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招待制アダルトSNSで遊ぶ彼氏を一本釣りしたお話(その1)

どうも、鯖です。
時々この件についてお問い合わせをいただくなですが、長い話ですから、と、お酒でも飲みながらやんわり話すだけに留めてたのですね。
でも、だんだん自分の記憶も薄れていくし、ちゃんとした記録を残さないと、「ホホホ、そんなこともありましたかしらね(ニッコリ)」となってしまいますからね。
もう時系列も怪しいところがありますが、若干の妄想と創作で埋めながら綴りました。
お時間がありましたら、ぜひご笑覧くださいませ。

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あれは15年ぐらい前だったか、もっと前だったか。ぼくにまだ若さと体力と気力と当時の彼氏K(現夫)への執着心があった頃のお話。

Kとぼくとは10代半ばからの付き合いだったが、喧嘩別れして数年後によりを戻し、ぼくは就職、Kは学生という状態でだらだらと2年ほど付き合っていた時期だった。
当時のぼくはメンタルを酷く病んでおり、毎週末片道2時間かけてK宅に入り浸っていた。Kへの依存もあって彼にとってはかなりヘビーな存在だったことと思う。
Kは大体日がな一日ずっとゲームをしているか、VIPを眺めているかで、特にぼくの相手をしてくれているわけではなかったが、それでもなんだか嬉しかった。
だが、そのうちKになんとなく冷たくされているような雰囲気がしだし、K宅に遊びに行っても、なんとなく携帯をぼくから隠しているような素振りがあった。
鯖「なんかやってる?」
K「別に。面白い人たちとメールしてるだけ」
鯖「ふーん」
K「君も自分の趣味持ってさ、趣味のことしなよ」
鯖「別に趣味が全然無いわけじゃないよ、映画見たりとか、読書とか、カメラとか」
K「それは趣味に入らない」

暗におまえは面白くないと言われているのだなと思った。
そりゃそうだ。人付き合いが苦手で根暗、腹を割って話せる友達もあまりいない。
Kに隠している部分もたくさんある。下ネタが楽しいならそれをこっちにも振ってくれよ。でも言えない。はっちゃけるのはぼくのキャラじゃない。
Kとは10代の頃はちゃんと付き合ってたわけではないものの色々あったし、二股されていると認識していたこともある。改めて付き合い始めてからもそういうのがあった。大体、Kが興味を持つのはメンヘラだろうから、最終的にメンヘラ同士の戦いになるのは嫌なのだ。
またどこかの女性と遊びに行って、自分は邪険にされるのだ、と思うと悲しかった。余計に詮索したり束縛しようとしたりした。

ある時、Kがトイレに行ってる間に、Kのパカパカ携帯がぼくの目の前でメールを受信した。
開かなくても相手の名前やアドレスが見える機種は便利だな。チラ見えしたのはめちゃくちゃ見慣れているようで見慣れないドメインのアドレスだ。
心臓が飛び出しそうになりながらこっそりそのドメインを検索した。当時はmixi全盛期、全く知らない招待制SNSが出てきた。
ぼくはそれを心に留めた。

何週間経ってもどこで会ってもKは相変わらず誰かとメールしている。
鯖「なぁ、それって2chのスレとかで喋ってるの?それとも個人のアドレス?」
K「mixiみたいなSNS」
鯖「へえ、どこから入れるの?」
K「招待制だからね。俺はVIPから入った。最近はあんまり招待してないかもね。俺も招待しないし」
鯖「そうなんだ。別に興味ないしいいけど」

興味津々である。

その後も興味の無いふりをしながら日々を過ごしていると、KはSNSに興味の無さそうなぼくに安心したのか、ぼくの横で嬉しそうに「すごい面白い女の人がいてさ。すごい巨乳なんだよ。ヤラせてくれるかなぁ」みたいなことをキラキラした眼差しで好き放題言っていた。わかってはいたが、キモい男である。

ぼくは全く興味の無いふりをしていたので、Kは安心して携帯やPCを放り出していくようになった。
SNSを開いたままの画面になっていることもある。
そんな楽しいSNSなのか…ちょっとだけみてみよう…
ノラネコぐんだんのようにこっそり忍び込んだ。
すごいアダルトサイトかと思いきや、肌色が少し多いだけで存外普通のSNSである。
鯖「SNS、意外と普通じゃん」
K「あれ、見たの?」
鯖「君の画面、開いてたから」

それからも時々開いてみては、勝手に日記を書いてみたり、名前を一部改変したり、なんだなんだ?と見にきた他のユーザーたちと、「いつとKがお世話になっております。Kの彼女です。」と、かなり丁寧な感じで交流したり牽制したりして遊んでいた。
遊びながらKの交友関係、ユーザーのテンションや喋り方、人気の話題、ユーザー間の力関係などをさりげなくチェックした。

当時、2chでは釣りが流行っていた。
そのSNSでもやはり釣り行為は人気のコンテンツで、そんな餌に釣られクマー‼︎!と叫びながら、皆釣られては悔しがったり楽しんだりしているようだった。
また、オ◯パコも人気のコンテンツのようで、あの人会ったら絶対ヤってるらしい、とか、あの人とあの人会ったらしい、みたいなイカ臭さが常にあった。
Kももちろん睾丸の底から◯フパコがやりたくて仕方ない勢なので、ある日とうとう仲良くなった女の子に会いに遠方に行ってしまった。亦楽しからずや。
カラオケで女の子と撮った、一瞬何かがどこかに入ってるように見える動画を「オフ◯コしてる」と題をつけてうpして「釣りでしたー!」と喜んでいるKと女の子を見て、いや、入ってないけど密着しすぎじゃね?キモ…と、密かにやきもきした。

そんなこんなでSNSでKと仲のいいエッチな女性ユーザーが増え、Kの心が激しくぼくから離れていく中で、ぼくがその女の子のこととか恨み言を言っていると、Kがポロッと、悔しかったら俺を出し抜いてみろ、君にはできないだろうけど、とバカにしたように言った。

ぼくの心は完璧に決まった。

おまえを釣る。そしてオフパ◯コだ。

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その2に続く

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