ラジオ品川『クリス米村のGO!GO!レインボー!』→#バレンタインデーの話
「こんばんは、クリス米村です。
まったくまいるよ。
もう届いているってさ。
ダンボールが何箱だっけ?
え?
今の段階で12箱?
1ダースはヤバい。
ちょっとは考えてほしいんだよな。
食べれるわけないっつーの。
いや、嫌いではないんだ。
むしろ、どちらかというと、好きな部類には入る。
でも、多すぎだろ。
もちろん、みんなの気持ちはうれしい。
まだ早いけど、今から礼を言っとくよ。
ありがとピン。
ふざけてるわけじゃない。
オレの本心だ。
それはともかく、毎年毎年のことだろ。
局のスタッフやうちの事務所スタッフ、全員に配っても、90%も残ってるんだ。
去年、オレは言ったんだよ。
捨てろって。
ファンの気持ちはしっかり伝わったわけだから、役目を終えたわけだろ。
なんていうか、ジュースを飲み終わったあとの、空き缶みたいなもんさ。
だから、さっさと捨てろって言ったんだけど、スタッフの1人が提案してきたんだ。
知り合いに、恵まれない家庭環境の子供を預かってる施設があるから、持っていっていいかって。
それを聞いたオレは、すぐピンときた。
だいたい、オレの周りの人間の言ってることなんて、ほぼ使えない。
オレの役目は、下らない意見の中から、まともなものを救い出すことなんだけど、これがまた難しいんだ。
頭が悪いヤツがやると、バカな意見を採用しちゃう。
だから判断にも、頭の良さやセンスがいるんだ。
でも、施設に持っていきたいってプランを聞いたときに、オレはすぐ思った。
これは、いいアイデアだと。
とっても難しい判断だったけどね。
ほかのヤツだと、却下するんじゃないかな。
とにかく、子供は甘いものが好きだろ。
甘いものが嫌いな子供なんて、見たことない。
ピッタリだと思ったよね。
だから、今すぐ持っていけって言ったんだ。
実際、ダンボールを車に運ぶのも手伝ったからね。
で、あとでスタッフに子供たちの様子を聞いたんだ。
どうだった、って。
クリス米村からのプレゼントだって言ったら、子供たちはめちゃめちゃ喜んでた、っていう話だった。
そう聞いて、オレは言ったんだ。
そんな小さな子供が、オレのこと知ってるわけないじゃないか、って。
オレがいくら有名だからって、そりゃないだろ、って。
そしたら、施設には中学生や高校生もいて、そのぐらいの年齢だと、知ってるらしいんだ。
いや、まいるよな。
そんな子供まで知ってるとはね。
だったら、クリス米村からのプレゼントだって知ったら、うれしいだろうな、って思った。
いいことをしたあとは、気分がいい。
でも、そもそもの言い出しっぺは、そのスタッフなんだよな。
だから、ほんとはそのスタッフが子供ヘあげたプレゼントなんだけど。
細かいことはいいか。
もともとオレがファンからもらったやつだし。
それに、オレのことを知ってる子供なら、オレからのプレゼントだって言われた方がうれしいに決まってるし。
難しい問題だ。
リスナーのみんなは、オレが手柄を独り占めしたみたいには思わないよな?
気になってさ。
だから、今年はオレから言い出そうと思ってる。
恵まれない子供たちに、あげようぜ、って。
まったくオレぐらい影響力のある人間になると、良いことをするにも気を使わなくちゃならない。
こういう立場ってのも、つらいんだぜ。
本当に、逃げ出したいときもあるんだ。
だけど、これからもオレは良いことをし続けるだろう。
難しい道だけどね。
まったく、オレってヤツは。
人気あるのも、当然か。
じゃ、今日の1曲目はこれにしよう。
話の流れ的にもピッタリだ。
聴いてくれ。
『人気の理由』」
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教訓👉本人が思ってるところとは違うけど、当たらずとも遠からず、ですか。笑
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