「後先考えない主人公」の主人公抜きな人生

 とうとう夏休みが終わり、秋学期が始まった。
まぁバイトの本数も減るし、サークルも再開するわけだから楽しくない訳ないのだが、改めて一時間半の講義を受けると、脳が「ふえぇぇえ~、始まったぁあぁあ」という見慣れた感覚に陥って、生活も、僕も、新規されたことが一つもない僕の大学生活が再生されただけなんだと察した。

大学一年生の癖に何言ってんだと思うが、もしかしたら卒業するまでこんな感じなのかと思うとちょっとだけ気分が下がる。


 新しく履修したマスメディアに関する授業で、教授はこんなことを言っていた。

「課題は全て手書きで行います。今はデジタルの時代なんですけどね、本職の方たちの中には未だ手書きで仕事する人もいるんですよ。それに難しい漢字とか慣用句とか、pcやスマホが勝手に変換してくれますよね?それを皆さんは使ってると思うんですが…それって本当に自分の言葉ですかね?」

まぁこんな感じの事。

課題手書きはさておき、今こうしてデジタルで日記を書いている身としては「本当に自分の言葉なのか?」と言う問いに少しドキッとした。

いや、勿論全投稿僕が書いているけど、いつも書いている日記を、手書きで、同じ雰囲気で出せるかと言われると、正直自信は無い。

もしかしたら既に僕の目は、何も考えずに行った変換が間違えていないかを確認するための球体に成り下がっているのかもしれないし、僕の手はペンを持つ力もない、キーボードを打つだけの脳と直結した棒になってしまっているのかもしれない。

…手書きも悪くないんじゃないだろうか。「9なのか5なのか分からない」という理由で数学のテストでバツをもらったり、バイト先で同僚用のお知らせを「丁寧に書いてね!」と毎回店長に念を押されてる程の達筆を魅せる時が来たのかもしれない。

 それにしても初日から休校する授業があったり、初回だけzoom等のオンライン授業で済ませようとするお陰で一々時間が空く事に嫌気が差している、そしてそれをギリギリになって知る自分にもいい加減飽き飽きしている。

事前にメールや告知があったはずなのに、どうしてかそれを確認する行為を忘れてしまうし、なんならどこの教室でやるのかもロクに確認しないから知らない授業に突撃したこともある。昨日もやった。

大学の学費っていつ払うのか今更調べたし(調べたのに怖くてよく分かんなかった)

「103万の壁」というのもよく分かってないので夏休み中は滅茶苦茶バイトを入れた。

思考放棄してる?って位に後先考えてなくて、ジャンプ作品によくある「後先考えない主人公」から「主人公」だけを引き抜いた人生なんじゃないかと錯覚してしまう。

まぁでも悪い気はしない、だってこうして痴態を晒しているだけで妙に達成感が湧いてくる。これはきっと主人公だったら成しえないだろう。

なんでってそう思うかって?
ルフィがnoteやってたらめっちゃ嫌じゃない?そういう事だよ。

まぁそんなわけで、これからも攻略していこうと思う、また始まった大学生活を、勇者の剣が如くかざしたnoteを携えて。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?