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さびあねらとは?

さびあねらの語源はイタリア語のsabbia neraに由来します。
直訳すると黒い砂、黒砂という意味でしょうか。
これは実際に千葉にある地名で主宰が3年ほど暮らしていた住所でもあります。
もともとこの黒砂という土地は東京湾の海岸で都内の文人の避暑地となり発展して別荘地となった場所であります。最盛期には都内から文化人たちが海水浴、避暑に訪れ著名人が別荘を構えるような有閑な場所でした。かの神谷伝兵衛、ラストエンペラーの弟愛新覚羅溥傑夫妻の別荘もあったそうです。
現在では埋め立てにより海岸は遠く閑静な住宅街となってますが小さい商店や飲食店がぽつらぽつらとあり個人的にはこの場所を離れても魅力的な場所であります。
なぜこの名前をレストランの名前に冠したのか?
この理由は一度この場所で自分の店を持とうと最初のチャレンジをしました(現実にはなりませんでしたが)。当時イタリアで少しばかりですが生活をして商圏ではない場所で商いをするということに抵抗がなくむしろそういった場所にコミュニティーの核となる場所があれば素敵だと思い場所も決めてあと開業届を出すだけというぐらいまで準備したのですが(今考えればかなり無謀で吹けば飛ぶような内容でしたが)許可の関係で断念しました。
今でこそちょっと気の利いたおしゃれなお店があるようなゾーンですがその当時はあんなところでお店やって大丈夫?的な場所でした。(現在僕が開業しようとしていた場所には素敵なカフェが営業されてるので目の付け所は悪くなかったのかも?)
それから紆余曲折を経て都内でも経験を積み自然派ワイン、クラフトビール等にも出会いようよう再び自分の店を持つ考えが頭をもたげてきまして、改めて名前をどうしようかと考えたときに、自分自身あれからブラッシュアップして全く違う自分なのですが初心に帰るという意味でもあの黒砂という場所にいたときの自分や情熱を忘れないという戒めも含めて黒砂を名前にしようと考えました。あとは単純に黒砂という場所が好きだったということもあります。
前述のとおり黒砂をイタリア語にするとsabbia nera(サッビアネーラ)となるわけですが黒砂を離れてから徐々に意識してきたこととして自分は日本人であり自分という個人の経験を体現する場所にしたいという願いを込めてサッビアネーラをカタカナ英語風に読みかえてさびあねらをタイトルにすることにしました。

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