21-22シーズン 第30節信州戦プレビュー
はじめに
どうも皆さん。砂漠のひろしです。
リーグも終盤戦に差し掛かっている状況で、シーホース三河はホワイトリングに乗り込み、天皇杯では苦杯を舐めた信州ブレイブウォリアーズ戦に臨みます。
ちなみにこの対戦は1週間挟み、次はシーホース三河の本拠地ウイングアリーナ刈谷でも開催されるとあって、短いスパンで4試合戦うというコーチの腕の見せ所とも言える試合になりそうです。
ロスター整理
シーホース三河の試合に臨む実質のロスターは
細谷
長野
ローレンスⅡ(以下ローレンス表記)
ユトフ
根來
角野
西田
シェーファー
ガードナー
になると思います。
柏木選手はベンチ入りこそするも出場機会はなく、山本選手も同様です。
以上の状況から、この9人が実際に試合に出場するメンバーかと思われます。
対する信州ブレイブウォリアーズの実質のロスターは
西山
熊谷
栗原
マシュー
前田
ホーキンソン
三ツ井
マーシャル
マクヘンリー
岡田
になります。
ジェミン選手はここ2試合琉球戦での負傷からチームに帯同していない事。
井上選手、大崎選手はロスターには登録されているものの、ここ最近の試合は出場無しという状況から、この10人が出場予想が立てられるロスターでしょう。
マッチアップとして、三河も信州も今シーズンはポイントガード2人を同時に試合に出すツーガード起用はほとんどありません。
また、両HCのタイプとして相手に合わせてスタメンを変える事は殆どない事から、これまでのスターティングで臨むのはほぼ間違いないでしょう。
以上の事から予想スターティングとマッチアップは
三河 信州
細谷 熊谷
西田 栗原
ローレンス 前田
シェーファー ホーキンソン
ガードナー マーシャル
という形になると思います。
個人的にはスタートから長野vs熊谷のマッチアップも見たいですが、それは試合の中で見れると思いますので楽しみは取っておきます。
マッチアップのポイント
マッチアップの中でキーになるポイントはローレンス選手と前田選手の所でしょう。
シーズン途中で加入したローレンス選手はここまで出場した全試合で2桁得点を記録するなど、平均20.3得点をマークしています。
この数字は平均17.9得点のガードナー選手を上回るチームトップの数字です。
彼の特徴は何と言ってもドライブ力とフィニッシュの精度。
平均13.5本のシュートアテンプトの約7割に当たる9.7本をペイントエリアから放っており、その成功率は63.5%と高い精度を誇ります。
また、ファウルドローンの数も1試合平均5.8回と驚異の数字を誇ります。
一方でスリーポイントシュートも37.8%と高い数字を残しており外のシュートを警戒して距離を詰めてきた相手をドライブで抜き、ファウルトラブルを誘発させるという意味でも優れた数字を残しています。
三河からすればローレンス選手の所で優位に立ちたいですし、信州からすればいかにローレンスを抑えるかがポイントになると思います。
予想マッチアップは前田選手にしていますが、信州にはエースキラーの三ツ井選手もいますし、ローレンス選手がこの2人に優位に立てるか?が試合のポイントになるでしょう。
信州のPnRに対してどう守るか
信州のオフェンスは殆どがPnRで始まります。
予想ロスター内では三ツ井選手を除くウイングの選手全員がPnRのユーザーになれるのが信州の特徴です。
信州のPnRは何と言ってもミスマッチを作るのが非常に上手です。
PnRによって相手ディフェンスをスイッチさせ、マーシャル選手であったり、ホーキンソン選手が日本人選手にマッチアップさせるシチュエーションを作り、そのままパワープレイに持ち込んだり、ヘルプディフェンスを誘発させてからキックアウトのスリーポイントシュートにつなげるなど、多彩な攻め方を持っています。
そうならない為に、先ずは自分のマッチアップする選手は自分で守るというメンタリティ。
千葉ジェッツの大野HCがインタビューで述べられていた「ヘルプ云々より自分で守り切るメンタリティが必要です。大事なのはまずヘルプに頼らないことで、ヘルプを受けるに値するディフェンスをしなさい」という言葉そのものだと思います。
ペイントエリアの攻防をどちらが制すか
三河と信州というチームはリーグのチームブロック数で信州が平均3.8ブロックでリーグ1位。三河が平均3.4ブロックでリーグ2位とリーグ屈指のペイントエリアのディフェンス力を誇ります。
個人で見ていくと三河はユトフ選手が平均1.4ブロックでリーグ1位。
信州はマーシャル選手が規定試合に足りていませんがこちらも平均1.4ブロックを記録し、ホーキンソン選手とマクヘンリー選手も平均1.0ブロックと続きます。
特にユトフ選手はここ5試合で平均2.6ブロックを記録し、調子を上げてきています。
また、両チームともにペイントエリアからの得点確率が高い選手が揃っています。
外国籍選手は基本的に高く、それに対して日本人選手はペイントエリアからの得点確率は低いというのがBリーグの傾向です。
その中において三河と信州は日本人選手でペイントエリアからの得点確率が高い選手がいます。
三河で言えば
シェーファー選手:59.4%
西田選手:59.1%
角野選手:56.2%
の3名が得点期待値で言えば1を超える数字を残しています。
信州では
岡田選手:63.2%
前田選手:50.3%
の2名が得点期待値で1を超えています。
特に岡田選手はスリーポイントシュート成功率も36.2%と相手が外のシュートを警戒し、よりペイントアタックが出来るという状態になっています。
前田選手は191cmの身長ながらフローターシュートが得意です。
ただし、コーナーでボールを受けてからカウンタードライブを選択した後のフローターは確率が低くなる傾向があるので、三河からすればそういったシチュエーションに追い込みたい所です。
両チームの優秀なリムプロテクターが相手のペイントアタックをどう守るか?試合ではどのように守るのかがポイントでしょう。
あるか?ビックラインナップ対決
ローレンス選手の力を存分に発揮させるために三河が使用するビックラインナップ。
島根戦でも日本人選手がローレンス選手にマッチアップする時間帯では、ファウルドローンを連発し試合を優位に進めていました。
ただ、島根も帰化選手のニカ選手を起用し、ビュフォード選手をローレンス選手にマッチアップさせる時間帯を作ると、そこではローレンス選手はやや攻めあぐねている印象がありました。
信州にもマシュー選手を起用し、マクヘンリー選手を3番ポジションで起用するビックラインナップが三遠戦で一度だけありました。
その場合はローレンス選手で変わらず攻めるのか、或いは、シェーファー選手がマシュー選手のところを攻めるのか、注目してみたいと思います。
古巣対戦となる熊谷選手、岡田選手
昨シーズンまで三河に在籍していた熊谷選手に、一昨年まで在籍していた岡田選手。
水曜日の京都戦の試合後インタビューで2人とも古巣を意識するコメントを残していますし、そういった面でも楽しみな試合になりそうです。
さいごに
僕自身が長野県在住という事もあって信州ブレイブウォリアーズも応援しているので、純粋に試合を楽しむことが出来そうです。
これで現地に行けてたらなあとは思いますが、自宅から思いっきり楽しみたいと思います。