『とかげくんのしっぽ』 | わが家の絵本紹介#2
『とかげくんのしっぽ』は、イラストレーターでもあるツク之助さんの絵本の一つ。ツク之助さんの描くフトアゴヒゲトカゲの可愛さに骨抜きにされた我々夫婦が、買おう買おうと思っていた絵本のひとつだ。
とにかく絵が可愛い。可愛い以外の言葉が思いつかないほどに。
肝心のおはなしは、ある日「ぷつん」と切れてしまったしっぽを探して、とかげくんがいろんな動物に会いにいく物語。可愛いだけではなくて、じつはちょっと勉強になったりもする。
いろんな動物のしっぽを見せてもらう、とかげくん。ページをめくるごとに、とかげくんのしっぽにもぜひ注目してみてほしい。
わが家では、冒頭の「ぷつん」ととかげくんのしっぽがなくなるくだりで、
「たーいへーん! しっぽ、どこ行っちゃったのかな?」
「さがしにいこう!」
「そうだ、いこう!」
と、3歳児とやいのやいの言いながら読んでいる。
最近では、一人で引っ張り出してきて音読をしている。と言ってもまだひらがなを読めるわけではないので、覚えたストーリーを読み上げているだけだけれど、文字の分量と絵と内容のバランスが覚えて読み上げるのにちょうどいいようだ。
登場するのはウサギ、猫、犬、豚といった小さい子でもわかる生き物ばかりなので、「ワンワン・ニャーニャー」がわかるくらいの子でも楽しめる。
絵本の中にはヘビのしっぽも出てきて、「どこからが しっぽなの」という台詞が出てくる。
「どこからしっぽ? 足がないからわからないねぇ」
とはわが家の3歳児の言葉。どうやら自分で考えて、しっぽを足より後ろの部分だと思ったようだ。そんな子どもの気づきを知って感動したのも、この絵本のおかげ(親バカです。正しくは肛門より後ろがしっぽ)。
しっぽの切れるとかげくん。また生えてくるしっぽ。
結局誰がしっぽを持って行ったの? にもちゃんと応えてくれる。
いまの季節、ちょうど道端で日向ぼっこ中のトカゲやカナヘビを見かけることも増えてきた。そんな身近なトカゲの、不思議な生態を知るきっかけにもなる、可愛い可愛い絵本なのだ。
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