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21-22シーズン 第33節シーホース三河vs信州ブレイブウォリアーズGAME1 ~判断遅れの代償~

はじめに

どうも皆さん、砂漠のひろしです。
4/23に開催されたシーホース三河vs信州ブレイブウォリアーズのGAME1の試合について、簡単ですが振り返りをしていきたいと思います。

試合前の状況

信州ブレイブウォリアーズは何と言ってもジェミン選手以外全員がコロナ感染をするという事態に見舞われ、練習を開始したのが水曜日という厳しい状況下での試合でした。
懸念点としては、昨シーズンにコロナ感染後の再開試合は7名による試合になった事例を踏まえ、何人がロスターに登録されるのか?という点でした。

そういった意味で、僕はこの試合は現地観戦という事で、試合前のウォーミングアップでは何人出てくるのか?という目線で観に行きました。
結論から言えば全選手が登録された訳ですが、ウォーミングアップを見た感じ調子が悪いなと思った選手はいました。
例えば熊谷選手。
試合前のシューティングには姿を見せず、チーム練習でも動きもどこか重さを感じました。
シーホース三河もロスターには登録された角野選手もウォーミングアップに参加していなかった事から出場は難しいと思わせました。

早くも試合の趨勢が決した1Q

第30節の試合前に書いたプレビューのスターティング予想では信州は栗原選手を挙げていましたが、実際に起用されたのは三ツ井選手。
これはローレンス選手に対するディフェンスを任せる為という意図でしょう。


三河からすればローレンス選手の所で優位に立ちたいですし、信州からすればいかにローレンスを抑えるかがポイントになる。

プレビューで挙げたこの点を特に注目し1Qを僕は見てました。

立ち上がり、ローレンス選手を使いたい三河に対し、信州は予想通り三ツ井選手がマッチアップしました。
ローポストの位置でボールを持ちたいローレンス選手をフィジカルで押し返し、ハイポストの位置で持たせることに成功。ローレンス選手はそこからドライブを選択せず、確率が良いとは言えないジャブステップからのジャンパーを選択。

このシュートはショートし最初のオフェンスは失敗に終わりました。
対する信州も前田選手のフローターがボードの横に当たりそもそもリングに当たらないなど早速試合勘の無さを露呈する形で互いの1回目のオフェンスは終えました。

その後、互いにいい形でスリーを打つも決め切る事が出来ない展開が続きます。
信州はやはり試合勘が無い事が理由になると思いますが、三河としてはそこに付き合ってしまう形になり、ズルズルと得点が出来ないまま時計は進み、両チーム通じて初めて得点が記録されたのは熊谷選手がフリースローを決める6:19まで4分近くも時間を要しました。

流れが変わり始めたのは5:28秒にガードナー選手がタフショットを打たされ、リバウンドを確保したマクヘンリー選手が審判に抗議しているガードナー選手を横目にコースト・トゥー・コーストを決めた所。

ここでどっちつかずの流れが信州側に傾きかけたのを感じました。
あくまでも傾きかけただけなので、その後の展開次第では取り返す事も可能でしたが、次のプレイで流れは完全に信州側に渡り、さらにその後のマイケルHCのアクションにより、信州が流れを掴みました。

次のプレイではターンオーバーから信州に走られ、マクヘンリー選手にコーナーからスリーを沈められ鈴木HCはタイムアウトを要求しましたが、僕とすればタイムアウトが1手遅かったと感じました。

1つ目のプレイ。マクヘンリー選手がドリブルをしている時、ガードナー選手はボールマンであるマクヘンリー選手ではなく、審判に視線を向けていました。

2つ目のプレイ。マクヘンリー選手がコーナーからスリーを打った時、ガードナー選手は手を上げてコンテストに行きませんでした。

シュートが入らない時こそディフェンスで我慢しなければならない状況下で、厳しい言い方をすればガードナー選手はディフェンスを放棄しました。

こういったプレイを続けてしまえば流れを失うのは当然でしょう。

勿論、鈴木HCもただそれを見ていた訳ではなく、1つ目のマクヘンリー選手にコースト・トゥー・コーストを許した時点でガードナー選手と交代させる為にユトフ選手を待機させていましたが、試合は途切れず、マクヘンリー選手にスリーを許す展開に繋がりました。
結果論になりはしますが、1つ目の時点でタイムアウトを取って流れを切っていればと思わされました。

3点目を取られた時点でタイムアウトを要求するのは早すぎる。
そういった思いの方もいるでしょう。しかし、それを実践したのが信州のマイケルHCでした。

タイムアウト明け、信州がマシュー選手を起用しビックラインナップを敷いた所で信州の選手はミスを犯しました。

ローレンス選手により前田選手が2つファウルを吹かれた中で、マイケルHCはローレンス選手を止める為にマクヘンリー選手をマッチアップさせたかったと思われます。

ただ、ここで伝達が上手くいかなかったのか理由はわかりませんが、マシュー選手がローレンス選手にマッチアップし、流れの中でローレンス選手を完全オープンにしてしまい、スリーを決められました。

