久しぶりの日本、久しぶりのうどん

夏休みに、台北から飛行機で成田空港に降り立った。東京駅の構内で立ち食い蕎麦屋を見つけて、心が躍った。大きなキャリーケースをぐいぐい引っ張りながら蕎麦屋に近づく。外の券売機でわかめうどんを注文する。そういえば、券売機って台湾ではあまり見かけないな。割り箸を割るところから、私の日本が始まる。きつね色のだし汁をまずは口に含む。ふわっと香る鰹節。うどんののど越し。ああ、これをずっと求めていたんだと、思わずにやけてしまう。グローバル化した現在では、台北でもうどんを食べることは可能であるが、やはり私の思い描くうどんは日本で食べるうどんである。

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