見出し画像

Stream DeckのPhotoshopプラグイン(公式)がえぐい

こんにちは。今日はStream DeckとPhotoshop、の専用プラグインについて語っていきます。
Photoshopでデザイン作業をされてる方向けの内容です。さらに言えば、いやでもぶっちゃけフォトショ作業ってショートカット覚えてるでしょ?っていう方向けかも。
イラスト作業については1個前のノートにまとめました。


大体ショートカットで済ます者によるレビュー

まず自分の作業環境ですが、以下のとおりです。
やるのはバナーを作ったりサムネを作ったりといったデザイン作業です。

  • マウスとキーボード作業。ペンタブは基本使わない。

  • 両手はキーボードに置いてるので、左手デバイス使ってない。

  • 大抵のツール切り替えや機能はショートカットを使う。

最初は、「Stream Deckって結局はショートカット代わりだし、デザイン作業のときはキーボードショートカット使うから別に使わんかな~」って正直思ってました。
でも今は舐めててごめんなさいの気持ち。

マウスを持つ右手がサポート対象

クリスタ作業時にStream Deckがサポートする対象は左手でした。
でもPhotoshop作業時のStream Deckは右手のサポートを担ってくれます。

そもそもとして、よく使うツールや機能はだいたいショートカットを覚えてますよね。左手はキーボードの左半分に置いてるので、常にだいたいのショートカットを押せる状態です。

じゃぁStream Deckは何に使うんだ?というと、ココこそがこの機体の本領発揮となる「自分が自由に設定したアイコン画像・並べ方で整理した機能」を「目視でみつけて物理ボタンで呼び出せる」、という点を活用していきます。

公式のPhotoshop用プラグインがまことに神

クリスタと違い、PhotoshopにはElgatoから公式に専用プラグインが出ています。

この専用プラグインにより、「ホットキー」機能でショートカットキーを指定することなく、直接ツールを指定できます。レイヤーの選択や新規レイヤーの作成なんかにもプラグインが用意されています。
でも一番助かるのはアクションを直接指定でき(て左手の指で押せる)ところだと思います!!!!

アクションを無限に登録できる

クリスタだと、①オートアクションにショートカットキーを割り振り→②そのショートカットキーをStream Deckのホットキーで登録する、という流れになるので、そもそもショートカットで割り振れるアクション数に限りがあります。
他の機能のためにキーボードを残しておかないといけないので。
Photoshopもアクションをショートカットに割り振れますが、やはり他を犠牲にするので結構悩ましいですよね。

それがなんとStream Deck×Photoshopなら、公式プラグインというズル神の恵みによって、Stream Deckのボタンにアクションを直接指定することができてしまうんです。
なので、

  • アクションを物理ボタンにできる

  • アクションをフォルダに分類して管理できる

  • アクションに好きな見た目のサムネイルを設定できる

  • 物理ボタンだから左手で押せる。つまりアクションウィンドウまで行かず=マウスをあんまり動かさず選択し、繰り返し実行できる

  • アクションのショートカットを無限に作れる

やばい…。

今までアクションあんまり使ってなかったけど、ちゃんと登録するようになった。

無限アクション編① Youtube動画のサムネイルを作る

例として、シリーズもののサムネイルを作る時の作業を想定して、アクション登録&Stream Deckで簡単にしてみました。
例えばこんな感じで、温泉の写真と名称を変えたサムネイルを毎回作っているとして…

いい名前(写真はフォトACより)

作業工程としては、

1.新規作成でサムネサイズのファイルを作る
2.ロゴ画像や共通タイトルを配置
3.2で配置した素材画像は、配置場所から動かないようにロック
4.タイトルテキストを入力
5.テキストにいつも使ってるスタイル(フォント・色)を適用
6.ロゴ、タイトルをグループ化してレイヤー効果を適用(白くする・影つける)
7.素材フォルダから内容にあった写真を配置

手動でやると、こう

って感じでしょうか。
ここに、切り抜き動画だったら演者さんのメンカラに合わせた色に文字色を変更したり、あとは投稿媒体がいくつかある場合はストーリーやX用にアートボードのサイズ増やしたりですかね。

