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初期短編集とは。。。
六月末にKindleで「淵となりぬる」を出してから3ヶ月。
初期短編集「犬と東京タワー」をKindle化しました。今年二作目。
今回は書き下ろしの新作長編ではなく、投稿小説サイトに置いていた昔々の短編を一冊に纏めたものです。
「犬と東京タワー」「honey」「さくら、さくら」「ココア。」+書き下ろし(さくらさくら続編)が収録されています。
「ココア。」と「さくらさくら」ここにも載っけてますね。ココア。は既刊本「きれい。」の続編というか、突発バレンタインSSで、最近の書いたやつですが、短いし、おまけ。
犬と〜と、honey(犬と東京タワーの続編)、ココア。は、ちょこっと手直ししたくらいであんまり変わってないのですが、今回苦労したのは「さくらさくら」でございます。
書き下ろしのSSを書いたとしても、一、二ヶ月でサクッと纏められると思っていたんですけどね。。。意外と時間がかかってしまいました。
元々このお話は、友人と初めて作った同人誌(オリジナルとしては)に掲載されていた作品で、いわゆる処女作ってやつです。ウン十年ぶりに読み返したら、のたうち回るレベルでした。
なので、WEB掲載時にはかなり改稿していてですね、特にラストシーンはほぼ全カットレベルで削り、ふわっと終わる感じに。実は正直、短編としてはこっちの方が正解かな。とも思っています。(ストーリー自体は変わっていません)
で、今回のKindle版「さくら、さくら」は、一応「初期短編集」だしなーということで、逆になるべく元の形に戻すように改稿してます。
そして、カットしたラストシーンをなるべく変えず、尚且つもう少し読めるレベルに改稿する。という、自分で自分の首をぎゅーぎゅー締めるような羽目に。。。
……WEB版に改稿した時、どうにも上手くいかなったから端折ったのに、またチャレンジとかマゾなの?
結果、その試みが上手くいったかどうかは謎ですが、とりあえず書けたので出します!(ちょっとヤケクソ)
それでも、拙いなりにその当時の私が書きたかったラストなので、気に入っていただけると嬉しいです。
あ、こっちはこっちでこのまま置いときますので、読み比べも出来ますよ(笑)
「さくら、さくら」のラストシーンの続き、というか「その後、二人はこうなりましたよ〜」という補足の書き下ろしが「はるなつあきふゆ」になります。時系列的には、本編の五ヶ月後くらい。どっちも1990年代初頭という時代設定。
今よりももっと同性愛に対する理解がなかった頃のお話なので、現代的感覚からすると違和感があるかもしれないですが、この時代の空気感?を思い出しながら書きました。
「犬と〜」の二作も同様で、こっちは2000年頃ですが、それでもオフィスで煙草吸っちゃうし、今時の出版業務ってこんなんじゃないよねー。と、遠い目になりながらも、その辺はいじらず。
お若い方は新鮮な感覚で、同年代の方は懐かしく思いながらお読みいただければ幸いです。
今回も表紙は、手作り感溢れる写真表紙ですが、わりと好きなんですよねー、表紙作るの。中表紙もつけたりして、電子書籍のみだけど紙本作る感覚で楽しめました。
昔の作品メインなので、お安めで。こちらもunlimitedで読めます。
まだまだ先になりそうですが、次回の書き下ろし新作は、また「リセット」みたいに素敵なイラスト表紙を描いていただけたらいいな。と目論んでいます。お金貯めよう。。。