「未成年の主張」で感じた若者のバズりたい欲

鯖女です。

先日テレビでV6の「愛なんだ」という特番をやっていたらしい。
放送後Twitterで番組の動画がたくさん回って来て知った。



この番組には「未成年の主張」という有名なコーナーがあるのだけれど、私はこれがとても好きだ。
レギュラーで放送されていた当時小学生だった私は、少し年上の中高生が屋上から思いの丈を叫ぶ姿をなぜか気持ちよく思っており、毎週とても楽しみにしていた。

先日の放送でも同じコーナーが放送されたらしい。
しかし、動画で回って来たそれは思っていたのと違かった。



なんというか、昔より若者があざとい気がした。
例えば、生徒が面白いことを言っても笑ってくれない・笑いそうになったら黒板の方を向いてしまう先生に

「これ以上焦らさないでーー!」

と叫んだ少年がいた。
(いい加減笑顔をみせてという訴え)

面白い表現を使ってお話が上手な少年だなと思いつつ、どうしても私はその言葉の背景に

「こう言えばウケるはず」
「放送で使ってくれるはず」
「SNSで話題になるだろう」

というあざとさを感じずにはいられなかった。こういうのを感じてしまうと、私は急激に冷める。「あー。狙ってんなー。」と。 ひねくれた大人になった私は、作られた面白さで笑うのは負けだと思っている


また、道端でAVを拾ってしまい、仕方なく家に持ち帰って中身を確認した消防士志望の少年は、
消火活動、大変でしたーー!
と叫んでいた。
もはや、主張ではなく小話である。

消防士になりたい僕が→大人なビデオを拾ってしまい→消火活動♡

という一連の出来すぎた流れに、ついバズりたい一心でついた嘘なんじゃねえかと思ってしまった。(本当だったらごめんね)


別にウケを狙うことが悪いと言っている訳ではない。
良く言えば、さすがSNS世代は発信慣れしてるなぁ、と感心したのである。

スマホのなかった時代では、人前で自分の主張をする機会がとても貴重で、それ自体に意味があったのかもしれない。
でも今はいつでも世界中に自分を発信することができるから、「意見の主張」なんて当たり前で、「いかに人の気を引くか」「興味を持ってもらえるか」ということを彼らは重要視している気がした。


けど、私の大好きだった未成年の主張はこんなに欲望渦巻いた企画だったっけ.....と、少し悲しくなってしまった。
純粋な目で楽しめなくなった私が悪いのか......

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