21-22シーズン 第5節茨城ロボッツ戦プレビュー
はじめに
開幕8試合を終え、全勝チームが消えるなど混戦になりつつありB1リーグ。
シーホース三河というと、5連勝で6勝2敗と前評判に比べるとスタートダッシュに成功した訳です。
初めての水曜開催の対戦相手は、昇格組の茨城ロボッツ。
阿知良さんからすれば、開幕からなかなか勝ち星に恵まれない中、やっとのことで初勝利を挙げた勢いに乗っていきたい所。
そんな茨城ロボッツについての特徴と、三河の戦い方の予想をしながら書いていきましょう。
対茨城ロボッツディフェンス編
昇格時に大型補強を敢行した群馬に対し、茨城は継続路線を選択。
B2時代の主力メンバーを中心にB1リーグを戦う道を選んだ事になります。
なのでまあ、ここまで躓いていますがまあ計算内というか、そこまで悲観している事は無さそうです。
今はB1リーグの強度に慣れている時間なので、その間に三河としてはかっさらいたい所。
さて、そんま茨城ですがここまではスタッツ上でも苦しい戦いを強いられているのがわかります。
ORtgではリーグワースト2位(三河は7位)で攻撃力不足に悩み、DRtgでもワースト3位(三河は2位)と守備面でも苦しんでいる状況。
というか三河のDRtg2位が訳わかんないというか、変わったなあという感じがしますが。
茨城の攻撃面では、FG%をはじめ、全ての項目でB2時代から悪化しています。
とはいえ、全てが駄目という事ではなく、平尾・福澤のガードコンビは3PT成功率が48.1%と37.2%と通用し、ジェイコブセンもFG成功率が60%と通用している部分はあります。
反対に、外国籍選手のトラソリーニとタプスコットはFG成功率が45.2%と37.8%低迷しているところで苦しんでいるのでしょう。
特に、タプスコットは一般的に成功率が高いとされるペイントエリアからの確率が44.4%と振るわず…。
というわけで、三河からすれば平尾・福澤・ジェイコブセンにシュートを打たせず、トラソリーニ・タプスコットにタフショットを打たせるという形に持っていきたい。
タイプ的には、トラソリーニにはユトフがマッチアップするでしょうし、195cmとアンダーサイズのタプスコットにはコリンズワースや機動力のあるシェーファーに守ってもらうというのが基本線になるでしょうか。
平尾・福澤に関しては、それぞれ178cmと177cmと身長があるタイプの選手ではないので、コリンズワースや西田といったディフェンダーを付かせオフェンス参加を限定させたい。
対茨城ロボッツオフェンス編
茨城のディフェンスで一番崩壊しているのは、ペイントエリアからの失点です。
B2時代は56.1%だった被成功率が今年は60.7%と悪化。
その上、試投数も増えているので打たれるし決められるしの悪循環となっています。
そんな茨城は、ペイントエリアのシュート成功率でリーグ2位の60.6%を誇る三河からすれば、相性のいい相手とも言えそうです。
マッチアップする相手がアンダーサイズの福澤だと思われる西田にも優位に働くと思いますしね。
スリーポイントシュート成功率が上がっていかないのは三河の難点であり、頭を悩ます問題ではありますが、この試合は得意のペイントアタックを積極的に狙う方向になるのではないでしょうか。
注目選手
シーホース三河:西田。
選考理由は、70.3%を誇るペイントエリアからのシュート成功率。ペイントエリアからの失点が多い茨城のインサイドからの得点と同時に、茨城が平尾・福澤のツーガードで臨んだ場合、福澤にマッチアップする都合、ファウルを誘うプレイも期待できる。
茨城ロボッツ:福澤。
選考理由は、長野県高森町出身とほぼほぼ同郷なので……というのとやはりスリーポイントシュート成功率の高さ。
今シーズンの37.2%は、ここ4年で40%を超えているキャリアと614本の成功数を考えれば低調気味です。
シュートタッチを取り戻した時、茨城ロボッツのオフェンス不足解消の希望が持てるのではないでしょうか。
さいごに
2019-20シーズンでは島根に2連敗し、2020-21シーズンでは信州と広島に勝ち星を献上するなど昇格組には優しい三河ですが、今年は群馬に2連勝と今までとは違う姿を見せています。
また、日程面でも前節が金・土開催だった三河は日程面でも有利な立場です。
ここまで書いた様に、好材料がこれだけ揃ってて負けるのは洒落にならないので、しっかりと勝ち切って欲しいですね。
同時刻に開催されている、琉球vs広島戦で琉球が勝った場合、地区首位に並びます。
そういう意味でも、勝ち切る姿を見せてくれる事に期待しましょう。