ここでマイケルHCは迷うことなくタイムアウトを要求。次の信州のディフェンスではマクヘンリー選手がローレンス選手にマッチアップしていたので、即座に修正が出来ていました。

シュートが入らない中でディフェンスのミスで1つ待った三河と、待たなかった信州。

試合を通してみればここが大きな差となって跳ね返ってくる事になりました。

信州ブレイブウォリアーズ選手採点

勝利チーム信州ブレイブウォリアーズの採点を先に。

井上:出場時間が短かった為、採点無し
3分という短い出場時間ながら3本のシュートを狙う積極性を見せる。

西山:6.0
明らかにコンディション不良だった熊谷選手の負担を減らす。
アシスト3ながらターンオーバーは0。ディフェンスも粘り強く、大きなミスもなかった。

熊谷:6.0
膠着した試合を動かすべく積極的なアタックでフリースローを獲得。
調子が悪い中でも5アシスト0ターンオーバーと流石の安定感。

栗原:6.0
ホーキンソン選手のスリーを打たせるスクリーンと流れを変えるべく三河が敷いたゾーンに対し、最初のオフェンスでスリーを決めるなど随所で活躍。

マシュー:5.5
15分の出場時間を確保。
ファウル癖は相変わらずだったが、ゴール下のシュートを決めるなど成長は感じた。

前田:6.0
ローレンス選手に対して早々に2ファウルながらプレイタイムは21分を超える。
大崎選手との同時起用ではボールキャリーとゲームメイクも務める。

大崎:5.5
試合前のシューティングで調子が良いと感じたが試合に入ってもオフェンス面では調子の良さをアピール。
ただしディフェンスでは2Qに長野選手に2回突破されるなどミスが目立った。

ホーキンソン:6.0
スリーのタッチは1/5と合わなかったが速攻の先頭を走る献身性は健在。
3ブロックも流石の一言。

三ツ井:6.5
個人的Player of the Game。
得点は3点にとどまりプレイタイムも10分だったが、1Q序盤にローレンス選手にマッチアップした結果で選定。
キープレイヤーであるローレンス選手にそもそもボールを持たせないディフェンスを展開し、持たれたとしてもオフェンスのしにくい位置で持たし、さらには簡単にはシュートを打たせなかった。

マーシャル:6.5
スリー4本含むゲームハイの21得点を記録し、ディフェンスでもがードナー選手に対してタフに守る。

マクヘンリー:6.5
16得点10リバウンド4アシスト3スティール1ブロックとオールラウンドに活躍。

岡田:6.0
得意のドライブはなかなか決まらなかったがスリーは良い形で2本沈める。
1本目は試合前のシューティングで念入りに練習し、良く入っていたスポットだったので自信を持って打ったのがわかった。

首脳陣:6.5
前半2つ要求出来るタイムアウトの使い方とタイミングが見事。

シーホース三河採点

敗戦チームの為、厳しい評価が目立つが、この試合内容では仕方ない。

柏木:5.0
身体を張ったプレイでオフェンスファウルを引き出すも流れを掴むまでは至らず。

細谷:5.0
調子の悪い熊谷選手に対して優位に立てないのは厳しい。
ディフェンスで流れを呼べる選手だけに、序盤のディフェンスのやり合いで活躍を見たかった。

長野:5.5
脚を痛めながらも7アシストを記録。

ローレンスⅡ:5.5
奪ったファウルは10個を数えるも流れを掴むまでは至らず。

山本:採点無し
出場無し

ユトフ:4.5
信州の外国籍が下がるまでのシュート成功率がいくら何でも低すぎる。

根來:5.5
短い時間ながら存在感を見せる。

角野:採点無し
出場無し

西田:5.0
2Qの連続得点は見事。
1Qのスリーを2本決めていれば展開はもう少し違ったか。

橋本:-
出場無し。

シェーファー:5.0
ワンハンドダンクは迫力満点も、それ以外のプレイではやや精彩を欠く。

ガードナー:4.0
上記したディフェンスのミスは下手とか苦手とかそういうレベルではなく、そもそもやる気が無いと言われても仕方がないレベル。

首脳陣:4.0
CS争いをしているチームがする試合ではなく。
ディフェンスは昨シーズンに比べれば改善している。が、抗議せず早く自陣に戻る。手を上げてシュートコンテストをする。というのは技術云々ではなく、単純に気持ちの問題。
選手自身の問題でもあるが、戦う気持ちを選手に持たせられないのは首脳陣の責任も大きい

さいごに

僕自身は信州ブースター兼任だったので見ていられましたが、三河目線だけで言えば間違いなく今シーズンワーストゲームでした。
幸いCS戦線にはなんとか踏みとどまっているのでGAME2でどれだけ立て直せるか。文字通り三河からすれば負けられない試合になるでしょう。

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