この作業のうち、1~5までをアクションに登録すると、

1.アクションウィンドウを開く
2.アクション一覧から、↑の登録したアクションを呼び出し
3.タイトルテキスト(温泉名)を編集
4.素材フォルダを開いて、イラストや写真をPhotoshopに配置

という具合にかなりショートカット出来ます。

こんな感じのアクションをずらずらと組むと
クリック一撃でここまで作られるので、
あとは温泉の名前を書き換えて背景画像を一番下に配置すればサムネが完成。

できます、が。

2の「フォトショのアクションパネルから目当てのアクションを探してクリックする」のがちょっと面倒なんですよね。

探しづらく、そして小さくてエイムしづらい一覧画面の再生ボタン。
ボタン表示なら大きさはまだマシだけど、こっちはフォルダ表示が出来ない。

アクション名は自由に付けられるとはいえ、文字情報から判別して選択しないといけないのがちょっとしんどい。クリックできるポイントも小さい。
というか、そもそも↑の作業工程の内容をわざわざアクションにするかっていうと、自分の場合はあの小っちゃいボタン嫌い!が勝ってもしかしたら登録までしないかも…別に前回分のファイルをコピーして作成開始してもいいんだし…

が!Stream Deckがあるなら話は変わります!
作ったアクションを呼び出して、個別に実行ボタンを割り振れます。

こんな風に作ったアクションをボタンに指定できる

アクションをボタンに割り振ったら、あとは

1.Stream Deckのボタンを押す(アクションが実行される)
2.Stream Deckのボタンを押す(素材フォルダを開く命令を設定しておく)→素材を配置
あとは素材をリサイズして最背面に移動させて、タイトルを書き換えたら完了

ボタンぽちぽち押して画像入れて、テキスト書き換えるだけ!
アクションボタンをフォルダ分けして、好きな位置に置けて、分かりやすいアイコンを設定できて、大きい物理ボタンで押せる

さすがに快適すぎる。

ロゴ画像や背景画像のパターンが複数ある場合は、新規アートボード作成と素材配置を別のアクションに分けてもいいですね。
物理ボタンを押す楽しい作業が増えるだけ!
テキストにスタイルやエフェクトを適用させるのも、通常であればスタイル一覧から選ぶと思うんですけど、アクション登録にすればボタンでも呼び出せます。
今後のアップデートで、スタイルやエフェクトもプラグインで直接呼び出せるようになると、めっちゃありがたいですね!厳しいかなぁ!

無限アクション編② PCアプリの手順説明画像を作る

他にも、アプリの使い方を何枚ものスクショに解説いれつつ作る、って時に。

こういうの作る時。

私はフォトショを使うのですが、作業手順的にはこんな感じでやってます。

1.すべてのスクショを表示しきれる、バカでかいアートボードを作成
2.画像をすべて配置
3.レイヤーを1枚右クリックしてレイヤーメニューを出し、「レイヤーからのアートボード」を選択。
4.アートボード名をとりあえず「.png8」にして作成(後で自動アセットで書き出すとき楽)
5.3と4を画像の枚数分くりかえす
6.テキストを入力
7.囲み線や矢印素材を配置
8.6と7をグループ化
9.グループに対してレイヤー効果「カラーオーバーレイ」と「境界線」を設定で色付けと白フチを追加
10.5で作った各アートボードに10のグループをAlt+ドラッグで複製していく

イラレのほうがいいかなぁという気持ちと毎度葛藤はしている。

ひとつひとつは大したことない作業なんですけど、ちょっと面倒ではあります。
これをアクションに登録すると…

1.アクションウィンドウを表示
2.アクション:「馬鹿デカアートボード作成」を実行
3.スクリーンショットを一気に配置
4.レイヤーウィンドウで配置したスクリーンショットをクリック
5.アクション:「レイヤーからアートボード」「テキスト入力」「囲み線と矢印素材を配置」「グループにレイヤー効果を設定」すべてを登録したものを実行
6.アクションウィンドウとレイヤーウィンドウを往復して、残りの画像すべてに実施

