雰囲気で生きております

 このタイトルを思いついた瞬間、中学の時に雰囲気を「ふいんき」という奴が許せないと熱弁する友人を思い出した。
これ今日話すこととなんも関係ないです。


 恐らくちょうど一年前、僕が通っている大学の推薦試験の日だった。懐かしい、小論文もドヤ顔出来るくらい上手く書けたので試験後も不安は無かったのを覚えている。

因みに詳しい受験の話は過去に残しているので是非こちらも読んで欲しい。

帰りのバスを待っている時、隣に同じ受験生の女の子が座った。少しだけ話をして、バスも一緒に乗った。暫くバスに揺られた後、隣に座っていた彼女が口を開いた。

「あの、実は顔がすっごくタイプなんだよね」

生まれて初めてそんなことを言われた。俗に言う逆ナンをまさか受験後に食らうとは思わなかった。勿論嬉しかった。全然あれがあれした。

まぁもう結果だけ言うとそれ以降は何も起きず、私は推薦に合格し、彼女は大学内で姿が見えないので恐らく落ちた。まじ人生なんてこんなもん。


 バ先で痴呆が露呈して、研修中に逃げた同じ大学の同級生(男)に、彼が飛ぶ前「彼女いる?」と聞かれた。その真意を問いただしたら「え、居そうな雰囲気したから」と言われた。少し耐えて居そうな雰囲気とは何かを問いただした所、「大人しい雰囲気かな」と言われた。

帰り道ちょっと発狂した。

ここまで来たら分かるだろうけど、ていうか失恋の話noteでやってるから分かるだろうけど、今まで一度も彼女なんてできたことない。なのにどうしてそんな酷い事を言われなきゃいけないんだろう?

んだよ大人しいって、一度も自分をそう捉えた事なんてないわ。大人しさだけで惹いてくれる人なんて居るわけねぇだろ、もし居たらハシビロコウでも好きになれるんじゃないの?いいね、省エネで。

なのにその同級生君には彼女がいた事あるらしい。今回のバイト経験で絶対逃げ癖付いたに決まってんのに、そんな奴の人生にも俺は勝てないのか、こんなにバイト頑張ってるのに。

ちょっと前、同じ大学の奴が入ってすぐに辞めて、偶に会うと必ずバイト続けてるか聞かれ、やってると答えると「えぇ、まだ続けてたんだw」って毎回言われても堪えて頑張っているのに。


 自分の顔は好きじゃない。性格が合わなさ過ぎて顔まで醜く見える事ってあるよね、それが自分の身に起きている。

中学時代、面と向かって「ブス」と言ってくれた女子にありがとう。

同じく中学時代「普通にイケメンじゃね?」と言ってくれた塾の先生ありがとう。

高校時代、コロナ禍でマスクしていた頃、目が合っただけなのに「雰囲気イケメンだ」とハッキリと言っていた上級生のギャルありがとう。

同じく高校時代、マスク解禁後の顔を見ても「かっこいい」と言ってくれた同級生の女の子ありがとう。

同じく高校時代、「何考えてるか分からない」「人殺してそうな目ェしてる」と陰口叩いていたチンピラ君ありがとう。

御陰様でちゃんと自分を見失いました!!!

 まじで今は雰囲気で生きている。周りが自分をどう思っているのか何となく察せてしまうのだ、だから周りの抱いているイメージに合わせた行動をとって時間を潰している。そうした方が何も起きないし。

 「顔がタイプなんだよね」と言ってくれた女の子は、別に僕の方はと言うと全然タイプじゃなかった。バスの運賃足りなくて困ってたら200円くれて、「顔がタイプだからくれたの?」と質問して試験の日は終わりを迎えた。

僕に彼女等が出来ないのは、その大人しい雰囲気(笑)フェイスとかよりも、性格が普通に無理なんだろうなって改めて思いました。現場からは以上です。

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