瞬きの間に
majikoのライブに行ってきた。もうそれ以上言うことはない。この喜びの１００％を前面に出すには、私の基礎能力が余りにも足りないからだ。この日受けた感動だけで、私は一秒間に地球４周できる気がする。光の速度の二分の一よりちょっと速いですよ。
まぁでも流石に語りたい、語りたいよ。普段の日記とは真反対のテンションになるし、majikoを知らない人からしたら意味のわからない日記になるけれど、まぁ僕の人生だからね。majikoはね。
開場の３０分前でもライブハウスの前は人だかりで出来ていた。若者以外にもおっちゃんおばさん位の年齢の方もいて、若者以外にもmajikoを知っているのかという気持ちよりも、その年でライブハウス行くのかと少しビビった。
入り口前に先行で販売されていたブレスレットとTシャツを即決で買った。合計8000円、土曜日のバイトは平気で八時間以上労働している為、私の土曜日が数秒で消し飛んだという事になるが悔いはない。
そしてライブあるあるであるチケット代とは別でドリンク代の請求もかましてくるシステム、それに加え荷物預かりのシステムもあるらしく、それも代金を頂戴するようだ。チケット代と総合するとほぼ一万円になります。
日曜日のバイトも平気で八時間以上労働している為、私の先週の日曜日も数秒で消し飛び、休日の存在が消え去った音がしたけれど悔いはない。
初めてのライブ、入場する前は何をどうすれば良いのか分からなくて恐怖でしかなかったが、入ってしまえばそこは楽園だった。しかし初めてとは恐ろしいものだ。無知とは、確かに悪ではないが、僅かに恥を孕んでいる事を忘れてはならない。つまりね、ライブ舐めてたわ。荷物預かりケチってリュック背負って参戦したけど肩痛いし、立ったままだからやっぱり体力が減り続ける。
あとさぁ、一個聞いていい？皆ドリンクどこやった？ライブ初めにドリンクチケット使ってコーラ貰ったけど、片付けるタイミングわかんなくてずっと持ったままでライブ始まっちゃったよ。周りの奴らは何故か手ぶらで手拍子とかできるのに、氷パンパンに入ったプラコップが片手にあるせいで何もできなかったよ。あいつらドリンクどうしたんだよ。あれか？食った？トモダチコレクションみたいに容器ごと食った？じゃないと説明付かないよ。
いろいろあったけど、ライブは本当に楽しかった。まずね、最初いきなり始まる「狂おしいほど僕には美しい」→「TENGIC」ね？音量に慣れなくてその二曲の後からすでに耳の感覚がおかしくなってた。別にmajikoに鼓膜破壊されるなら問題は無いのだけれど。今思うと五体満足で帰れて良かったなと思ってます。
中盤には「エミリーと15の約束」から、私がmajikoを知るきっかけになった「ひび割れた世界」が流れてきて、感動のあまり泣いた。
終盤には「GHOST」や「ダークヒーロー」、「テディ」といった最近の曲たちも拡声器やライブならではのアレンジがされていて、気が付いたら横ノリだか縦ノリだか分からんが元気に飛び跳ねる事が出来た。
ライブで楽しかった所といえば、前奏からどんな曲か即座に分かるあの瞬間だ。周囲の皆も当然分かるんだろうけど、その当然というのが重要で、普段の「何その曲？」みたいな空気感とは違う、「みんな知っているよ」という共通認識が、優位性をも通り越す安心感を生んでいるからだと思う。
あとは歌が終わった後のmajikoのmcね、同一人物を疑うかのようなふにゃふにゃした喋り方と動き方が面白かった。「皆サンタなんだよ！」みたいな事言ってた。
あとは「タイムカプセル」のラスサビに事前に配られた紙で作った飛行機を飛ばした。これは歌詞の中に紙飛行機が入ってるからで、粋な演出だと思う。因みに僕の作った紙飛行機は柱に激突して墜落しました。人類の敗北。ライブ後は近くに落ちていた誰かの折った紙飛行機を拾った。知らない誰かだけど、多分、込めた思いは一緒だからね。
まぁそんなこんなで初ライブ体験は成功を収めた。想像以上だ、生で最推しの存在を観れるということは、声を聴けるということは。でもやっぱり中にはカップルで見に来ている人もいて、心の底から羨ましい。俺だって一緒に語りたい！あの場に居たカップル共の顔覚えてるからな。友達と来ている奴らも同罪だ。
Xのスペースで少しだけ今日の事をぼそぼそ独り言をつぶやいていた。人間は声を一番最初に忘れるらしくて、私ももう今日の出来事が曖昧になってきている。でもやっぱり、声を忘れるのは悲しい。言葉は残るけど、対象を思い出せないのなら意味がない。だから声を録音した。楽しかった思い出を、熱が冷めないうちに嬉々として話している私を残したい。
瞬きしてる間に終わってしまった今日を、私はどんな手を使っても忘れない。
おまけ ライブ中に撮ってくれた全体の写真だよ、この中に私がいるから探してみてね。
終わり。