となり、さらにStream Deckがあればアクションは手元のボタンで選べる上に、上記4,5で繰り返さなければならないマウスの動きもカットできます。

マウスの位置はレイヤーウィンドウから動かさずに、
次の画像をクリックしてStream Deckのボタンを押していける。

この、最後の工程でどうしても生じるアクションウィンドウとレイヤーウィンドウ間のマウスの往復を亡き者にできる!
小さいアクション再生ボタンにエイムを合わせるストレスから解放されます。最高です。

たまにやる作業の備忘録がわりにも

本当にたまーーーーーに、写真のレタッチもやるのですが、毎度久しぶりすぎて「アホ毛を消すのはどのツールだっけ?」「ニキビを消すのはどうするんだっけ?」と、ピンポイントの対応を忘れがちです。そういうたまにしかやらない作業用のフォルダをStream Deck上に作っておくと便利です。

ツール名称も書いとくといつか覚えられるかもしれない。
ニキビ削除のほうは、「マルチアクション」で①新規レイヤー作って②レイヤーに「ニキビ消し」っていう名前付けて③Shift+J④もっかいShift+Jで削除ツールを呼び出しています。

「レタッチ>肌・髪・目」などのフォルダを作っておいて、使うツールやアクションを登録しておくだけ。
何のツールも割り振ってないけど、ボタン名称に作業のヒントが書いてある、とかも割と使えます。

右手をマウスから離さずに済む

あとは、左手だけでは押せないショートカットを登録するのも地味に効きます。例えば、

  • グレースケール表示(色の校正:Ctrl+Y。指がしんどい)

  • レイヤーのロック(Ctrl+/。全然届くわけない)

  • レベル補正(Ctrl+L。届かない)

  • 選択範囲をコピーして新規レイヤーに(Ctrl+J。厳しい)

などなど。

Adobe Photoshopプラグインの導入方法

Photoshop専用プラグインは、以下のページからダウンロードできます。

このページの、Open In Stream Deckボタンをクリックすれば、Deckアプリにインストールされます。

このボタン

続けてPhotoshopを起動すれば、そちらにも自動でプラグインが追加されます。

Photoshop側のプラグインはここらへんから確認できます

あとは、Stream DeckのアプリにPhotoshopプラグインが表示されるので、使いたい機能のアイコンを左のボタンエリアにドラッグするだけ。

私の環境で発生したエラー

神のごときPhotoshopプラグインですが、実は私の環境だとツール登録が出来ていません。
Stream DeckアプリでPhotoshopプラグインの「Select Tool」を登録しようとすると、ツールを選択するプルダウンメニューが空っぽになります。

プルダウンの中が空っぽに。

そしてSelect Toolのエラーの巻き添えをくらい、アクションのほうも連動して使えなくなります。というかPhotoshopプラグイン自体が使えなくなります。
アクションたちをまた使えるようにするためには、Stream Deckにドラッグしたツールアイコンを削除してからPhotoshopの再起動が必要です。

アクションの呼び出し部分も死にます。
すでに登録済みのアクションも、Photoshop再起動までは使えなくなります。

ただ、Photoshop側のプラグイン管理画面のほうでも、1回もStream Deckと接続出来てる表示になったところを見たことがないので、アクションもなぜ呼び出せてるの?という点が謎ですが…。使えるからまぁいいか…って使ってます。

STATUS:Disconnected(接続できてない)って書かれてる
けど、アクションは登録できるし呼び出せる。

公式Discordを見ると同じ状態の人が何人かいるらしいものの、提案されている対応策を試しても解決はしなかったです。

気になったら無料のモバイル版!

クリスタ編からの繰り返しになりますが、気になったら無料のモバイル版を使えます。太っ腹!

以上、フォトショのアクション機能がボタンになると楽しいよ編でした。
5,000文字超えちゃった!
イラレ編でもよろしくお願いします。


いいなと思ったら応援しよう!