限界紅茶オタク選:初心者まずはここ買え5店+
どうも限界紅茶オタクです。紅茶の新作noteはお久しぶりだね!
近況といたしまして、10月になぜか落書き紅茶オタク漫画が少々バズりまして
https://x.com/sabasty/status/1713461279426498744?s=46&t=dPy86JSxP3ZxHvmW9FTnRw
なんとまとめてくれた方がいたりtogetter公式から簡単な取材を受けるなど主に通知欄が忙しくしておりました。俺は二次元オタクの原稿してた。
まあでも結果的に縁がなかったお茶関係の方と繋がれたし、国産紅茶noteをついでに宣伝したらガチで突然注文が大量にきましたよ!? とインスタのほうに茶園さん御本尊からコメントなどありまして、そういうフットワークの軽さ愛してるぞ! ってなってます。オタクは狂ったオタクが好き、わかるよ……
今回の趣旨
秋を迎えたし、紅茶のみてえなー、という人に普段俺はここでこういうの買ってるよ、的なまとめ記事です。
国産のような茶園さんから直接の買付けではなく、信頼のバイヤーから安心して買おうみたいな話。
クソ長いので章タイトルに価格帯を書きました、上の目次から予算に合わせてそこだけつまんで読む使い方をしてください。
定番ルピシアここからだ:550〜1000円以下
紅茶オタクの沼の入り口として名高いルピシアです。とにかく取り扱いの幅が広く、フレーバーティー沼にも行けるんですが、産地沼への道も善意で整備されています。
一部オタクからは主にフレーバーをつける茶葉の品質やセンスについて悪く言われたりしてますが、正直そこは時期とモノによる。
実際、俺にお茶を教えてくれてる兄貴・姉貴はルピ出身者も多く、また全国展開しているため実店舗に行きやすい、まさに入り口です。
おすすめ:ベルエポック(730円)
ルピ紅茶総合部門優勝。(個人の感想です)
ルピはブレンドを沢山扱ってますが、いろんな産地の良いところが出ているブレンドという意味ではこれです。俺も常備してる。
ミルク、砂糖、ジャム、そして酒(!)、何を入れても安定してうまい、そして安い という初心者から限界オタクまで安心のブレンドです。
ヤン・ウェンリー提督みたいにせっかくユリアンが美味しくいれてくれた紅茶にブランデーをぶち込みまくるダメなオタクにもおすすめ。ちゃんと紅茶の味が残ると思う、適量なら!
産地別ブレンド(550〜850円)
ダージリン ザ・ファーストフラッシュ 850円
ダージリン ザ・セカンドフラッシュ 850円
ダージリン ザ・オータムナル 800円
アッサム カルカッタオークション 800円
ウバ ハイランズ 550円
セイロン・ディンブーラ 630円
(オンライン品切れ中)セイロン・ルフナ 630円
値段のする茶園指定も売っているんですが、ルピシアは大手のためか「誰が飲んでも美味しい」茶園を入荷する傾向にあり、それなら産地別にバランスよくブレンドしたのをたくさん買って飲み比べるほうがお得だと俺は思います。安いし。
ダージリンが三種類あるのは「季節」の違いで、茶葉の収穫時期、上から春摘み・夏摘み・秋摘みです。
ファーストはさわやか緑茶風で日本で人気、セカンドが全世界で人気で有名なマスカテルはここ、オータムナルは少しマニアックという感じ。
もう少しお金出せるなら◯◯フラッシュ・2023(例)と年度のついたブレンドが1500円くらいで別途あるんで、そっちから入っても良いと思います。
茶葉には熟成の概念があるので(劣化だと言う派もいるが、俺は熟成派)一概に新鮮な茶葉だけが正義ではないんですが、まあ入り口として採れたてを味わうのはいいことです。
セイロンを三種類あげたのは「標高」の違いで、ウバが「日本人好きやろ」と書いた標高の高いところ、ディンブラは高~たまに中、ルフナが低いところです。
スリランカは島国なんですが、島全体が一つの大きな山みたいな地形なので、だいたいの標高で味が違うんですよね。なので、こういう手軽なところで飲み比べるなどして、どれが好きか知っておくと後々楽です。
俺は何しても美味しいローグロウン(低いとこ=ルフナ、サバラガムワ)が好き。セイロンに関してはこの後に紹介するセイロン系店舗で山ほど売ってるのでそっちで履修してもいいぞ!
