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牡牛座3度のサビアンシンボル(象徴解釈)

Taurus 3:Step up to a lawn blooming with clover.
《日本語訳》クローバーが花盛りの芝生に歩み寄る。


【牡牛座3度の意味】

  • 豊かさに満ちた世界観

  • 日々の積み重ねがもたらす成果

【牡牛座3度の解説】

クローバーは“豊かさ”の象徴

クローバー(和名:シロツメクサ)は豊饒・潤沢・春・新生のほか、葉が3枚あることから(数の)3、三位一体の象徴とされています。クローバーは「シャムロック(shamrock)」とも呼ばれますが、これはクローバーを含む3つ葉植物の総称であり、シャムロックもクローバーと同様、豊饒や3を表します。

サビアンアンシンボルの3度にはサインの世界観が示されており、牡牛座サインの場合、それは豊かさと考えることができるでしょう。そして、牡牛座サインの世界観は、クローバーの植物学的な特徴を知ることでより明確になります。

クローバーの植物学的特徴と牡牛座サインの世界観

クローバーはマメ科シャジクソウ属の多年草です。株の根元から匍匐茎(ほふくけい)と呼ばれる茎を多数発生させ、茎の節からひげ根を地面に下ろし、地面を覆うような形状で伸びます。しっかり根を張り、踏まれても枯れにくいクローバーは牧草やグランドカバーに適していますが、一度繁殖すると完全に抜き取るのは困難です。
また、マメ科植物の根に付いている根粒菌は土壌に窒素を増やし、土壌を豊かにする働きがあることから、クローバーは緑肥としても利用されます。

いにしえの人々はクローバーの植物学的な特徴(旺盛な繁殖力、土壌の肥沃化など)を見て、豊饒の象徴として選んだのかもしれません。

クローバーが横に伸ばした長い茎から無数の根を下ろし、やがて群落を形成するように、牡牛座サインは地道な努力を積み重ね、安定した基盤を築き、最後には労力に見合う成果を手にします。この成果は名誉・名声・地位といった無形のものではなく、お金や家など具体的な形を持つものでしょう。

牡牛座サインの世界観は“豊かさ”ですが、その豊かさは最初から存在するわけではなく、日々の積み重ねによってもたらされる成果と言えます。

豊かさが持つ二面性

牡牛座3度の「lawn=(手入れされた)芝生」は、おそらく家の庭にあるような芝生をさしているのでしょう。ガーデニングではグランドカバー用の植物として利用されるクローバーですが、刈り込まれた芝生を美しく保ちたい人にとって、芝生の隙間にびっしり生えるクローバーは厄介な雑草です。

牡牛座3度で芝生に歩み寄っている人物は、もしかすると繁殖したクローバーを見てうっとうしく思っているかもしれません。繁殖しているクローバーを自然側から見るのか、人間側から見るのか……それによって、クローバーに象徴される豊かさの捉え方は変わってくるでしょう。

牡牛座3度は牡牛座サインが豊かさを好むと同時に、豊かさを生み出す才能に恵まれていることも意味しています。
しかし、旺盛な繁殖力を持つクローバーがあっという間に野原を覆いつくし、他の植物を駆逐してしまうように、豊かさへの希求が過度な欲望と結びつくと、自身が生み出した豊かさに埋もれてしまう(=堕落してしまう)危険性も潜んでいるのかもしれません。

image photo : by MetsikGarden(pixabay)

サビアンシンボルの解釈について

当記事の内容は、サビアンシンボルを考案したマーク・エドモンド・ジョーンズやサビアンシンボルの解釈を著したディーン・ルディアの解釈とは異なります。サビアンシンボルに登場する要素を象徴として扱い、象徴が意味する内容に基づいた独自の解釈を行っています。

牡牛座のサビアンシンボル一覧

牡牛座1度のサビアンシンボル
牡牛座2度のサビアンシンボル
牡牛座3度のサビアンシンボル
牡牛座10度のサビアンシンボルで1年を振り返る

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