイワイ楽しいBBQ夕食になって、夫もリフレッシュできているようでよかった。
(写真は別日の庭BBQ)
5日目は、午前半休を取得し東京へ戻り、午後からは夫も私も其々出社、日常に戻りました!
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ワーケーショントライアルの感想
■いつものお盆より地元でゆっくりできた!
仕事日を一日追加することで、前日は友人と会う時間に、仕事後は家族と夕食を楽しむことが出来、帰省を満喫できました。
■夫と休みがあわせられた!
いつもは弾丸帰省だった夫が、二泊三日実家で過ごして一緒に家路につくことができました。
私が仕事している間は、甥っ子と遊んだり、友人に会ったり、気ままに満喫していたようです。
■地元の違う一面を垣間見ることが出来た!
平日昼間の故郷で働くことで、普段の帰省で見ている景色とは違った“働く街”としての姿を見る事ができました。
エニシアさんを始め、個人でビジネス展開している人の働く場所が増えてきていたり、個人オフィスをシェアする取り組みがあったりと、ネットで探すだけでは知りえなかった情報も多々。
岐阜は大企業のオフィスは少ないけど、個々の力が魅力的な街。
暮らしたり帰省したりの岐阜ではない働く場所としての再定義、地元の進化に新たな可能性を感じました。
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今後のワーケーション制度に期待すること
帰省先の実家ワーク解禁に期待!
この働き方が実現すれば「長期休暇の取得」「夫と休みを合わせて帰省」
、私の課題はクリアできます!!
実家での在宅ワークの許可、ぜひお願いしたい!!(これを果たしてワーケーションと呼ぶのか??は別ですが、、。)
そして長期休暇の大渋滞に巻き込まれずに済む!
都会の喧騒を離れて自然豊かな実家で1ヶ月くらい仕事、最高だ!!
東京を離れ、自分の好きな街で働く。
そこで見えてきたのは、旅先の楽しさだけではなく、街のリアルな現状と今後の可能性。
このワーケーション後、岐阜でデザイン会社を営んでいる方と知り合い、「今度のワーケーションはぜひうちのオフィスでどうぞ。お互いの仕事の後、街の未来や可能性とBBQのこだわりについて話しましょう」と声をかけて頂きました。
他の企業のオフィスで働くなんて楽しそうだし、そこに居住していなくても自分の好きな地域にちょっと関わることができる。
これぞワーケーションの魅力、醍醐味なのでは。
“移住するのはちょっとハードルが高い、でも住んでみたいくらい好きな街がある”
そんな人は、まずワーケーションを活用し「働く」を通して街に少しづつ関わってみる。プチ故郷として定期的に訪れるもよし、移住実現するもよし。
全国各地にプチ故郷がたくさん増えるなんて、素敵な未来。
コロナ禍で見直された、働くことと暮らすことの密接関係。
働く場所で暮らす場所を選ぶのではなく、暮らしたい場所でで自分らしく働く。
ワーケーションがその実現を後押しする制度になることを期待します!
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次回へ、バトン
“ワーケーション考察_レポート編” 次回は 遂に4人目!アンカーを迎えます。
我らの頼もしいグループリーダーでもあり、やんちゃ男児×2の逞しい母でもある“おに”へバトンタッチ!
【子連れ帰省ワーケーション@つくば】をレポートします。
これまでのレポートとまた異なった母視点でのワーケーションに期待大。
ぜひお楽しみに★
最後まで読んでいただきありがとうございました!
サビワクβ㌼