青山ティーファクトリー(1000円台半ば〜)
実店舗は古書店と喫茶店とカレー屋の立ち並ぶ神保町にあります。青山から移転したので名前が青山のままなんですね。
店主さんひとり+実店舗では店員さんがいることもある、程度の小さなお店ですが、喫茶激戦区の神保町を生き延びている信頼がある。
仕入れを店主さんがやっていて、この方のセレクトがともかく良い。
毎年のように現地に飛んでは相棒の現地人の方とともに買いつけていて、同じ産地でも今年はここがいい! みたいな仕入れをしてくれるので、どれ買っても間違いはないです。茶葉の種類はそこまで多くないので、一つずつ説明を読んでみて合うのを探すといいでしょう。
興味のある人はホームページの「店主の雑記」のログを読むと、古書店街の店主らしい古風な文体の短文から滲む味わいがあります。仕入れの船を待つ様子など、物語を含めて茶葉を楽しみたい人はぜひ。
MITSUTEA(1000円台半ば〜)
実店舗は神奈川なので俺は伺ったことがないのですが、イベントによく出展されるのでお話を伺える機会はわりとあります。
ここも信頼のバイヤーさんなので正直どれ買ってもうまい。標高の好みがわかればそれで選ぶといいです。俺はサバラガムワが好き。
農園単品買いで1500円程度なんですが、WEB限定の飲み比べセットやテイスティングギフトが充実しているので、課金して飲み比べて楽しむのもいいでしょう。ギフトセットは自分のために買うものです。限界オタクしぐさ。
TEAPOND(1200〜2000円台)
フレーバーも扱ってて各国農園別もブレンドもある総合店。実店舗は都内なんですが絶妙に乗り換えが難しくて伺ったことがないです、そのうち行く。
初心者はブレンドの説明を読んで、自分に合いそうなものを選ぶとよいでしょう。何も希望がないならアウルブレンドが代表作かなあ、これはダージリン系統の高いところのブレンドです。
農園別は手頃なわりにどれも個性が出ている。シーズンにつき少しずつの精鋭なので選びやすい上、どこも限界紅茶オタクにはお馴染みの安定した農園なので安心感があります。
目玉というか、注目産地としてネパールの紅茶を毎年けっこうな種類入れていて、チェックしやすいと思います。
ネパールの主な紅茶産地はヒマラヤのふもと、ダージリン地方のすぐ隣で労働者の行き来があり言語もほぼ同じなのでノウハウを持ち帰って良い葉がどんどん生まれている今熱い地域です(早口)。
ジークレフ(2000円前後〜♾️)
う わ で た
すいません。訓練されし店員さんたちとそれをまとめあげ、世界各地のおいしいお茶を仕入れることに余念のないオーナーがポエミーなメールマガジンとツイートをお届けしてくれる紅茶オタクの憩いの場。
昔はサロンがありましたが今は販売のみ、ただしどこも試飲をお願いできます。しかも頼んだのは一個なのに比較用を出してくれることが多い。(※お店の混雑具合によります)
オーナーのポエム、もとい茶葉紹介マガジンのログはこちら。
ともかく茶にかける熱量がすごいので、なんとなく気になるタイトルをつまみ読みだけでも楽しめると思います。
なんといっても店員さんの対応能力がレベチなので、ぜひ実店舗で好みを伝えて選んでほしいのですが、通販なら思い切ってまとめ買いで飲み比べるくらいがいいと思う。というわけで値段は∞に……
仕入れにより顔ぶれがいつも違うのでおすすめを出しづらいんですが、セット売りをしているし福袋もあるんで、思い切っていい紅茶が大量に欲しいぜ! という人は課金チャンスだと思います。もうすぐ福袋もあるよ!
+場外乱闘:mahisa(マヒシャ)(1000〜1500円)
実店舗は神戸に複数あり、関西圏の方には身近な存在のようです、羨ましい。俺は通販での履修です。
なんで場外乱闘かというと、こちらの茶葉は鬼のように大量にいれて極濃に出し、ミルクで割れ というストロングスタイルを貫いているからです。
ふつうの茶葉が4〜6gで300ccだとすると12〜16gで300cc入れろと書いてある。茶葉の説明を読んでビビる。
でもそれがうまい!!!
あと茶葉がすぐなくなる!!!!
ミルクティー派は一度試してほしい、でもこのストロングスタイルに慣れ切ったら茶葉がナンボあっても足りねえというまた別の沼のご紹介でした。
おわりに:あれがないこれがないはまた今度
個人的にはウェッジウッドとかハロッズのブランドものの紅茶とか、オタクとの交流がさかんなワンダーリンクスさんとか、ブレンダーの手腕で売ってるフィーユ・ブルーさんとかも紹介したかったんですが、とりあえず手元にある紅茶をどこで買ったか的な話としました。
こうして並べてみるとルピシア安いなー!?
でもまあセイロンに関してはそこまで値段いかないので、別のところで買ったほうがキャラクターはわかるかも。
ダージリンはねえ、沼すぎて専門店があるくらいなので、一回ルピみたいな優しい大手で耐性をつけたほうがいいです。命と財布にかかわる。
また! 何かしらのネタを思いついたら書きます!